自分がいま、就活生だったらこうするよ

2016年7月12日

本日はAmazonのプライムデーなので朝からAmazonの滞留時間凄い。一番狙ってるのが15時15分に出てくるので待機しております。それにしてもタイムセールで続々投入してくる手法がめちゃくちゃ巧いよな。

さて、先日よりチラ見していたのがLINEニュースでまとめられていた。

40社受けて内定ゼロ 大学生のフリーランス宣言に反響

要は、頑張って勉強して成績も良いのに内定が取れない就活生が、田舎に引っ越してフリーランスでやっていこうというブログ書いて、それにたいして「ブログとかで自分を晒していると企業側が敬遠するからそれが弊害なのではないのか」ということとか、「社会経験なしでフリーランスきついだろう」みたいないろいろな意見が沸騰ってことで、あえて自分も超上目線でこの戦いに参戦してみる。

就職していきなりフリーランスはどうかということについて

これ、よくメルマガとかの質問で頂くんですが、会社やってたときは当然採用面接もしていたわけです。んで、自分は起業するならとりあえず3年以上はサラリーマンやった方がいいと思う。マネージメントの経験くらいまでは積んで30前に独立が固い。

ただし、最初から起業を考えているならば完全なBtoBの会社ではなく、BtoCかBtoBtoCが良い。リクルート出身で起業して成功している人が多いのはBtoBtoCの会社だからです。BtoBtoCなら、取引先は企業だが企業の先の消費者について一緒に考える訓練ができる。商社のような完全なBtoBだと新規開拓営業方法や顧客視点を学ぶ訓練ができないので、経験上、何年勤めても起業には向かない人ができあがります。

で、サラリーマンを何年かはしっかりやったほうがいいという理由は

1 人脈ができる
2 最低限の社会のマナーを教えてもらえる
3 営業の方法を学べる
4 マネジメントの方法を学べる

という事が挙げられます。1はわかると思うが、2はけっこう大事で電話の仕方や挨拶の仕方とかはもちろん、「ミスしたときの対処法」「お金を取りっぱぐれたときの対処」までいろいろ学べる。www
実は3はかなり大切で、いきなり地方に引越してネットだけで仕事探そうと思うと、ランサーズやクラウドワークスで超ブラック外注仕事をゲットするくらいしかなくなってしまう。企業もフリーランスも営業力が一番大切なのは変わらない。どうやって顧客を見つけてくるかのノウハウを得るのは大切。

で、4は、尊敬できる上司を見つけてその真似をすればマネジメントは覚えられるよね。部下のしかり方、誉め方はサラリーマン経験がないとなかなか身につかない。「こういう上司はイヤだ」の反面教師もいるので、ありがたくノウハウを頂戴しよう。

かといって新入社員は1年くらいは使い物にならないので半年や1年で逃亡すると悪いイメージだけが残る。3年以上って書いたのはそういうことです。

大学もそこそこなのに40社回って内定0の理由

これ、自分は胸張っていえますが、

会社選びのマーケティングに失敗してます

のひとことです。
たまに見聞きする「100社回ったけど内定0」という就活生の場合、どこでもいいから入りたいといわんばかりに、業界もなにもめちゃくちゃ入り交じった企業群を片っ端から受けている。最初は人に自慢できる有名企業ばかりを回り、内定が取れないと中小にまで範囲を広げるが、そのときにはすでに江戸の傘張り浪人みたいに精根尽き果てて尾羽うち枯らした状態になっており、「どこでもいいから入れて」感が半端なくなってる。

ここであなたに問いたい!!

たとえばなにかを買うとする。物凄い不良在庫があって「とにかくひとつ買ってください。お願いします」というのと、定価販売だけど超人気商品で早くしないと売り切れという商品のどちらを買いたいか。前者ならめちゃくちゃ値引きして赤字なら買ってやらんでもないということになり、これがいわゆる

どこも買ってくれなくてブラック企業様お買い上げです

ということになるでしょう。よって就活であろうがスーパーであろうが、お金持ちのいい客に買っていただくためには、「鮮度が良くて引く手あまたなうちに定価販売で」が鉄則なのです。ここを外すとドツボにはまってしまう。

今、自分が就活生ならどんな手法を採るか

わたくしの場合、リクルートに新入社員で入った時は、なんの就活もしませんでした。バイトに行ったら「うちに来ないか」と言われていわゆる青田刈りです。この方法がバレて新聞沙汰になりました。頼まれて入ってあげたわけで超上目線なわけですが、基本的にはこれが理想です。ただし入ってからはめちゃしごかれました。サラリーマン向いてないんで。

