右のカラムにリンクしてあるのだが、毎週月曜日に有料メルマガを出しています。
まぐまぐ!版 http://www.mag2.com/m/0001522550.html
LINE(BLOGOS)版 http://magazine.livedoor.com/magazine/69
1年かかってやっとこさ、まぐまぐ!の総合ランキングで15位になり、やっとこさマネタイズできるようになってきました。基本的に質問を受けて答えるだけなのだが、315円でもいただく以上、かなり頑張って半日使って書いております。
その中で割と頻度が高い質問に「飲食店のサイトはどのように作ってどのように運営すべきか」というのがあります。飲食店の大半は食べログやぐるなびから集客していると思います。自分も飲食店を調べるときは食べログを使う。一時はステマがひどかったけどなんとか見抜く経験値もできた ww。ただ、外出先からスマホで見ようとすると月額課金になる・・・。絶対払いたくないのでわざわざテザリングしてiPad miniのChromeブラウザで見るのだ。我ながら涙ぐましい。
飲食店の皆さんは、こうしたグルメサイトの依存度が高いため、自社のサイトが無いところもけっこうある。しかし自分を例に取ると、食べログで検索して評価の高めのところを見つけたあとは、ほとんど必ず本サイトをチェックしている。もっともそれは「美味いモン食う」という気合いがはいってる時で、別に腹が膨れればいいというときは見てないのが当たり前。さて、昨日もこうした質問に答えたのだが、メルマガでは短すぎで難しいので、拡大版にしたわけです。
質問の内容は
「飲食店を数店舗(9店舗)運営している。現在当社のホームページがなく社長は作れと言っている。しかし目的を明確にできないため、制作会社も当然選べず見積も依頼できない。運営する飲食店それぞれFacebookページを持っておりアメブロですがブログもやっていて(更新頻度は低いですが)それがあればホームページは必要ないのではないか?という思いもある。社長の希望としては”全店舗の情報(所在地やメニュー内容など)が記載されててかっこいいの”。会社の名刺程度にしか今は考えていない様子(当然予算もないに等しい)。今後の展開として「通販」を視野に入れた方が良さそうだし、どこに頼めばいいのか、また、その会社の信頼性の判断はどこをみたらいいか、なんだか色々お腹がいっぱいになって進まない。」
とまあ、どこにでもありがちな悩みでした。9店舗経営と言うことはそこそこ成功しているわけで、顧客誘導も不満が無いのかもしれない。こういうのが一番困るわけです。
なんのためにサイトを作るのか、それをまず決める
で、わたしの回答ですが、「まずは目的をはっきりと決めること」という身も蓋も無い感じになりました。飲食にたとえると社長もよくわかると思うんですが、とりあえず腹が膨れればいいなら350円の海苔弁でいいわけ。しかし女の子をくどくとか、結婚記念日に奥方のご機嫌を取るなら、一人1万円くらいの予算はかけるでしょう。その差は30倍。同じ飯なのにどうしてこんなに違うのか。
答えは簡単で、海苔弁は単に必要だから食うだけ。後者はそのあとの反応に期待した投資だからです。サイト制作も同じで、「とりあえずあればいい」ならそこらの格安制作会社に頼めばどこかのテンプレートパクって適当に作ってくれます。海苔弁サイトです。いらないFlashも着色料が凄い漬け物みたいに添えてくれるし、見た目はほかのテンプレートのままなんでそこそこいいでしょう。ただし、効果は期待してはだめっす。だって投資してないんだもん。
お金をかけないで効果だけ期待するというのはないでしょう。つまりこの場合は依頼する会社の信頼性とか、ノウハウを気にするだけ図々しい。350円の海苔弁に、冷凍じゃ無いブランド地鶏とか国産有機米とか料理人の技術とか、栄養バランスや雰囲気を期待するのと同じです。また他で同じデザインが使い回しされても文句は言えない。どうせあなたのも使い回しです。
では、目的ですが・・「ネットを使ってお客を呼ぼう」というのであれば、これは広告と同じく投資ですよね? 路面店でも飲食でも、きちんとした制作会社に依頼して、お客を誘導する経路をきちんと担当のディレクターとまとめて、きちんと運営すればそれなりの誘導は間違いなくできます。この場合、相手に一番必要なのはディレクションのセンスです。デザイナーさんが独立して一人でやってるようなところは、基本的にお客の言うままに作りますので見た目が綺麗にはできますが、効果には期待してはいけません。それはデザイナーの仕事の範囲外です。大工さんは繁盛店を作ることはできないんです。作れるのは設計図通りの店。設計図を描く人が別に必要なのでコストが上がるわけです。その図面を書くのがディレクターさんで、経験があって勉強しないとなれません。なので効果を出したければ、能力の高いディレクターさんがいる発注先を探す。
実は飲食のサイトはほとんどやったことが無い(そもそも依頼自体が無い〜笑)のですが、一昨年に友人の沖縄のダイニングバーのサイトを作りました。そのあとは本人が毎日ブログを書いています。サイトを作ってからずっと毎月の売り上げを更新したということなので、明らかに効果はあった模様。地元客からもよく「サイト見てます」と、言われるそうです。
どういうサイトにするかはその店の持ち味によって変わります。場所がいいのか、女の子が可愛いのか、メニューが頻繁に変わるのか、シェフが有名なのか、いろいろ特性があるでしょう。その特性をアピールするものを作って、その特性を「頻繁に更新できる」作りにすればいいだけです。
あと、「通販」はオマケでやっても絶対に売れません。対応もできないのでたま〜に売れても印象下げるだけです。通販をやるなら本気で本腰入れないと全くダメダメなので、この場合はやめといたほうが無難だと思います。
↓これ、面白すぎる。Twitterに裸でディズニーランドで暴れる写真を投稿するなら、これかけるくらいの気合いが欲しいと思う、今日この頃。