先日、Twitterでも回っていたコレが記事になってました。
獣医の主張「お金がなければ動物は飼ってはいけません」に大反響
実際、動物を飼うのに必要な額はいくらなのだろうか? アニコム損保がペット保険「どうぶつ健保」契約者に対し、ネットでアンケートをしたところ、2015年の1年間にペット1頭へ支出した費用は、犬が平均で約34万円、猫が約17万円という結果が出たという。月額でみると犬では約3万円、猫でも約1.5万円ほど必要と見られ、このユーザーのいう「十分な経済力が必要」ということは確かなようだ。
うちももうすぐ16歳になる黒柴のおばあちゃんがいますが、アニコムにははいってますけどここ1年は、緑内障で右目失明に加えてお腹を壊して2回ほど危ないときがあり、平均で3万円から多いときでは10万円くらい払いました。アニコムも上限があるんですが、はいってなかったらと思うとぞっとします。絶対元はとりました。儲からなくてごめんなさい。
さて、こういうことだと必ず反発してくる人が一定数います。実は以前に犬の狂犬病ワクチンについて書いたんですが、「犬なんて家畜なんだから人間の安全のために死のうが何しようがかまわんだろう」という人たちが猛烈に噛みついてきたのを思い出す。
犬は室内飼いが基本のアメリカじゃ、犬よりアライグマや猫のほうが感染率がずっと高い。ご存じのように外来生物であるアライグマは日本全国に大きく広がっており、そういうの放り出していまじゃ室内飼いがメインになった犬だけ対策していればいいとかおかしいだろというの理解できないらしい。なかには戦後、狂犬病が押さえられてきたのはワクチンのおかげなのにそれを否定するなんてと噛みついてきたおばさんもいたが、日本で最後に狂犬病にかかったのは猫です。いまだ外飼いが多い猫にその後に発症がないのは、ワクチンと全く関係ない。単に狂犬病が海外からはいってきていないだけです。
もう犬や猫は家畜ではなくなっている
室内飼いが増えたと書いたが、日本においては2003年に室内買いと外飼いが逆転しているんですよ。
2003年でそうですから、東京の郊外にあるうちの自宅の近所では、半径5キロ以内には外飼いの犬は一頭もいません。
外飼いから室内飼いになってどこが変わったか。うちもそうですけど一緒に寝てます。つまり
家畜からパートナーになった
わけですね。「飼ってやる」ではなくて「養子に来てもらう」という感覚です。人間なら養子縁組するには厳しい審査があり、きちんとした収入があるかも調べられます。犬も猫もいまは同じなんです。
ところが田舎の高齢者とかはまだ「犬畜生」とか「家畜」のイメージが強い人がたくさんいます。たとえばこういう話。
” 北風と太陽作戦 ” 沖縄久米島のワンコに避妊の贈り物を!!
青い海、美しい自然が魅力的な久米島ですがここでは『庭に繋いでいたメス犬のお腹が大きくなったから捨てよう。』『皮膚病になったから捨てよう。』『子犬を産んだら母犬がボロっちくなったから捨てよう。』『ダニやノミが付いたから捨てよう。』など。通常では考えられない事が起きています。私はそんな犬猫に出会うたびに保護し、家族探しを行い昨年だけでも30匹以上の犬猫の家族を見つけてきましたが、原因そのものを断ち切らないと根本的な解決にはならない、そのために行動しようと決心しました。
これだけで久米島行きたくなくなった・・・・。
あのですね・・・避妊するより、こういう人には飼ってもらわないようにするか、動物の愛護及び管理に関する法律にのっとって法的な執行を受けてもらった方がいいと思うんですが、どうしてこういう人たちが犬をこのように取り扱うかというと、「犬は家畜」だと思っているからですね。
年食って卵産まなくなった鶏は潰して食う
乳が出なくなった乳牛は食肉にする
というのと同じ考え方なわけです。これはもう価値観の違いで、そういう高齢者がそのうちいなくなるのを待つしかありません。
命に対する価値観が70年で大きく変化した
犬や猫に限らず、人間に対しても価値観は大きく変わってます。
70年前までは、「お国のために立派に死ね」だった人間の命も、いまやPKOで戦闘に巻き込まれて自衛隊員が1人亡くなれば政権が飛ぶくらいになっています。
アメリカもベトナム戦争までは兵士の命ってたいしたことはなかったのが、いまはたくさんの若者が亡くなると政権が危うくなるので無人兵器(ドローン)が主流になってきてますよね。
ところがまだ脳内ISの人って獣医レベルにも多いみたいです。
先日からコンサルを始めたドッグスリングのメーカーさんのervaというところがあるんですが、そこの代表の黄瀬さんがとあるイベントに行ったときのこと。獣医さんたちによる講演があり
1 いま犬の飼育頭数が減ってきている
※無責任に飼わなくなってきているから当たり前だが獣医さんたちは困るんでしょう
2 犬には一緒に生活することで人間を健康にする能力がある
3 高齢者に犬を飼ってもらって長生きしてもらおう
という、イミフの内容だったそうです。
高齢者が犬を飼い始めれば、その方が亡くなったり入院すれば、その犬はどうなると思います?
ペットを飼えなくなりましたっていう掲示板とか、最近はそればっかです。まだ50代から飼い始めて一緒に老いたのならまだしも、高齢になってから飼い始めたら、犬は15年生きるわけで、犬の最後には責任を負えませんよね。
当然、そのイベントでは大炎上。参加していた人たちからは針のように鋭い質問が飛び交ったようです
質問「高齢者はいいが、そのあとの犬はどうするのか」
回答「では早く死ぬようにそもそも高齢の犬を飼えば良い」
質問「あなたは獣医のくせに、高齢犬がどれほど手間がかかるか分からないのか」
云々・・・・
上記の黄瀬さんもブログに書いてました。
高齢者の健康のために犬との暮らしをすすめることの違和感について
これって獣医さんレベルでもまだ古い価値観に囚われているという良い例じゃないですかね。
犬も猫も、もう家畜ではないんです。国のために人がいる時代ではなく、人のために国があるように、
犬も猫も、いまは養子と同じ人間のパートナーです
責任ももてない。病気や怪我をしても医師にかかるお金がないなら、一緒に暮らすべきじゃありません。まずは金稼げ。
先日のKindleセール本。マーケティングってなにかわからない人にはいいと思います。表紙も犬だしね。ww
1512円が599円。本日のみ