mixiがスタートしてからずっとmixiのファンでした。しかし最近はログインさえしていない。たまーにログインすると今でもマイミクのうち数人は頑張って投稿しているし、日記を更新し続けている猛者もわずかにいる!! 目頭が熱くなる・・・
で、昨日、mixiのエンジニアの方のブログを見た
インタビューやアンケートなどの調査を通じて、ユーザー様の利用状況や行動パターンの背景にある本音、隠れている欲求、サービス上の課題などを理解します。ここで得られたインサイト(洞察)は、サービスの企画立案や改善へ生かすための指針となります。
ということで、いかにも真面目なmixiらしく、家電メーカーみたいな実直なコツコツとしたやり方で開発をしているらしい。概念図がでていたので借用してみる。
真面目だ・・・本当に真面目だ・・・・
しかし・・これで本当にmixiは過去の栄光を取り戻せるのか、不安になった。
たとえばスティーブ・ジョブズとか、ザッカーバーグはこういう実直なやり方をしたんだろうか。ソニーの故盛田会長は?? 故本田宗一郎氏は?
誰に聞いても否でしょう。
以前こういうエントリー書いた。
ジョブズもいってた、日本メーカーがAppleに負けっ放しの理由
この中で、一番言いたかったのはこの2つのジョブズ語録である。
◆消費者に、何が欲しいかを聞いてそれを与えるだけではいけない。
◆製品をデザインするのはとても難しい。多くの場合、人は形にして見せて貰うまで自分は何が欲しいのかわからないものだ
ジョブズは独裁者だった。おそらくザッカーバーグも。ソニーの故盛田会長も社内が猛反対して「そんなもん売れない」と言われながら押し切ってウォークマンを創った。故本田宗一郎は東京タワーも無い1954年に、レーシングバイクを作ったこともないのに、世界最高峰のマン島のレースで優勝すると決めた。そして7年後に優勝する。しかも1位から5位まで独占だ。
あれこれdisっているFacebookだって、新しく出てくる機能はユーザーが欲しいと思っていた機能では無いものばっかりだ。「ユーザーにほとんど考えも付かなかった」機能が追加される。中には「これはヒドイ」と思うのもあるが、評判が最悪だとすぐに取り下げる。徹底した上目線であり、ユーザーにおもねる姿勢なんてかけらも無い(少しくらい耳を貸せとは思う)。
mixiに必要なのは、ユーザーの意見を聞くことなのだろうか・・・。もちろん聞いて貰ったユーザーは嬉しいとは思うが、意見を言ってるのは素人である。素人の意見によってmixiは改善されて、以前の輝きを取り戻せるのだろうか。
率直に言ってmixiに必要なのは、こうした謙虚で真面目な姿勢では無く、「誰もが考えつかなかった革新的な機能やサービス」を追加してくることではないのか。そのために必要なのは天才的な独裁者であり、真面目にコツコツやる姿勢では無い。社内のリソースで難しいなら1億円くらいの賞金かけて「面白い機能コンテスト」とかやればいいのにと思う。ギャル総出演のテレビCMよりよほどインパクトあるよ。少なくとも相当な人数が実装されたら見に来るでしょ。
「mixiの新しいサービス、スゲー」と言われてはじめて去って行ったユーザーが「また使ってみようかな」という気になる。現ユーザーの素人意見を聞いてちょこちょこ改善しても、過ぎた日々は戻らないのでは無いかと思う私です。
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