日本通信とVAIOがやりました。
株価もがた落ち。それもそのはず、昨日出たVAIO監修の日本通信のスマホですが・・
何が凄いって・・・・
価格はミドルレンジというより高価格帯の51000円
スペック
OS Android™ 5.0 Lolipop 32 bit
CPU 1.2GHz, クアッドコア
いまどき1.2GHZ!!!
解像度を720×1280HDと低くすることでなんとか対応。
パナソニックが台湾市場向けに出しているSIMフリーで254ドルのELUGA U2とスペックが全く同じため、外観だけを変えたのではないかという憶測が流れたが・・↓ これね。そっくりだし・・。
「VAIO Phone」は「ELUGA U2」と同じ? – 話題の疑惑を日本通信が完全否定
否定してますが、254ドルのスマホと全く同等の性能です。VAIOがデザインしたって「箱だけ?」みたいな声もたくさんあがった。
で、AndroidのスペックはAnTuTu Benchmarkというアプリで計測できます。わたくしのNexus6は
こんな感じでスコアは 50504
わたしの一番の愛用機であるSONY Xperia Z Ultraはというと
2年近く前のモデルなんだが・・
スコア38308
ではこのVAIOのスマホはというと・・・
アスキーさんが書いていました。
速報『VAIO Phone』の実力は? 通信速度は? 最速タッチ&トライレポート
本端末が搭載しているCPUは『Qualcomm Snapdragon 410』ということでけっして高速なものとは言えない。実際『AnTuTu Benchmark』のトータルスコアは“21947”となっており、『ASUS ZenFone 5』とほぼ同等のレベルだ。とは言え解像度が1280×720ピクセルに抑えられているおかげか、操作していてもたつきを感じるシチュエーションはなかった。
21947???!!
21947と同じくらいのスペックのAndroidのスマホを見てみると・・
ASUS ZenFone 5が同等レベル。いくらで買えるかと言いますと、直販サイトからで28,944円!!!!
楽天モバイルはZenFoneは8GBと32GBしかないのだが
【楽天モバイル】一括購入で超激安スマホをゲット!ASUS ZenFone5(8GB)Black + 音声SIMカード【… |
こんなに安くてしかもSIM付きだ・・・
こんなチープなスペックのSIMフリー買うなら、スペック的には比較にならなくて解像度も高いしLTEも対応の
コレ買うわ。VAIOの価格は税別でこっちは税込みだからこっちの方が安いし・・・
なんでこんなお馬鹿なことをしたのか
ぶっちゃけ、VAIOのスマホはミドルレンジの価格を狙ったのは分かるが、中身は格安スマホなみという訳が分からない製品になっている。
日本通信はMVNOの走りではあるが、現在ではIIJ mioやぷらら、DMMなどの猛攻を受けてかなり厳しいはず。
今年1月の調査だと
MMD、ドコモ回線を利用した各MVNOの通信速度調査を実施――ダウンロード平均スピードに差
安定の遅さ・・・ダウンロードスピードが10Mbps出てないのはちょっとひどい。ネットで見ていると日本通信からIIJ mioに乗り換えたという声が多くて自分もそうです。IIJはファミリープランで3台までMNPできて月間のデータ量もどんどん増えて、なんと4月から7GB→10GBになってしまった。自分も一押しします。
で、日本通信としては、なんとか挽回したい。「VAIOのブランドはまだまだ有効だから、これに自社のSIMつけて挽回だぁ」ということなんでしょうが、これはどうもやってはいけないことだった気がする。買った人があとから「半額のスマホと同性能だった」と気づいたら二度と日本通信は利用しない。
VAIOにとっても同様。今回はポルシェ(まだ一部にはそれくらいのブランド感はある)の名前を付けた中身はカローラ作ったみたいなものだ。いくら経営が厳しくても、これじゃ惨めな感じまでしてきますよ・・・ブランドイメージの損壊です。たぶん数千台程度の販売のために、こんなことしていたら・・・
ということで、VAIOから超軽量の金属製のChromebookが出たら高くても買うと宣言していましたが、かなり意欲が薄れたということだけ付け加えておきます。ハァ・・・