自分が競合プレゼンとか意味がないと思う理由

2015年9月15日

このブログで加藤公一レオさんのこの本を紹介したら、

この本のLPに出演依頼がありまして、無償出演を快諾したわたしでございますが、この本の中にも「信頼できる相手を見つけたら競合コンペはやめろ」とありまして、膝を打ちました。

わたくしの「仕事のご依頼について」というページにも同様のことが書いてあります。

決裁権限の無い方からのアプローチでもかまいませんが、事前に決済をいただいてからお願いします。なお競合プレゼンなどは依頼されても絶対にしません。他と比べて選んでもらわなくて良いです。

まじ、偉そう〜 何様?

と、思う人もいるでしょう。そういう人からの仕事はいらないので、いいんです。それではなんで「競合コンペ」や「プレゼン」してまで仕事がいらないのか、説明してみます。

仕事は熱意と意欲で200%マシマシになる

とはいえ、わたしはメルマガの質問で「制作会社はどうやって選ぶか」という質問には、最初から適当にここでいいやということで決めないで、数社にプレゼンをしてもらいなさいと回答しています。価格の見積もりではなくて、どういう提案が出されるかを見て、そこのキャリアとかノウハウを診断してくださいということなんですが、あくまで「よく知らないはじめてのつきあいの会社」の場合の話です。

前述の加藤さんの本でも競合コンペをしないというのは「信頼できる相手を見つけたら」という前提が付いてます。そして加えて「大きなチームより一人の超優秀な営業マン」というタイトルが付いてますが、ネット戦略は「一人の超優秀な営業マンによるワンマン独裁体制 www」がいいと書かれてまして座布団10枚あげたいです。禿同。

で、競合コンペはしないほうがいい理由ですが

1 豚もおだてりゃ木に登る

競合コンペなんてするより、あなたにやってもらいたいんです。キリッ!!っていうほうがよほどテンション上がって、持ってる力が何倍にもマシマシになります。これ、人間として当たり前です。「あなたがいいんです」というのは最高の殺し文句です。裏切れません。

自分の中のマシマシのイメージ。ここの鉄火丼すげーよ
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2 受注者側にとって大きなリスクがある

わたしはこれを考えてプレゼンには参加しないというのもあります。制作を何十年もやっていると、1回や2回は「自分はプレゼンに負けたけど提出したアイデアが使われてた」という経験があるはずです。プレゼンには自分の持ってるノウハウとかアイデアを全部出さないといけないのですが、これを簡単に転用されるリスクがあるわけで、そんなものには参加したくありません。

3 そもそも素人のクライアントに良し悪しは判断が難しい

これが一番大きいかな・・・
経験の浅い制作会社ならまだしも、数十、数百のサイトは作って運営した経験があるなら、素人のクライアントより引き出しの数は何千倍も多いのです。なのに素人さんから「こっちがいい」とか「ここがなあ」とか言われますと、正直「イラッ」とします。www ましてや比較されてる相手とどんな基準で良し悪しを決めているのかわからないわけで・・・。

この素人発注者との関わりは制作開始してからも同じで、「任せます!」って言われたらプロとして下手なものはできませんが、あれこれ口出しされると「じゃあ好きに作ってやるよ」になりがちです。もちろんコピーとか細かいチェックは絶対やってもらわないといけないのですが、デザインの好みレベルの話を素人にされると、プロのやる気はけっこう落ちます。1にもどっておだてて木に登らせてください。

とはいえ、受注者の側からすると、まだご指名で仕事が頂けるレベルに達していない場合、「競合プレゼンに参加してくれ」と言われれば参加するしかないし、そこで得られるノウハウもあります。また、プレゼンは営業ですから、「しゃべりが苦手」「自己アピールができない」という人は、それだけでマイナス50%くらいになってしまいますが、これはなんとか経験を積んでいかないと解決できません。よって若いうちはどんどん受けてもいいと思います。ノウハウもたいして持ってないしね。わたしが偉そうにいってるのは年食って経験があるからですので念のため。

若いうちから「競合プレゼンなんて参加しねーよ」とかいってると、飢え死にしてしまいますからね。

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