正月にテレビを見ていましたら、「一流芸能人」「二流芸能人」みたいなバラエティで、5000円の白ワインと100万円白ワインを比べてどちらが100万円なのか当てるのやってました。で、毎年のようにGACKTが当てるわけですが、コレ見た時の素直に感想
5000円のワインだって飲んだことないわ!!
ワインは酒屋で買う価格の2〜3倍くらいでレストランでは供されてます。よって5000円のワインですと、レストランでは10000円以上になるわけで、そんなの注文したことない。店で買うならせいぜい1000円台だし、レストランなら気張って5000円マックス。おまけに正直言うけどワインの味の良さと悪さ、全然わかんない。サイゼリアのマグナムだってそこそこ旨く感じる。www。もうひとついうと日本のファミレスのスパゲッティはイタリアのそれより旨く感じるんですけど(王様の耳はロバの耳風にカミングアウトしてみた)。
日本酒は大量生産のコップ酒みたいな三増酒と純米大吟醸の違いははっきりわかる。蕎麦の味の違いもめちゃくちゃ分かる。が、洋風のものってダメ。
で、食品ネタであるが、最近は「ナンチャッテ食品」がたくさん出てきた。ナンチャッテの代表が人工イクラだが、こちらはロシア産の鮭の暴落で人工のほうが高くなってしまって見かけなくなった。かにかまの技術はどんどん進み、子供の中には本物よりかにかまのほうが美味しいという意見もあるらしい。昔、ホコタテでやってた本物そっくりのかにかまがこれ
見た目はそっくりだからチャーハンとかにはいるとわからなくなるけど、味はかにかま。Amazonの評価欄をご覧下さい。けっこう笑えます。日本人で蟹食ったことない人はいないはずなので見分けが付くのだ。で、このたび、お正月ということもあり、キャビアの真贋ってどんな感じに違うのか、比較してみることにしました。
本物キャビアとナンチャッテ、比べたらこんな感じ
ずっと昔、中古車をロシアに輸出していた方から、本物のキャビアの大缶頂きました。いまAmazonで見たら・・・
15万超え!!!!(>_<)
キャビアと言えば開高健の名著、「フィッシュオン」かなにかの中で、
※たしかこれだと思うが紙の本を廃棄のため確認取れず、記憶のみ・・
色は灰褐色のものが最高で、黒パンにバターをコテコテ塗って、その上にキャビアを惜しげも無く靴の革の厚みくらい載せて、ライムを搾って表面が白く変色したところをがぶりといって冷えた白ワインをごくごくいくみたいな記述が脳裏に刻まれており、↑のもそれでいったら痺れるくらい旨かったのだがかなりしょっぱいので、2週間後にまた食べようと開けたら全部カビてたという悲しい思い出があります。今回はそうした悲しいことがないように、こちらの小さいのをゲット。米国産。
たったの18グラムだ。これを正月にいってみようと合わせて白ワインも購入
で、ナンチャッテのほうは犬と立川の昭和記念公園にいったら向かいがIKEAだったのでランプフィッシュのを買ってきた。ランプフィッシュってどんな魚か。まずはキャビアの親のチョウザメ。熱帯魚屋さんで15センチくらいの売ってますので自宅でも買えます。鮫といっても砂の中ほじって食ったりしてるので幼魚のうちは赤虫食ってます。
で、こちらがランプフィッシュ!!!
見なきゃよかった!!
IKEAで300円くらいで売ってた偽物缶と本物を並べてみた。価格は10倍違うのでは無くて内容量が10倍くらい違うので100倍くらい違う感じです。
Amazonで売ってる類似品はみんな「ランプフィッシュキャビア」になってる・・・偽装やんけ!! さすがにIKEAはランプフィッシュの卵として販売してました。んで、開封の儀。
はい、みなさん気づきましたね。パーティとかで出てるカナッペはみんなランプフィッシュですね。寄って撮影しますと違いがよく分かります。
ランプフィッシュは黒く着色されているらしい。粒の形が割とバラバラ
キャビア様は全員が球体で綺麗に揃ってました。
で、試食の儀
開高健方式でバターを塗った上に載せて、こちらの国産無農薬レモンを搾りました。黒パン買うの忘れました。こちらは本物キャビアです。
ランプフィッシュにも同様にレモンを・・・。表面が白っぽくなる図。ちなみにタンパク質が酸で白くなっているので、人工イクラに熱したりレモンかけてもこうはなりません。
スペシャルも作ってみた。一枚で3種が味わえる。本物キャビアと偽物キャビア、そして右端は黒トリュフエキス35%含有のマッシュルームだ www !!
近々に冷えた白ワインで食してみました。ええっと感想ですか?
普通にうんまいです。白ワインに合います。生たらこ乗せても旨いと思う。ひとつわかったことはだ。よっぱで写真撮るとぶれてる。
本物キャビアと偽物キャビアは目隠ししてスプーンで入れていただけければ、見分けられます。ただしそれは比べて食べたことがあればです。本物は舌触りがよく、すんなり入っていくのですが偽物は少しざらざらします。しかし味はほぼ一緒です。比べて見て記憶してはじめてわかると思います。
追記。なんと米国製のキャビアは英語でパドルフィッシュ。和名「ヘラチョウザメ」という種類で本物キャビアの大チョウザメとは科が違うとご指摘いただきました。つまり本物もナンチャッテだった可能性大。wwww マジで笑いました。しかしドッグサーモン(日本の鮭)もレッドサーモン(カナダの主要種)も同じ鮭と同様に、キャビアなのかどうなのか。
↑こちら、ヘラチョウザメ
そんなわけで明日から仕事モードです。