1 入りたい業種は1年の間に決めてその業種の企業でバイトする

大学3年になってから「どこの企業にはいろうか」なんて馬鹿の王様です。商品ができあがってから「どうやって売るか」を考えるのと同様だからです。ヒット商品はどれでも、作る前には市場調査と販売戦略を練るわけで、自分が商品の就活も同じです。自分という商品のポイントは

●どんなときに楽しくてやりがいを感じるか
●自分はどのような職種に向いているか

ということなので、これを一年生くらいからやる。というか本来は大学に入るときには学部をこれで選んでいないといけないので、高校生の時にやっていないといけないわけですよ。
で、自分はとりあえず建築家になろうかなだったので、大学1年の時にスーパーゼネコンの研究所でバイトしました。で、「自分には地味な建築業界むいてねーな」と確信したので、2年生からは方針を変えたのでした。自分を誉めてやりたい。

で、トイレの掃除でも下働きでもなんでもいいので希望の会社にバイトで潜り込めたら、もう必死に働く。言われたことをやるだけじゃなくて「切れるヤツだ」ってことを示す。良い意味で顔を売る。風通しのいい会社なら役職付いてる人から「うちに来ないか」くらいは言われるし、面接の時に「御社でバイトしていました」と言えば人事はそのセクションの評価を聞いて参考にする。大手の広告代理店も出版社もこの手で入社した人を何人も知ってます。

2 その会社のことを調べ尽くす

ただ、バイトしてみたらその会社も業界も自分の思ってたほどではなかったという場合、1の戦法はすでに遅い。自分の場合なら「風通しが良く」「伸び盛りで」「経営者が頭が良く」「好きなことをさせてくれる度量がある」みたいな企業に行きたい。いま安定していても数年もたてば何があるかわからないので、活気のある会社を狙います。

で、次にやるのは自分のプレゼン資料の渾身の制作です。加えてプレゼンの練習を徹底的に行う。面接までこぎ着けたら質問に答える前に最初から

資料作ってきたのでプレゼンさせて頂けますか

と、宣言する。これで「いや、そんなことはうちはやっていないから」と言われたら「そうですか。それではご縁がないと言うことで失礼します」ということで退席します。つまりこんな堅苦しい会社には行ってやるもんかということを「自分自身」に示すわけ。頼み込んでまで入る必要はないが、ここまで言えると言うことは非常に自分のプレゼンに自信があり、このプレゼンを受けないなんて間抜けな企業だくらいに思い込むまでやるわけだ。

人事が真剣で頭が良ければ、ここで遮るわけがない。「面白いヤツが来たな」と思って一応は聞いてくれる。プレゼンが素晴らしかったら頭の柔らかい会社は絶対入れてくれると思う。プレゼンの内容はズバリ

自分を採用したら御社は絶対に利益が上がるよ

という事に絞る。俺を採用しないと損だよ。採用ってWinWinの関係が一番回るわけで、自分に投資してくれたらこんな風に貢献するよということを理解してもらうわけです。
実は昔、経営していた会社でずっとバイトしていた子が広告代理店を受けるというのでこの手法をアドバイスし、プレゼン見てあげるよといったのだが「そんな恥ずかしいことできません」と却下されてしまいました。彼女の就活は案の定、全滅だったそうです。

しかしこの方法のためには、まずはプレゼン資料を本当に巧く作らないといけない。練習もかなりやりこまないといけないし、想定質問にも立て板に水で答えないといけない。素人の大学生1人でやっていてはできるわけもないので、コネを探し回って面白がってアドバイスしてくれる人を探すところから始まります。つまりこれができるなら「営業練習ができる」っていうことなんです。まずはこれ読んで自力で自分という商品の企画書作り、それを見識のある人の前でプレゼンしてアドバイスをもらうわけですな。あれ、ラッキーなことにプライムデーのタイムセールやってる。狙ってなかったのに。

新・あのヒット商品のナマ企画書が見たい!

まあ、ここまで書いて、何十社も受けて1社も入らない就活生は、仮にこれを読んでも「そんなの面倒くさい」「人と同じにやっていればいいんだよ」くらいしか考えないなクラスタんだなと思いました。そうですか。

自分がプライムセールで狙ってるのはここらですが、競争が激しくなるので手出し無用でお願いします。いくらになるのかな、楽しみだ・・・

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