世の中はボージョレ解禁とか言われておりますが、なんであんなまずいものを有り難がって飲むヤツがいるのか、まじで疑問の私です。中には美味しいのもあるということだが、ほとんどは「ボージョレ、バンザーイ」とかいう感じで流されやすい人が喜んでいたように見えるのだが(本格派のワイン好きも苦々しく思ってるのかな)。
ボージョレ万歳は水素水万歳と近い
と認定してもよろしいでしょうか。
水素水もいずれ・・・・
さて、わたくしが昔からのサイバラマニアだということは何度か書きました。先日、Amazonの「月980円で読み放題サービス」にこれが追加されたので、さっそく読みました。ページ換算で印税が支払われるのでサクサク読めるものはAmazonさんの損になりますが、そくわかってないのかも。取り下げられる前にはよ!
ダーリンは70歳/高須帝国の逆襲 買うなら500円だよ
ご存じの方も多いはずですが、いったん紙ででたあとで小学館が「一部の内容に問題がある」として回収・絶版になりました。修正して再発刊にたいして高須先生が激怒。版権を引き上げて自主出版のかたちで電子書籍化したわけです。回収された紙のほうはプレミアムが付いて3000〜6000円の価格!!!
その顛末はここ
絶版「高須帝国の逆襲」電子書籍に 「売るためのこび、改変は嫌」高須院長が語る思い
小学館があとで削除しようとしたのは、高須家のひい爺さんが「エタの子も同じ人間じゃ。差別してはいかん」と(祝いの日に)餅を投げて子供が食べるのを見て「エタ(被差別部落のこと)の子はかわいいなぁ」と目を細めていたという描写のシーン。高須先生のひい爺さんだから、下手したら江戸時代か明治の初期。当時にしてはめちゃくちゃリベラルなわけです。これがダメならカムイ伝なんて全然ダメじゃん。
自分は子供の時にカムイ伝読んでめちゃくちゃ衝撃受けました。
小学館も「文章中には当時の価値観による言い回しがありますが云々」を足しておけばすべてよかったのにと思う。嫌中、嫌韓本とか、もっとひどいのはいくらでもあるだろうに。文脈を読めば差別を助長するどころかその正反対なわけで、言葉狩りもここに極まれり・・・・。そのおかげで紙の本の半額で電子版が読めるから我々にとってはラッキーではある。
さて、この本を読む前には必ず
を読まなければならない。読まないと意味が分からない。
この2冊はセットなのだ。要するに
ラブレターの往復
なのである。サイバラ先生からのラブレターに、”日本一可愛い71歳”高須先生が応えた。人生も夕暮れの時代になってこれだけ幸福そうな2人を見ると、「人生は捨てたもんじゃない」という説得力が半端ないのである。
自分はジジイ(またはババア)になってしまった、人生ももう少しかぁ・・・・なんて思った時に読むと、「いや、これからかも」と思えるのは間違いない。
※サイバラ先生の許諾をいただいて掲載しているんだぞ
で、サイバラ画伯が人食い熊。高須先生はそれに襲われるっていう設定なのであるが、「羆嵐」っていう吉村昭の小説が出てくる。読んだことなくて調べてみた。
「おっかあ、この熊、どけてけろ」
でもおっかあは熊に一撃でやられて死んでいて、息子も下半身をすでに熊に食われている時にそれをいうのだ
描写が物凄いので思わず買いましたけどね。これから読みます。
三毛別羆事件っていう実話が元になっていて、大正4年に巨大なエゾヒグマが数度にわたり民家を襲い、開拓民7名が死亡という凄惨な事件です。怖すぎます。Wikipedia見たら
ヒグマは金蔵と春義を一撃で撲殺し、さらに巌に噛みついた。この時、野菜置き場に隠れていたタケがむしろから顔を出してしまい、それに気付いたヒグマは彼女にも襲いかかった。居間に引きずり出されたタケは、「腹破らんでくれ!」「のど喰って殺して!」と胎児の命乞いをしたが、上半身から食われ始めた。
サイバラ先生、こんなやったんや!!!
ということで楽しい終末を!!!