ずっと前からあるような気がしているが、実はKindleが日本で発売開始されてからまだ1年ちょいなのだ。
また、Amazon.co.jpではKindleストアを明日10月25日にオープンいたします。同ストアでは、オリコン週間“本”ランキングのBOOK(総合)、文庫、コミック、各部門の上位の多くのタイトルをカバーします。著名作家や出版社による幅広い作品など豊富なベストセラーを含む日本語電子書籍を50,000タイトル以上提供いたします。また、その中には合計15,000を超える漫画タイトルと、さらに日本の名作などの無料の日本語書籍10,000タイトル以上を含みます。ストア全体では、英語、その他言語の海外のベストセラーを含め合計140万タイトルを超える品揃えを提供いたします。
探したらこんなページがAmazonにあった。そうだ。もう1年経過したのであった。
この1年、かなり電子書籍を買いました。ぶっちゃけ本箱の本はみんなブックオフに行った。本箱捨てて部屋を広くしたいが本以外のものも入っていてこれをなんとかしないと・・でもって自分が1年間に何冊買ったのか数えてみた。
Amazon Kindle 77冊
Book Live 450冊
Apple iBooksとアプリの合計 44冊
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合計571冊(うちコミック単行本68冊)、うち未読は2冊でした
いつ読んでるかというと、寝る前のベッドの中と早朝起きてまずは目覚めの一冊って感じ。当たり前だが紙の本ではこれができなかったので読書の時間が増えました。だからバックライトのないBookLiveリーダーはすぐにトイレと風呂用になった。E-Inkは速読派にはページめくりの反応がいらっとするし意外とバッテリーが待たない。なのでほぼiPad miniです。京王線か井の頭線の中でiPad miniで本読んでる人がいたらたぶん私です。特に苦戦している凸版印刷系のBookLiveにとってはプラチナカスタマーだと思うが(なんかくれ ww)。
それにしても・・電子書籍で漫画は恐ろしい。一冊読むのに10分とかだから、はっと気づくと2時間くらいで10巻買ってたりする。本屋やアマゾンで紙のを買うときは冷静になる時間があるが、電子書籍はそれができない。続きを読みたくなるとたまらんのだ。とりあえず「ベルセルク」は全巻買ってるが、「GANZ」は14巻で思いとどまり、懐かしさで読み返した「静かなるドン」は17巻で正気を取り戻して急停止した。漫画を電子書籍で読むと金がいくらあっても足りない。なのに価格は472円で紙の本560円だったりとほとんど差が無いのでもう買うのやめた。まるでジャンキーだ。出版社の皆さま、最初はロイヤルカスタマーも買ってくれるけど、安くしないとそのうちみんなヤク中から醒めるぞ。
前置きが長くなりましたが、メルマガの質問では「永江さんはどんな本を読んでるのですか」というのがけっこう来ます。前に「ブログの文章が上手くなりたかったら自分の仮想ターゲットにぴったりとはまる小説を読め、と書きましたら大反響がありました。今年の正月は大変にのんびりしてましたので、とにかく読書してました。Bookliveは全品10%ポイントバックとかいろいろやってましたのでこの機会にいっぱい買いました。うち、オススメ本を紹介しますニョロ。本当はBookliveで買ってるのだが、書籍の紹介をするのがリンクシェアでめちゃくちゃ使いづらい。よってAmazonを使用します。日本の電子書籍スタンドは早急に自社製アフィリエイトを装備すべきです。
故藤沢周平はオヤジが最も好む作家の1人だが、葉室 麟も近いテイスト。彼の作品で電子化されているのは完読したけどこれが一番。直木賞取ってるとか、映画化されたというのはあとで知りました。
やっとこ著作権が切れて青空文庫になった柳田国男氏の作品「遠野物語」。ずっと待ってたけど旧文体で読むのが辛くてこっちを買いました。東北生まれでこれを読んだことが無い方は猛省してください。自分の故郷も知らないでハリー・ポッターに感動するくらい馬鹿なことは無いです。東北、怖すぎる・・・。
戦記物が大好きな私ですが、日本を火の海にした空の要塞B29をなんと26機撃墜した陸軍の「屠龍」のパイロットへのインタビューです。戦っていた戦闘機乗りは戦争がどうのこうのでは無くて、とにかく下界を火の海にしにきた敵機を一機でも落とすべく死にものぐるいで戦っておられたわけでして・・・海軍には同じ双発の月光という重戦闘機がありまして、こちらは↓で・・
こちらの本には従軍慰安婦が出てきます。韓国から連れてこられた子の話も・・・作家の豊田氏の実話体験記です。
逆にこちらはめちゃくちゃ頭にくる陸軍の軍医の話が出てきます。立場をいいことに従軍看護婦を片っ端から監禁して乱暴しまくり。立ち上がった下士官をよってたかって潰そうとする陸軍の上層部。戦争に負けるのも当たり前ですわな・・・
オヤジの愛読書、泣かせの浅田次郎の決定版ですな。涙腺崩壊がヤバイ。浅田次郎は全巻制覇済みです。
半村良といえば異能モノが有名ですが、こういうごく普通の時代劇のも書くんです。なかなかほんのりとしていかも色っぽくてよろしいです
これも異能モノでは無くて普通の戦後ものです。けっこう感動しますよ。
ホリエモンが対談してましたけど、この作品もなかなかよろしい。映画化されたんでしたっけ
そんなわけで、とりあえず買っても損しない電子書籍の第一弾でございました。