NewsPickというニュースキュレーション的なサービスがありまして、わたしもピッカーになっております。
https://newspicks.com/user/143718/
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で、NewsPicksは独自の取材の記事も用意してるんだけども、今回、これはどこのマスコミもやらなかった大ヒットでした。
内容を読むと、Uberがいかにずさんで、しかも日本をなめくさっていたのかよく分かる(あえてこう書く)。
——要するに「白タク」に分類されるということか。
いわゆる「白タク」に当たる可能性が高いと判断した。また、現在は削除されているが、当初のドライバーの募集広告についてもあたかも自家用車で“稼げる”かのような文言があった。こうしたプロジェクト自体の形態も含め、Uber側の話を聞いたが、我々としては納得のいく説明は得られなかった。
——なぜ納得できなかったのか。
国交省としては、2月5日の実験開始時点から、Uber側に「きちんと法令を守っているのか」「どのような実験プロジェクトになっているのか」ということについて再三、説明を求めてきたが、なかなか返答は得られなかった。開始の2日前の夜に初めて説明を受けたが一番最初は「無償」との説明だった。こちらから質問する中でドライバーにデータ取得の対価を払うとの説明があった。口頭の説明だったため実験内容の詳細についての資料を求めたが翌日にも提出がなく、重ねて求めていた。Uber側から実験プロジェクトについての概要が示された契約書が提出されたのは2月の最終週。実験が始まってから半月以上が経過してからの事だった。加えて、契約書を確認したところ、問題と思える点が多々あった。
さらには契約内容がおかしく、契約相手は欧州のある国にあるUberの関連会社で、なんとドライバーと客の契約の相手は異なっている。事故が起きたりして裁判になれば欧州までいかないといけない。保険についての質問にもバッくれて回答しない。説明内容に虚偽がある。など、「会社としてどうよ」って感じ・・・。
Uberアプリでは契約先はUber Japanなのに、実験プロジェクトではそうじゃない。国交省も仰天だよな。
追記。ベトナム在住の元ライブドアの同僚ルアン君によると、ベトナムでもUberはめちゃくちゃやってるらしい。アジアを馬鹿にしてるって感じが少し・・・
ITソフトウェア開発企業として現地法人ライセンスを登録し、IT優遇措置で法人所得税ははわずか5%。これにより、他のタクシー会社より安くできるので価格の安さをアピールしています。仕組みとしては、Uberはレンタルカービジネスしている会社と契約をし、その会社が運送業を行っていると説明していますが、実態はライセンスの無い個人車も多く含まれており、Uberもどの会社と契約しているかは守秘義務があるから公開できないなどとしています。
ベトナムの法律では、レンタカーやタクシーなどは、きちんとそれが分かるようにロゴを出したり、フロントガラスにボードを設置したり見えるようにする規定がありますが、Uber車にはこれが無い為、一般車と見分けが付きません。なお、Uberのビジネスに参加したいドライバー募集セミナーでは、もし警察に捕まったら罰金をUberが肩代わりし、弁護士もよこすなどと説明しているそうです。
ちょっとひどくない?
