最近、シャープの様子が変だ。
3000億円の借金を返すのに海外のメーカーといろいろやりとりしたりと四苦八苦だったけどようやく金融機関からの融資で一息付けた模様。
数日前にはダイヤモンドオンラインでも
存亡の危機を乗り越え、劇的復活は叶うのか？
シャープの未来を占う「家電巻き返し力」の明暗
シャープは2013年4～6月期の連結決算で、当初の赤字予想から30億円の営業黒字に。営業黒字はこれで3四半期連続となり、今年度中間期（4～9月期）の連結決算は、従来予想の2倍に当たる約300億円の営業黒字となる見通しだ（今年度通期は800億円の営業黒字予想を据え置き）。業績は回復基調に乗りつつある。ここ最近の回復要因は、円安による液晶パネルの販売拡大、太陽電池事業の好調などだ。
という記事がございまして、今年度中間期300億の黒字となっております。円安のアベノミクス効果とリストラと合理化で息をついたっぽいのですが、ダイヤモンドの記事を読む限りまだまだ苦しいらしい。AQUOS Phoneはdocomoのツートップから外されたしね。国内のスマホのメーカーはこれでソニーとシャープと富士通だけになっているのであります。ちなみに2012年の国内のスマホのシェアはMM総研の調査ではこんな感じでした。
しかし、昨日、中の人（友人）から、耳寄りな情報をゲット。
シャープの白物家電が振興著しいインドネシアでめちゃ売れている
とのことであった。インドネシアには過去30回くらい行ったことのある日本有数のインドネシア通（バリしか知らない。ジャカルタはトランジットのみ ww）を自称している自分であるが、インドネシアの最近のイケイケっぷりったら半端ない。バリなんて湘南よりよほど都会だ。カルフールもあるしスタバも何軒もある。Appleストアもありますから。
もともと人口が2.5億もいるし親日度も高い。日本軍が占領したときにひどい目にあわせてしまったが、オランダの独立時には心を入れ替えた旧日本兵が一緒に独立運動を戦ったことをみんな知っている。南アフリカのサッカーワールドカップの日本オランダ戦で、同じく植民地だった南アフリカ人（オランダ→イギリスの植民地）がオランダの応援をしていたのが信じられないといってましたよ。ついでにいうとインドネシアで一番有名なビールは「ビンタン」なのであるが、オランダのハイネケンの工場を接収したところで作っていて、味はハイネケンそっくりでかなり美味い。いまやノンアルコールまで出しているのだ。
これですよ、ビンタン。ただし現地で飲んでも日本の発泡酒より高い。昔は一本50円とかだったんだけども・・・いまは大瓶で300円以上すると思う。最近はレストランで生まで出るようになりました。
で、Facebookの参加人数はこの間までアメリカについで第２位だったくらいです。以前はBlackberry全盛だった特殊なお国柄ですが、いまはAndroidがメイン。かなり大きな市場です。クルマについては一番人気がトヨタ、続いて鈴木、ダイハツです。韓国車は乗ってると馬鹿にされると言ってました。
先行優位、死守 ダイハツ、好調エコカーで勝ち残り インドネシアでシェア争奪戦 (1/5ページ)
インドネシアもご多分に漏れず国の富が集中しているのは中華系ですが、彼らは「中国人」とは思わずに「インドネシア人」の意識が強い。でもって中国人観光客が非常に増えているものの、バリではかなり嫌われていて「ウルチャイナー」というギャグがガイドから出てました。
前置きは置いといて、インドネシアで大人気のシャープの家電ってどんなのか・・
この冷蔵庫・・・・
なんと発表の時には日本からシャープの経営陣も駆けつけております。
この冷蔵庫の名前は
キング侍・・・大名か?
特徴は・・・
カタナ・ハンドル!!!!
これは凄い。手が切れそう。冷蔵庫の扉を開く度に侍気分が味わえます。
モデルはどう見てもインドネシア人だし、甲冑は侍では無くて足軽みたいなんだが、それは置いとく・・
@layzmastaさんに見つけてもらったTVCM
価格はLGなどよりずっと高いのだが、インドネシアでも富裕層は日本の富士山周辺サイクリングツアーにたくさん来ているし、都内でも観光客をたまに見かけるようになったからこういう人たちが買っているのだと思います。インドネシアではホンダとヤマハのバイクが街を埋め尽くすほど走っているので「日本製品=高級」のブランディングができているのです。
シャープさんも日本市場に見切りを付けて、AQUOS Phoneは3GとGSM対応にして、おサイフケータイとかいらないからインドネシア市場向けにばしっと行ったらどうでしょう。侍シリーズでSAMURAI PHONEとかの名前にして、葵の紋を付けるとか、スタート画面に侍が出てくるとか、冷蔵庫作ったデザイナー（おそらくただ者では無いセンス）に担当させたらいいと思います。www
