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ここ5年でかなり変わったパチンコ愛好者
もともと斜陽産業ではあったのだが、ネットサーフしていたらパチンコユーザーの最近のデータが流れて来て思わず見入った。
アミューズメントプレスジャパンとシーズリサーチ、エンタテインメントビジネス総合研究所の2023年2月調査
インターネット調査で対象は4万人という大規模なもの。
18歳~79歳人口における、過去1年間に「パチンコもしくはパチスロ」を1回以上遊んだ人(=2022年の遊技参加者)の割合は8.5%で、18歳~79歳の人口を基に推計した参加人口は808・7万人。で、コロナ前から3割も減っている。パチンコ屋が倒産するわけです。顕著なのが若者のパチンコ離れ
パチンコ=高齢者の印象があるが、実はそれほど多くないのである。人口の1/3を占めているわりに、これだけしかいない。
シーズリサーチによる2022年版の調査データ。本データは30000円もするので簡易版から 。遊技参加者の推計人口は2022年だから約837万人。
やはり20〜30代が多い。
平均投入金額はだいたい2万円弱
どのくらいの頻度で遊ぶの?というと
メインは月に1〜2回ですね。つまり2〜4万円使っている。
最多年収は200万円以下
ギョッとしたのがこちらで
最多年収帯が200万円以下。しかし上の全体を見たら意味が分かった。要するに「無職、無収入」を200万円以下に算入している。通常の場合の平均給与額は無職の人は含まず勤労者だけになるのでもっと高いわけだ。全体で200万円未満が38.8%というのは学生や寝たきりの高齢者まで入れてそう・・・
リクルートワークスの記事だとやはり最多層は300〜400万円。
この200万円以下が最も多いという理由は職業の比率をよく見ると分かり、
正社員:52.8% 派遣・契約社員:7.4% パート・アルバイト・フリーター:7.4% 専業主婦(夫):7.1%、経営者(企業や団体役員):1.9% 自営業・自由業:7.2% 学生:4.3% 無職:8.6% 定年:3.3%で、非正規や専業主婦も無職、定年が半数近くいる。この人たちが月2〜4万使うのは大変だろうなあと思う。
さらに驚くのは喫煙率・・・・
異様に高い・・・
喫煙率が最も高いのは30歳代男性で30%前後のはずで、もっとも多いユーザー層がそこだがその倍くらいも高い。喫煙率は所得が低いほど、そして学歴が低いほど上がるのがファクトであるため、パチンコマニアはそのあたりなのだろうと・・・。
パチンコはそこそこお金がないとできないからやっているのはお金のある男性だという説もあるが、もちろんそういうユーザーもいるだろう。しかしデータだけを見るとむしろ「なけなしの金を握りしめてホールに通う」人たちが多いように見える。しかしこの急激なマーケットの縮小をみると、それほど長くは続かないように思える。
ネットで券が買えるギャンブルの特徴
公営ギャンブルはそこにいかなくてもネットで投票できるようになり、売上を伸ばしている。
コロナ直前の2019年時点で、すべての売り上げのうちで中央競馬は7~8割、競輪・オートレース・競艇は5~6割の電話投票経由(≒ネット投票)という水準まで上がってきていた。これがロックダウン期間は競馬で9割、競艇・競輪・オートレース7~8割に到達した。もはや公営競技場にいって、その場で賭けを行うユーザーはマイノリティー
なぜ2年で売り上げが8000億円も増えたのか…競馬市場がコロナ禍を境に絶好調になっているワケ
ネットで券を買っている人たちと、現場に行く人たちはどのように違うのか。笑ってしまう。
ちょっと古いが平成31年の千葉市の調査でサンプル数少ないから難はあるが・・・・・。
・お金がある層はネットから投票する
・現地までいくのは「リテラシー低」「ヒマ」「貧乏」な人たち
ということがわかる。
ところがパチンコはパチンコ屋まで行かないとできない。ヤニカスの臭い体臭を我慢しながら(自分も同じなので気にしないのかも)延々と打たなくてはならぬ。それがパチンコだ。喫煙率がこれほど下がり、高学歴ほど、高所得者ほど喫煙率が明確に低い中では、なかなか良いユーザーを集めるのは難しいかもしれない。
カジノのように雰囲気を楽しむならまだしも・・・・・・・。
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