(追記)IT先進国エストニアでは2005年から選挙はネット投票OKになりました。できない理由とか並べるよりどうしたらできるか考えるほうがいいよね。投票率は間違いなく上がる 参考資料
関連取材記事も発見。おときた駿都議会議員が書いてました。
「まず高齢者向けサービスから電子化・IT化せよ!」エストニアの逆転の発想とは?!
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先日の大阪市民投票のあとで「もうこれからは若者の票を×2にするとか70歳以上の票は年齢ごとに10%ずつ値を減らしていくとかじゃないとだめだ」とか言う人がリベラル派にも多いのだが、「法の下の平等」と憲法にある以上、憲法改正しないとだめで、しかもそれは9条改正より難しいっしょ。だって国会議員の大半はジジイだからね。
で、今回の市民投票は「シルバーデモクラシー」だとか「いやそれは違う」とかいろいろ言われている。若者が政治に関心がなく、棄権するので老人のいいようにされてしまう、ここをなんとかしないと的に評論家ぶった芸能人がよく言います。
今回の大阪市民投票では肝心の世代別投票率が発表されていないので「老人だけが選挙にせっせといったので反対決議された」というのは仮説でしかないのだが、平成19年の大阪市議会選挙は世代別の投票率が出ておりました。(大阪市のサイト)
まずは男性。
一番投票率が低いのは25〜29歳でわずか20%強。一番高いのが75〜79歳で70%弱。なんと投票率はこの世代同士だと3.5倍違う。でも60歳を超えるまでは投票率は50%に達しないのに、超えた瞬間に跳ね上がるのである。
ちなみに働き盛りの30代でも投票率は20%後半から30%前半と20代と大差ない。
次に女性
女性も同様に25〜29歳の投票率が25%前後と一番低く、70〜74歳になると70%に跳ね上がる。しかし女性の場合、50代から投票率は50%を超え始めるのであります。
んで、このグラフを見ていて、よく言われる
20〜40代は政治に興味がないから選挙に行かないってホント??
という具合に思ったのです。だってさ・・・ソーシャルとか見ても
●政治に一番興味あるの、30〜50代じゃない??
●どう考えても一般的に女性より男性のほうが政治に興味あるでしょ?
ということです。そう思ってGoogle先生に訊いてみましたら、東京都の選挙管理委員会がこんなデータ出してました。
ダントツの1位は「忙しくて行けない」!!!
これ、上の投票率を見たら分かる。男性の60代以降の投票率が跳ね上がるのは、「定年退職した」と推測されるし、女性は男性より早く50歳くらいで投票率が跳ね上がる。これは子育てが一件落着して子供が手を離れてからではないのか??
サービス業や飲食業の人は日曜日も働いているだろうし、期日前投票があるといっても、仕事休んで投票に行けるかっての!!!いまの若者って本当にお金ないんだよ。生きてくために稼ぐので必死なのだ。日本の富の大半を所有している暇な高齢者とは違うんです。
また、旅行やスポーツの試合の予定が入っていても、選挙って突然決まるから、キャンセル料払ってまで投票に行かないでしょ。普通に考えて月曜から金曜まで、場合によっては土曜まで必死に働いてるのに大切な休みをつぶしたくない気持ちは大きい。一年中休みの高齢者とはそこが違ってきて当たり前。
自分が考える、もうひとつ大きな理由
20代〜40代の棄権率が高く、さらには女性より男性の50歳以下にその傾向が顕著な理由で、自分はもうひとつ思い当たる節があります。
●あなたは家電を買うときにお店に行きますか?
●あなたは本を買うときに本屋に行きますか?
●あなたは旅行に行くときに旅行代理店の窓口に行きますか?
●あなたは申告の時に税務署行きますか?
●あなたは映画を見に映画館に行きますか?
わたし、すべて「NO」です。税金もe-TAXです。
なにを言いたいかというと、ネットリテラシーの高い層は
××をするのに××に行くという習慣を喪失
してるのではないかと思うわけです。少なくとも私は喪失しているようです(唖然)美容院だけだな・・この習慣。
「投票するため投票所にいく」という習慣は、すでに自分の中では生活習慣から外れていて違和感があるの。でも専業主婦でリテラシー高くない人とか、老人はまだその習慣があるので違和感がない。
どうですか、この仮説。選挙管理委員会には想像も付くまい。都市圏の投票率が異様に低いのはこれでけっこう説明つくのでは?
この技術でネット投票も実現するのでは??
となると、仮に「インターネット投票」がOKになれば50代以下や若年層の投票率は跳ね上がると思われます。PCだけではなく、スマホからも投票できるようにすれば間違いなく選挙に革命が起きます。
ネット投票はアメリカでもテスト的に行われているものの、「不正」の可能性を完全に除去できないので本格的には導入されていない。しかし先日、あるネタを見て、「これなら行ける」と思いました。
まず現在の選挙制度では
1、自宅に投票所入場券を届けて本人確認
2、選挙のときに身代わりでないか「目視」で年齢とかを確認している(だよね?)
という2点で制御しているわけです。ではこれをネットで投票するときに簡単に、しかももっときちんと制御できる方法を思いつきました。まず、自宅に送られる投票所入場券には、1人ずつ個別のIDをプリントしておく。
このIDとマイナンバーでログイン。使用できるのはある条件のついたPCとスマートフォン
で、ここからが肝心です。ログインして投票しますと、PCかスマホにセットされたカメラが作動して投票直前に投票者の顔写真を撮る!!すり替わりできないように、撮って一秒以内に投票とかする感じ。顔写真のデータは年齢と付け合わせされ、ビッグデータ化される。使う技術はこれ。マイクロソフトの顔から年齢当てるやつね。
そもそもマイナンバーは年齢と紐付いているので日本人の顔データを数千万いれれば精度は相当に上がる。で、あまりに変なときはアラート出て警察に通報(笑)。投票時に顔写真を撮られるわけで、それを承知で替え玉投票なんて誰もやらない。こう書くと「変装して買い集めた投票用紙でやるやつがいる」とかアホなことを言い出す人がいるが、そんなん現在でも見破れないし!!しかし投票者の顔写真が残るのは今よりも数段不正に対する抑止力がある。
そんなわけで、50歳以下の投票率をあげるには、いま、普通に誰でも持ってるスマホを使ってほぼネット投票を現実化する。年配の支持者ばかりの共産党とか社会党は反対するでしょうが、将来のためにぜひ検討してください。できれば超党派の議員でね!
池上さんあたりが言い出してくれないかな・・