堀江貴文著「ゼロ」は仕事に悩んでいる人への強烈カンフル剤である

2013年10月29日

何度も書いているが、マーケティング的にいうと100人の人がいいというものは成功しない。50%の人がいいといい、50%の人がダメというものがヒットする。万人受けするというのは誰にもウケないという裏返しでもあるわけだ。ソニーの故盛田会長がWalkmanを開発しようと言い出したとき、社内では大半が反対だったというのは有名だが、これなんか賛成が50%どころかほとんどいなかったわけで、物凄い慧眼だったわけです。

最近わたしがブログでレビューを書いたソニーのレンズカメラ QX10にしたところで全く同じで、「こんなの使えない」「こんなの欲しくない」という人は、もともと一眼レフマニアでコンデジなんて使わないレベルの人だったり、そもそも携帯で写真なんて撮らない人(年配の・・)だったりなわけです。実際使ってみるとスマホのカメラよりずっと良く、コンデジより使用障壁が低い。つまりかなり使用頻度が高い。実際に初期入荷分は量販店でも完売しており、予約待ちらしい。しかし、これ・・テレビコマーシャルもやってないんですよ。

今、Amazonで見たら予約時に24800円だったのが、プレミアム価格になってるのか39200円とか、最高値では42500円だ。仰天しました。しかも在庫はどこもないっぽい。これはひょっとして大々ヒットじゃないでしょうか???

人間もこれと同じように思う。100人が100人、「あの人はいいね」という人はあまり影響力が無い。逆に50人が「素晴らしい人」といい、50人が「嫌いだ」みたいに言う方が影響力は段違いに大きい。その代表的な存在がホリエモンこと、堀江貴文氏だと思うわけです。彼とは実は物凄い昔からのつきあいで、かれこれ20年くらいになります。

ホリエモンの思い出、はるかIT業界の黎明期のこと

共通点が多く、誤解されやすい(笑)という部分でも似ているわけだが、この嫌みで自信たっぷりのわたしが地球上で一目置いている1人ではあります。でもって出所してからしばらくたった10月の上旬に会ったときにはマジで驚いた。ゴツゴツした角が綺麗に取れて礼儀正しい別人になってました。おかげでわたしの周囲からは「あんたも服役しろ」と言われてます。そんな彼から11月1日発売のこの本をもらったので読んでみました。

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Amazonでも空前の予約数らしい。

これはよくあるビジネス本でもなければ、ましてや自己啓発本でもない。単にエッセイです。しかし・・

仕事に行き詰まってこれからどうしよう
なんのために働いているのかわからない

こういう方は、読み終わると同時に血流が良くなり、やる気がもりもりと出て、「くっそー、やったろうやないか」とアントニオ猪木にビンタをもらいに行きたくなるくらいの勢いになるだろう。自己啓発本なんて不要です。テクニックや洗脳ではなく本音でこそ人間は動かされる。働きたくても働けない人間から見れば、働けるということだけで幸せなことなのだ。馬鹿を騙して金だけ集めてあとは遊んで暮らすと考えてる詐欺師にはわかるまい。

もちろん意欲的に働いている人たちだって、ますます「ヤッタルデ」という気持ちになる。
働くって素晴らしい。働くことで人間は成長でき、満足を得ることができるのだ。そんなわけで、ぜひともとおすすめの一冊なのでした。

オマケ:ホリエモンのサイン(笑)
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