エー。
年末から正月にかけて、「Next Store」搭載の、けっこう大規模なショップの載せ替えとサーバ移設を行いました。これでまたいろいろなノウハウをぐっと吸収して、実際のサービスに近づきました。正直、予想もしてなかったいろんな話がありまして・・・・。
ますサーバの話。
ストアと言うからには、SSLが使えないといけません。これはすなわち、カートに商品がはいるときに「https」っていう風に変わるアレです。暗 号化してセキュリティを保つわけです。これには「共用」と「独自」がありまして、共用は主に安いサーバ。そして独自は高いサーバでオプションになってます。共用の場合は買い物かごにはいるとURLが変わってみんなが同じURLになります。専用の場合はURLが変わらず、固有ドメインのままです。そのかわり、秘密鍵を発行する団体にお金を払わないといけません。各種あってだいたい18000円/年〜180000円以上/年 までと幅広い。一番高いのが日本ベリサインだ。
で、まず共有サーバの場合、セッティングは意外と簡単。お客さんが買い物かごに入れたときに「あれ、どこかへんなところに飛んだかな」という疑いを 持つ可能性があることだけが難ですが、一般のASPはみんな共有なのでたいして気にしないに一票。この共有SSLというのは安いサーバにしかサービスされてません
で、もうひとつの独自SSLですが、これがクセモノ。独自SSLをあるドメインの買い物かごだけに使用するという場合、固定IPのサービスが必要なのだが、大半のサーバ会社はこのサービスがない。レンタルサーバの場合のIPアドレスっていうのはオフィシャルな意味での固定じゃなくて、サーバ会社が 持ってるIPアドレスを単に中で振り分けているだけらしいってはじめて知った。固定IPでないと自分のドメイン全部にSSLがかかってしまう。つまりショップのトップページからSSLになってしまうわけで、カート自体が設定できません。私が使っていたNTTスマートコネクトのスマイルサーバも共有無しで独自は固定IPなしで不可。ヘテミルっていうロリポップの2つ上のサーバも不可。捜すと非常に少なくて、ライブドアのデータホテルが見つかった。ここは ビジネスコースのほかに1500円払って固定IPを契約することができ、独自SSLでのカートが設定できた。
で、次の共有SSLですが、これを設定しているサーバは安いサーバが大半。となると逆に機能がない。
たとえば月間費用263円のロリポップは、テストショップを作ってみてこれは安いしいけるな、推奨サーバにしようかなと思ったのだが、独自ドメイン移設までの間、メールもMLも1個だけしか設定できない。つまりこれではDNS切り替えまでのテストが不可能なので、新規開店ならよいが、すでに他でやっている場合は移設はほぼ不可・・・。しかもco.jpのドメインについてはドメインを管理する別サービスのムームードメインが対応しておらず、他にレジス トラ業者を頼まないとならない。これは上位サービスのチカッパとかヘテミルも同じなので、ココのサービスはco.jpは対応してないと思った方が良い(サ イトには書いてない・・)。普通のドメインとco.jpドメインは顧客に与える印象が違うので、登記してある会社の証明にもなるco.jpドメインが使えないのが痛い・・・。
最近人気でユーザーも多いさくらインターネットは、月々500円のスタンダードコースでもこれらをクリアしているのだが、データベースの本数が1本 のみ・・・2500円のビジネスコースではじめて2本使える。まあNext Storeならデータベース1本でなんとかまかなえるが、非常に注文が多かったりしたら当然ながら負荷がかかる。
そんなわけで、現段階では各レンタルサーバに何件か契約して、どこが使いやすいかデータを取ってます。お客さんとコンサル契約になった場合、アドバイスする素地がだいぶんできてきました。