小手先のSEO対策って絶対いらないと思うんですが、いかが?

2011年7月6日

前にも書いた内容のブログだけど、一年くらいたったので書き換えて再投稿

コンサルやってると、毎日のようにクライアントに営業電話とかメールで「SEO対策やらせてください」というのが来る。が、基本的にこういうのは相手にしないに限ります。なんでかというと、そもそもSEOなんかでモノは売れません。SEOは結果であって本来の手段ではないから。ものが売れていて集客ができていれば順位なんて自然に上がるのです。

というか、その前にSEO対策やってる会社なら自社のサイトのSEO対策をきっちりやって、それで集客したらいいじゃんと思いませんか。そうしたら電話営業なんてしなくてすむじゃん。電話営業している段階で自己論理崩壊してます。そしてなにより、こういう電話営業の会社、少し話をしてみると急にぼろが出る。いつの時代の話してるんだ的な営業マンが多すぎ!!  考えてみたらわかる。こういう会社の提案するSEO対策って、いかにもコッスイ小手先の物が多いです。しかしこういう会社とGoogleは、どっちが優秀ですか。当たり前ですけどGoogleに勝てるわけないです。

SEO、つまりSearch Engine Optimizationは、日本語では「サーチエンジン最適化」です。一言で言うと検索エンジンの少しでも上位にでるようにするということなんだが、本来の意味がだんだんねじ曲がり、上位にでれば売れると理解されている(というか、理解させられている)。こんなんで売れると考えるのは、広告出したら売れると考えるに等しい。

検索エンジンのロボットと呼ばれるプログラムは、毎日のようにWEB上を巡回して、サイトの価値判断をしている。どういう基準かは公開されていないが、基本的には「いいサイトを上に上げる」のである。

いいサイトとはなにか。

「更新頻度が高い」
「ちゃんとしたページ数がどんどん増えている」
「いろんな人がいいと賞賛している」
「真面目にやっている」
「インチキしていない」

くらいが常識的なことだと思うが、当然サーチエンジンも同様の判断基準に則っている。が、この基準は日々更新されていて、どんどん変わっている。ずるい手法はすぐに見破られる。Googleの技術力は世界一なのです。

かなり前、自分もブログを自動更新させて勝手にどんどん意味のないページを増やしていくプログラム組めばいいじゃんと考えた。たとえば青空文庫から勝手に100字ずつ拾って書いていくとか・・。でも、専門家に聞くと、googleの検索エンジンはどんどん進化していて、そんなのは簡単に見破るという。内容までも把握してるのです。
検索エンジンの基本姿勢は「小細工使って上位にでようとするサイトを見破り、本当にいいのを上位にする」という、至極もっともな精神に基づいている。誰が考えても当たり前なのだが、「いいサイト」はきちんと更新されていて、どんどんページが増えて、アクセスも増えて、みんなが凄いといってリンクを貼ってくれるのが普通なので、そういうサイトなら自然にポイントが上がっていくようになっている。そしてそういうサイトなら当然のようにものも売れているはずだ。なのでサイトも更新しないし、商品増えないのにSEOやっても無駄なんである。本末転倒とはこのことだ。

で、世の中にはバカも多く、「わたしはこれで月収500万円稼ぎました」的な情報商材(もし本当にこんなんで稼げるなら人に教えるわけないことくらいわからんか。稼いでいるとしたらこのインチキ教材をバカに売って稼いでるのです)を買い、書かれたとおりにスパムブログを作りまくる。アメブロなんて80%がスパムブログになってるそうだが、こんなのはサーチエンジンはいまや全然拾いません。余談ではあるが、こういうアフリエイトで大もうけしよう的バカがたくさんmixiにいるのだが、見分けるのは簡単です。
他のマイミクからの紹介文がどれも「私の素敵なマイミクさん」になってる(笑)紹介されている人もしている人も、全員バカスパマー同士!! 運営が甘いから削除されないけどFacebookでは通用しないよ〜

(SEO都市伝説)

1 相互リンク、三角リンクは意味なし

「こちらはすでにリンクしたので相互リンクしてください」というメールは、サイト運営しているとイヤというほど来る。昔の本とか読んで、いまだに相互リンクすると上位表示されると信じているらしい。確かに7-8年前は自分もこういう手法を薦めたが、こんなんはとっくになんの意味もなくなっている。これを誤魔化すためにA →B →C →Aと迂回してリンクする手法も編み出されたが、すぐにばれてしまって検索エンジンは評価から外しているのだ。だいたいディレクトリの検索エンジンなんていまや誰も使ってない時代に、リンクページ作ってそこからいったい何人来るの、って感じ。こんなのに時間を費やすほど馬鹿馬鹿しいことはない。
もっとも、「相互」ではなくて「一方的に」リンクされているのは評価されるらしい。なのでこういう依頼メールが来たら放っておくことです。相手は損だがこちらは得。

2 隠しリンクとか隠し文字などの小細工は逆効果

ネット創世記のころは、たとえば白バックに白文字でページにキーワードを仕込んだりとかをよくやった。しかしいまでは逆に「こんなことをするのはやましいことがあるからだ」とばかりに、検索から外されることもある。すごく利口なんです、検索エンジンのロボットは。下手な小細工は逆効果になるということを肝に銘じたほうが良いのです。こんなことするなら本来の仕事をしたほうがいいです。

隠しリンクや隠しテキストやってるとgoogleから削除されてしまう実例
http://bit.ly/c9kjzw

話を本来に戻す・・

サイトでものが売れないのなら、SEOではなく、まずは販売している商品自体に問題があるのです。市場に必要とされていないか、もしくは視点がずれているか、とにかくユーザー視点に欠けている。そしてもの自体に問題がないのなら、次はサイトに問題がある。つもり更新頻度が低くてページ数が全く増えなければ、検索順位はドンドン下がる。たとえお金を払って一万人のブロガーに紹介記事を書いてもらったとしても、一時は上がるけれどもすぐにまた下がる。そして更新頻度が低いサイトはユーザーの再訪問率が低いからそもそも売れない。
そもそも現在では検索エンジンは同じドメインでは上位2つまでしか表示されないから、楽天やYahoo!ショッピングや、無料のおちゃのこネットは強い競合がいる限り、どうやっても検索エンジンにはでない。オリジナルドメインを取得しないままだと検索からくる客は全く期待できない。最低限の投資をしないと結果は付いてこない。

ものを売りたいなら、路面店もネットも同じです。店が良くないのにチラシや広告打っても人は来ないし、来ても二度と来ない。そもそも店を完全にして、商品も絶対売れるモノを揃えれば、自然に人は集まり、検索エンジンにも上位表示されるようになります。コレが正しい姿だと思います。つまり一番大事なのはマーチャンダイジングなのです。

ただひとつ、有効な手段としては、そもそもSEO的に非常に有利なシステム、代表的なのがWordpressにサイト自体を載せ替えてしまうという手があります。WordpressのSEOの能力は半端ない。更新するたびにping打つだけではなく、プラグインで自動でサイトマップは作るし、普通のHTMLとCSSで作ったのをWordpressでデザインして(見た目もほとんど同じにできます)載せ替えると、検索順位がどんどん上がってきてびっくりする。検索した見たらわかると思うが、検索上位はいまやWordpressで書かれたブログばっかりになってるでしょう?
ただ、だれでもすぐできるわけではないですが・・あ、うちでこのサービスやってます。念のため。

繰り返しますが、一番言いたい点はひとつ。
SEO対策して検索順位が上がっても、商材がしょぼかったら売れませんから・・・

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