本日はメルマガとnoteの日。noteは単体だと110円ですが年間のマガジンだと4054円なのでかなりお得になります。
年間買い切りマガジン4054円
値段設定は最初に安すぎて失敗したままです。
目次
どうして日本はよくならないかの答えが・・・
1つ前のエントリー
の中で思わず調べてぶったおれ、ツイートしたらめちゃ話題になったこの調査
2023年「日本経済と財政に関する国民調査」の結果について
公益財団法人 東京財団政策研究所
について深掘りしたいと思います。ここまで日本国民は無知なのかと思って力抜けて絶望しますわ。
財政赤字の原因が膨らんだ社会保障と知ってる人たったの2割
これ、前回で紹介したヤツです。
回答は2択まで可能です。こうした設問では上にある回答のほうが支持率が高くなるバイアスがかかりますが、それでも2割しかいない。w
一番多いのがなんと「政治家の無駄遣い」で75%もいる。もちろんこの中には社会保障を選択してこちらに付けた人もいるはずだが、いきすぎた社会保障で日本の財政が真っ赤っかということを知らない人がこんなにいるとは恐れ入る。思うに
1 そもそも日本の財政が赤字だとも知らない
2 赤字は政治家がいろんな無駄遣いをしているからと思っている
多いのは・・・
ネトウヨ
・外国人に生保出してる(最高裁で違法決定済み)
・外国人留学生に金出してる(日本人留学生が海外の国に行ってももらえるから同じ)
パヨク
・政治家が何兆円もくすねている(わけないw)
・軍事費に消えている
あたりですかね。共産党が衆院選の時に「防衛費削ったら社会保障は削らないで済む」とか言ってまして本当にデマが過ぎる。
なんといっても高齢者が7割を使う社会保障がダントツでほかはもう誤差なんですけど
3 公務員の人件費が高すぎるから
これも多くの人が言う。国会議員の報酬削れとかいうのだが、国会議員どころか国会のすべての経費を合計しても社会保障の1/1000程度で本当に誤差にしかならない。令和元年の財務省データだが、
国家、地方の公務員の人件費合計は288.6万人で25.6兆円だ。1割削っても2兆円で生活保護費用の半分にしか満たない。日本の赤字額って2024年度予算案では一般会計で8兆3163億円ですから、国家公務員、地方公務員の給料10%削っても全然たらない。次元が違う。
自分以外なら給料下げてもいいとか、マジでクズっぷりがヤバい日本人
社会保障サービスの恩恵を受けていないという人が6割
日本の支出の大半が社会保障なのに、社会保障の恩恵を受けていないという人がこんなにいる。
社会保障からの受益が多いと思われる60代回答者の間でも「3.どちらかといえばそう思わない」と「4.思わない」が52%で半数超え
母子家庭も半分は思わないという人たち・・・・
おそらくこうした人たちは、年金も健康保険も積み立てたものを貰っているだけだと思っているんでしょう。社会保障の恩恵を受けていないと考えているなら増やせとはいっても減らしていいというわけが無い。そりゃもっとよこせっていうわ。日本人、本当に馬鹿なんでしょうかね。
無知、無理解からはじまっているトンデモ
この調査が面白いのはグループをわけ、各グルーブごとに情報を与えてどうなるかを検証していることだ。
ちょっと字が小さいが
このように予備知識を与えるとどうなるか。詳しくはレポートを見てほしいのだが
社会保障に使われる消費税増税と社会保障給付の削減のどちらを選択するかと聞くと、予備知識を与えると「消費税上げるくらいなら社会保障給付を減らしていい」と答える比率がかなり大きくなる。
つまり消費税をあげるくらいなら医療負担を上げたり年金を引き下げる方が良いと回答する比率がグンと増す。
Threadsなどを見ていても「給料からこんなに引かれて生活が苦しい」というのが非常に多いのだが、そんなに引かれているのがなにに使われているかをしらないから単純に「政府が悪い」「財務省が悪い」という短絡的な結論で終始してしまう。
どうして陰謀論がこれだけはびこるのかという論文の結論はだいたい「陰謀のせいにすると考えないで済むから」ということになるのだが、それと同じ事が起きていて投票に影響し、政治に影響しているわけです。
しかし無知な高齢者はテレビで言おうが、チラシを撒こうが頑迷にこうしたことを聞き入れない。XやThreadsでも分かっている人は一握りだし、いやはやまじで日本はもう本当に終わるんじゃないのと思う次第です。バカの壁が分厚すぎる。
超バカの壁 (新潮新書 149) Kindle版 594円養老 孟司 (著)
「今の日本社会には、明らかに問題がある。どんな問題があるか。私はものの考え方、見方だと思っている。そこがなんだか、変なのである」――フリーター、ニート、「自分探し」、テロとの戦い、少子化、靖国参拝、心の傷、男と女、生きがいの喪失等々、現代人の抱える様々な問題の根本が見えてくる。「バカの壁」を超える方法、考え方は自分の頭で生み出す。そのためのヒントが詰まった養老孟司の新潮新書第三弾。