こういう仕事をしていると、同じ物を買うユーザーには、ある傾向値というものがあるのがわかってくる。マーケティングにたずさわるなら、その傾向値を敏感に察知できるかが勝負の分かれ目になることが多い(偉そうに)。そこで本日はその傾向値について、どうでもよく解説したいと思います。当たり前ですけど数値は適当に盛ってます。
1 カローラに乗ってる人の80%は自分の車のモデルやグレードがわからない
これ、実は20年くらい前に紙で見た調査データにありましたので推測じゃないです。この意味はけっこう深い。ゴルフに乗ってる人なら半数くらいは自車のグレードが言えると思うし、ポルシェなら95%くらいが言えるだろう。同じ「クルマ」という商材でも、「単に足代わり」で買う人と「趣味性が高い買い物をする」人では相当に異なる。つまり購入の目的に依存するわけですね。
これが冷蔵庫やテレビだとグレードどころかメーカー名だって「どこのだっけ?」になります。同じジャンルの商材でも「購入目的」を考えてコンテンツを制作しないと時々的外れになりますよ的に無理矢理つなげてみました。
2 パジェロに乗ってる人の60%は四駆にしたことが無い
フルタイムでは無くてずっと昔の切り替え式の4WD(パートタイム)の時の話ですが、メーカーの人に聞きましたので推測じゃないっす。バブルがはじけたあと、四駆ブームっていうのがありまして猫も杓子もでかい四駆を買ったわけですが、何を隠そう私もショートボディのディーゼルターボを買いました。あまりに非力で半年で乗り換えましたけどそれは置いといて、四駆買う以上、スキーに行こうとかアウトドアに行く予定があるはずなんですが、実際には行かないし、行っても除雪されていて四駆にするチャンスが無い。ディーラーにはスキー場から「四駆への切り替え方がわからない」という電話がよくくると言ってました。
この事例、たとえばガラケー時代、フルスペックの機能の2割も使わなかったというのと似ていませんか? ユーザーに聞くと「テレビも見たい」「万歩計も欲しい」「指紋ロックもあればいい」と、どんどん機能がマシマシになっていくわけですが、実際にはほとんど使うチャンスも無い。ボタンが多すぎで使用方法が全然わからないリモコンみたいです。うちのリモコンですが、押したこと無いボタンもたくさんある。過剰な機能がどんどん使い勝手を悪くしているという感はあります・・・
3 情報商材を買う人たちは、ネットビジネスはインターネットビジネスだと思っている割合が80%(推測)
情報商材で言うネットビジネスというのはネットワークビジネスの略。つまりマルチ商法、マルチまがい商法のことであってインターネットビジネスの略では断じて無い。ちゃんとしたネットワークビジネスは現在では厳しい法規制の下にあり「絶対儲かる」とかは口が裂けても言えないことになってます。
しかしインターネットビジネスをネットビジネスと略す場合もあるので、あえて「ネットワークビジネス」と言わずに「ネットビジネス」ということで、情弱の人にとっては「なんかしらないけど先端ITぽい」を醸し出しているわけだ。スパムを打ってセミナーやるだけでITなら、パソコン使っていれば食べログでステマやってたラーメン屋もIT業界。
ですので、これからはネット業界の人は「ネットビジネス」は使用禁止で、「インターネットのビジネス」と言いましょう。これで5000人くらいの情弱の方が救われるかも(超適当)
4 mixiのユーザーの80%は使い方がよくわかっているがFacebookでは10%以下
いやあ、体感値ですが、こんなもんですよね〜
わたしもFacebookではたまに「あっ、こんな設定もあったんだ」とか「こんなふうにいつの間にか変わっていた」と気づくことがあります。すいません。
この本、自前で買いましたけど楽しく読めました。Kobo版ですのでAndroidなら読めます。自分が買ったのはBookLive
マーケターを笑うな! 「買いたく」させる発想法-【電子ブック版】 |