桃太郎市のキャンペーンで観光客は呼べない。地方の税金は有意義に使われているか。

2013年1月30日

岡山市「おしい!桃太郎市」に?Wパクリ疑惑も“してやったり”

で、特設サイトがひどすぎる件
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さすがにこのひどさはネタだろう。ということでFacebookの岡山市のフォロワーさんが市役所に電話したところ「2/1に差し替わります」ということなので、かっこいいのに差し替わるとは思われる。このサイトのドメイン名は岡山市の印刷会社の保有で岡山市の所有じゃ無い。「桃太郎市」で検索しても出てこないのでこれはなんとかした方がいい。意味ないから。トップページ以外が工事中だからGoogleにインデックスもされないのだ。

それはさておき・・・

このキャンペーン、なにか意味あるのだろうか。

確かに炎上マーケティングで、アクセスは取れるかもしれない。が、それになにか地方自治体として意味があるんだろうか。地方は疲弊しているのに、こんなことに多額の税金使ってなんのメリットがあるんだろう。

香川の「うどん県」は、たしかにメリットがあった。空港のうどんのだし汁がでる蛇口とか、ターンテーブルにうどんが流れてくるとか・・

これね

これね

で、コレにかぶせての「うどん県、それだけじゃない香川県」のキャンペーンは上手かった。よく練られていました。実際、自分も香川県に行きたくなったもん。観光客も増えたはずだ。

レディ・カガだってそれなりに集客効果はあったと思う。費用対効果は低かったかもしれないが・・・

これね

これね

しかし。「桃太郎市」・・・

あなたはこれで岡山市に行きたくなりますか。わたし全くなりません。炎上マーケティングで1000万アクセス得たとしても、それが何だっていうの?

ネットを使ってプロモーションを行うからといって目的はアクセス数じゃ無い。コンバージョンはそれで誘引した観光客の数のはずだ。「岡山市が有名になった」としても「馬鹿なことしました」で有名になるだけで、客は来ませんよ。市長は有名になるかもしれないが、市民になんのメリットが?

なにか面白いことしましょう。知名度を上げましょう。
お金が潤沢にあって余った金でやるならいいが、そうでないならこんなのは全く無駄に思えます。はっきりいって目的と手段を履き間違えていると思います。いったいいくらこれに税金を使っているんだろうか・・・思えば「おしい! 広島県」から目的のズレはじめが感じられます。

2/1の新サイトでは、どうせ「桃太郎だけではない岡山市」というパクリで来るんだと推測しますが、そもそも「桃太郎」自体がうどんと違って集客意欲が沸き立たないんだから、掛け合いになってない。

他人事のように思ってる方もいるかもしれないが、Facebookページでファン数だけを稼ぐことに熱心な企業だって実は同じ事をしています。ファンやフィード購読者なんて金で買えるし懸賞でもやればたくさん釣れる。単なる数では無くて本当にアクティブで濃い人たちを集めることが重要なのだ。カスが50万人より、本当のファンが500人のほうがよほどビジネスになる。手段と目的の履き違いは、絶対にダメなのです。

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