先日、神戸大学の先生が調査したのを共同通信が報道し、その後、「この報道は変」というのでまた炎上した模様です。詳細はこの記事で
「空港の無線LANでメール丸見え」記事が波紋、実験した神戸大教授がブログで説明
記事では、3空港では無線LANが暗号化されておらず、のぞき見が可能だと指摘。森井教授は「利用者はリスクを考慮し、クレジットカード番号など大事なやりとりは避けるべき」とコメントを寄せていた。この記事について、ネットユーザーからは疑問の声が噴出。「暗号化されていない通信がのぞき見できるのは当たり前」「公衆無線LANで安全が保証されないのは当然で、サービスに落ち度はない」「暗号化したところで、サービス提供のために鍵を共有すればパケットキャプチャできる」といった指摘が相次ぎ、森井教授は26日夜、ブログで改めて説明した。
まず、大半の方は「公共の無線LANにつながる」ということのリスクを分かっていなさすぎると思う。一番驚いたのがFacebookなどで「怖ーい」とか言ってるひとがけっこういたこと。怖いのはあなたの頭です。
日本の空港はまだよい。一応無料とは言え、空港で無線LANにつなげるときは登録を要求され、自分のメルアドを入れないとだめだから、なんとなくではあるが障壁はある。これでも海外からの観光客はこんな仕組みに慣れてないからよく分からないと思う。アクセスしたらいきなり日本語だから英語に切り替えないとダメだし。
羽田空港はこんな感じになっています。
一応、セキュリティの高いのを希望される方は有料のWEPキーが必要とされるサービスもありますと書いてあるが、無料が使えるのにわざわざ有料のでつなぐ人っていないでしょ。多少リテラシーが高ければ自分のスマホでテザリングすると思うけど、ビジネスマンが自分のブックパソコンで無防備に出張前に無料Wifiで仕事してるのは痛いです。LINEでさえこんなに乗っ取りがあるのに、セキュリティの意識が低いのはマジでやばい。
海外の空港ではいきなりつながる無線LAN
欧米は疎いのでよく知らないが、アジアのハブ空港、たとえば韓国の仁川とか、マレーシアのクアラルンプール空港では、空港中にオープンの無線LANの電波が飛びまくっている。でもってなにもしないで単にネットワークにつなげるだけでスマホもパソコンもつながります。もちろん場所によって電波の強弱はあるが、仁川はけっこう速いです。トランジットの時にはとりあえずメールとかチェックしたいわけで、みんな使ってます。で、たぶんやられまくってます。
ビジネスラウンジでは「パスワードくれ」というと共通のを教えてくれます。まあ少しはマシだが、全員が共通のパスワードだ。www
空港だけではない。街中とかカフェとか免税店にも無料のWifiの電波が飛んでます。でも、お金がもったいないからローミングしない、SIMフリーのスマホじゃないから現地SIMは使えないしそもそもSIMさえ分からない、日本からWifiルータを借りていくのもモッタイナイという方はこういうときに無防備につないでしまうわけです。で、「今月の支払いちゃんとできてるかしら」とか、「楽天であれ、買っとこう」とかやってしまう。Facebookに自慢げに投稿したりもする。どこかから覗かれてることも知らずに。ホテルを予約したりするのにカード番号を平気で入れたりする。危ないったらない。
まあこういう人たちがLINEで乗っ取りまくられているのではないかと思いますが、オープンネットワークが危ないという認識を持ってもらうために、最初の共同通信の記事は有効だったのではないかと思います。海外に限らず日本の無料Wifiだって危ないのがたくさんあると思いますよ。
VPNを使うとオープンネットワークでも安心です
ちょい前に書いたけど、全然バズらなかったエントリー。
ノマドや海外でWiFi使う方は必須だと思う、VPNソフトを入れてみたよ
VPNの仕組みはこうだ
前にも書いたけど、自分はコレ使ってる。ソースネクストの「Wi-Fi セキュリティ」。実はコレは有名なHotspot Shieldと同じもの。ソースネクストだと日本語のメールサポートがあり、費用はWin、Mac、iOS、Android含めて5台までインストールできて年2980円。↓ こちらダウンロード版です。
年間2980円。1ヶ月200円ちょいで、スマホもBookパソコンも全部カバーできる。使い方は簡単。これはズルトラの画面だが、オープンなWifiにつなぐときはこれをオンにする。まあ普段からオンにしておいてもいいんだけどね・・自宅のCATVのWifiで試したら、オン時で上り8.93Mbps、下り23.75Mbps。オフ時で上り9.34Mbps、下り26.35Mbpsと、わずかに減速するだけです。
海外の空港は実は犯罪の巣窟。マニラ空港なんて外務省が警告出してます。
イ ニノイ・アキノ(マニラ)国際空港での出入国時の被害
(ア)到着時
手荷物カートから荷物を車両に積み替えている間に,見知らぬ2人がカー トを囲み,その隙に他の1人が多額の現金が入った鞄を持ち去る
国内線で到着後,国際線へ乗り換える間に手荷物を路上において置き引きに遭うなどの被害が報告されています。
(イ)出発時
警備員等から出国カードが旧式のものであるとして書き直しを命じられ,書き直していると書き方が異なると言いがかりをつけられたり,
税関職員から土産物のレシートを求められ,ないと答えたところ金銭を要求される事件も報告されています。(空港ターミナル1,2,3のうち,ターミナル2での被害が多く寄せられています。)
大使館では,こうした事件を受けて,マニラ国際空港公団所長に事件の再発防止,職員の対応改善を申し入れましたが,万が一,被害に遭われた場合には大使館に事案概要(日時,発生場所,航空会社・搭乗便名,係官(警備,税関等)の氏名,被害状況等)を報告するようにしてください。
タイだってバンコク空港の免税店でクレジットカード使ったら、後ろにもっていかれてカードナンバーを書き取られて不正利用されたなんてのがたくさんググると出てくる。日本の感覚で海外行っちゃいけないし、日本だって公共の無線LANに接続するならVPNが常識の時代になっていると思いますよ。
こちらはパッケージ版です。パッケージの場合のほうが安い。www