官僚は既得権益のためだけに働くという決めつけはやめよう
国交省がタクシー配車アプリのUberに対して行政指導したという話は大手のマスコミにも取り上げられている。
福岡の「ライドシェア」中止、国交省指導で 読売新聞
日本の場合、官僚に対して盲目的な不信感がある人が多く、こういう報道のタイトルを見ただけで
タクシー業界の既得権益のためだ
と決めつけてしまう人たちがいっぱいいる。Twitterで「Uber 既得権益」で検索すると山のように出てきます。
フェルドマンさん曰わく、新しいサービスを既得権益が妨害する日本のいつもの例。それ+使えない役人がただただ止めてるだけという。
"@itmedia_news: 50RT Uber、国交省から中止指導のライドシェア実験をいったん終了 http://t.co/6jfLYGtl7b"
— じゅん☆ちな:De (@junji_baystars) 2015, 3月 6
出た。日本の既得権益保護。多分これuberだよね : 国交省、ライドシェアに中止指導 福岡で米企業実験 http://t.co/fgf5KKVW0F
— pnolɔ 0813 (@cloud0813) 2015, 3月 4
官僚にはキャリアとノンキャリがいて、キャリアは倍率15〜20倍くらいの超難関。東大卒が1/3くらいを占めて、続いて京大、早稲田って感じ。官庁のスーパーエリートです。ノンキャリとは出世の速度が違う。
「官僚は自分の出世と既得権益しか考えない嫌なヤツ」というステレオタイプのガチガチのイメージを持っている人も多いわけだが、現実的には「日本をどうにかしたい」と真剣に考えて入省する人のほうがずっと多いわけです。勉強がめちゃくちゃできて、行こうと思えば金融でも証券でもメーカーでも行き放題なのに、わざわざ過労死しそうな官僚になるんです。自分は絶対イヤ。
「官僚は悪」というのは民主党とかいまはなきみんなの党のお題目だったわけですが、今考えると悪だったのは鳩ぽっぽとか小沢さんとか、政治家のほうじゃない的な?(ボソッ)
先日、経済産業省のキャリアの経験がある知人にズバリ「日本のためっていうのと保身というのとどっちに重きを置いて仕事してた?」と聞いたところ(そんなん聞くの自分くらいだろうな・・・)
「正直年齢が高くなると将来を考えて保身率が高まる人はいます」
ということでありました。笑 ずっと官僚だと潰しが効かないから簡単に転職ができない。さりとて昔のように天下り先がたくさん確保されているわけでもないので、「将来どうしよう」ということになる。しかし保身を考えるのはサラリーマンだって同じ訳で、官僚は自分を100%犠牲にして国に尽くせというのもどうかなと思うのでここは棚上げです。
ただ言えるのは「自衛隊は殺人集団で違憲だ」と叫ばれていた時代より「自衛隊は頑張ってる」と認識されてるいまの時代のほうが自衛官のモラルは高くなってるはず。官僚も「おまえら保身100%」と決めつけられるより「頑張ってるじゃん」と言われた方がやる気出るでしょ。誉めて伸ばそう役人と子供、です。決めつけはやる気を削ぎます。
ちなみに国土交通省に本気で仕事して頂くとこうなるという話を前に書きました。
ジェットスターにも勝利した、正しいクレームの付け方(秘)をこっそり伝授
NewsPicksの良かった点はさらに・・
今回のNewsPicksの記事で秀逸なのは、国交省の立場を明確に示す回答を引き出したことです。
——国交省としては配車サービスをどう見るのか。
配車アプリという新たなサービス自体は大歓迎だ。タクシー業界の大きな活力になることを期待している。ただ、安全の確保が大前提。国交省としては安全性と利便性を両立させるのが使命。Uberの今後の動きに注視している。
国交省としては「歓迎」しているのです。ただし法は守ってもらわないといけないし、利用者の安全や権利は担保されないとならない。今回はそこが全くダメダメだったので福岡のプロジェクトは中止してもらうということ。NewsPicksはUber側にも取材をしているがまだ回答がないらしい。回答が来たら続報が出るので楽しみに待ってます。バッくれるなよ。
そんなわけで、自分はこれからはLINEペイの設定も終わってるからLINEタクシー使いますのでよろしく。
まだ東京でしか利用できないけどね。
「近ごろキャリア官僚を見直す動きが高まっている。不景気を背景とする1990年代後半からの官僚バッシングもあってキャリア官僚の印象はよくなかったが、民主党政権の体たらくや財務省主導体制の復活もあって、官僚を見直す動きが徐々に強まっているのだ。
リーマンショック以降、ベンチャー起業家や外資系企業に魅力がなくなったこと、大企業でさえ不安定なことから、官僚という職業が「安定感あるエリート」として見直されていることもある。実際、2009年から国家公務員試験受験者数は下げ止まり、反転している 」
↓だ、そうです。