まず、このブログをムーンクラフトの由良拓也さんと、桜井さんと渡島さんに捧げます。後ろの2人は一般人だから「えっ、誰??」って思わなくていいです(笑)。
先日、ミーティングしていたら、海外にしょっちゅう行く方でさえ、一定年齢を超えるとさっぱりとSIMフリーってなによ的な感じだったのが分かった。よって本日のブログはこういう方達向けなので、詳しい方はスルーしてください。
まずフツーに海外旅行に日本で使ってる携帯を持っていって使うととんでもないことになるということは誰でも知っていると思います。特に素晴らしく痛い目を見るのがスマホ(iPhoneもAndroidも)で、こいつらは電源入れておくと「データローミングをオフにしない限り」勝手に現地のなんかのキャリアにつながって(実際には一応確認画面は出ると思いますが)勝手にデータ通信している。
このパケット通信料というのが馬鹿高く、先日由良さんがスペインから写真をiPhoneで撮って送ってきたのだが、あれほど言ったのに「海外パケットし放題」を調べもしないで渡航し、たった3本のメールで3万円の請求が来て慌てていた。
業界用語(笑)ではこの状態を「パケ死」と言います。はい、メモメモφ(.. )
スマホの場合、ネットサーフとかメールしなくても位置情報とか、アプリが勝手に通信している場合もあるわけです。そうかといってデータローミングをオフにしていたら、そもそもスマホ持って渡航している意味が無い。マップとかも使いたいでしょ。
で、最初に超初心者コースの「海外パケットし放題」がある。docomo、AU、SoftBankともあります。
SoftBankの例を挙げると、
こんな感じの料金設定。25MBなんてほとんどあっという間なので、だいたいは2980円ということになる。しかし問題なのは、SoftBankの指定業者につながないといけないことで、ほかのキャリアにつなぐとパケットし放題にならない。由良さんはここを読んでいませんでした。
また定額はパケット通信だけなので、SMSや音声通話はし放題じゃ無いので念のため。SMSしまくるとお金かかるので、PCメールかGmaiでやりとりしてください。
で・・・iPhoneの方は
をインストールしておくと、海外に行って慌てなくて済みます。AndroidもGoogle Playを見たら、docomoの専用アプリとSoftBankの同じのがありました。
しかし、この海外パケットし放題にも短所があります。初心者向けというのはこのあたりです。
1 費用が結構高い
従来のパケ死よりはマシですが、それでも7日間で20000円くらいはかかるわけで、これだったらSIMフリーの新品のスマホが買えます。そうしたら次回から中級者向けのコースにいけます
2 海外国のキャリアが指定される
上記のように「海外パケットし放題」では提携先の通信キャリアが指定され、それ以外のところとつなぐとパケ死です。しかしこの提携先というのが国によってはかなりカスのしょぼい場合があるわけです。日本と違って全国どこでもつながるキャリアばかりではなく、都市圏だけOKとか、なかには3G対応してないのでGSMだけというキャリアもあります。たとえばSoftBankが提携しているタイのAISは3Gが始まったばかりでバンコク周辺のみ。GSMでネットサーフはめちゃ遅・・・。
そんなわけでいよいよ中級者向け行きます。
中級者は、SIMフリーのスマホをゲットするところから始まります。
一番簡単なのは、docomoのユーザーなら、docomoショップに行ってSIMロックを解除してもらうこと。docomoだけはdocomoショップでSIMを解除してくれるのです。詳細はこちら。ただし3150円かかります。しかし情報によるとdocomoでSIMロックを解除してもらったスマホでは、テザリングはできないようになってるらしいです。できるようにすると回線圧迫するからだな・・・。海外で使うとどうなのかは知りませんよ。
docomo以外のキャリアのスマホとかiPhoneのかたはSIMロック解除ができないので、自分でSIMフリーのスマホをゲットする必要があります。Androidはけっこう安いです。周辺でみんな使ってるのはこちら。わたしはSIMフリーのiPhone3GSをいまは使っています。
これは台湾中国のHuawei製。イーモバイルのPocket Wifi SIIの上位機種です。日本ではこれにSo-netモバイル3Gとか日本通信で販売されているdocomoのSIMをいれて使えます。テザリングもできます。
詳細のブログエントリーはこちら
で、SIMフリーのスマホをゲットしたら、渡航したときに現地の通信キャリアのお店でプリペイドのSIMを買って入れて設定すれば、現地の電話番号で使えるようになります。日本からはこの電話番号にかけられるし、現地との通話も現地価格。ネットも格安です。アジアあたりだと1週間で500円でネットし放題+電話代くらい。
が、しか〜し、これは実は上級者向けなのです。
というのは、スマホっていうのはSIMカード入れるだけではつながらない。現地キャリアのAPNを入力して、それからさらに開通させるためにはSNSか通話で契約コースを設定しないといけないのですが、知識と語学力の乏しい方にははっきりいってきつい。キャリアの窓口で設定してくれる場合もありますが、結局つながってないとか、事前にそのキャリアの下調べを綿密にしないとコース料金が分からないとか、苦労する確率も高いです。だいたいこれでできるレベル人はこのブログ読んでも仕方ない(笑)
で、本日は中級者向けのスペシャルコースを伝授です。実は私もこれを使います。だって現地で販売店探して交渉するのもけっこう疲れるんだもん。
まず、データ通信専用の渡航向けのモバイルルータサービスを調べます。わたしが使ってるのはグローバルデータっていうとこです。ここでは渡航先に適したモバイル無線ルータを貸してくれるサービスです。実はここのモバイルルータ持ってるなら、タイなら1日680円、アメリカでは1日980円でデータ通信し放題。当然、SIMロックされたスマホでも使えます。しかしスマホとモバイルルータと2台持ちはけっこうかさばるし、予備バッテリーも何個も必要。だってモバイルルータって4時間しかバッテリーもたないんだもん。重くても平気な方は、日本で使ってるSIMロックされたスマホとここのレンタル無線ルータだけでOKです。
ということで、私が借りるのは
この一番安い、USBのタイプ。アジアだとだいたい1日480円。中には現地のSIMが入ってます。当然開通済みです。普通サイズのSIMで、MicroSIMではないのでSIMフリーでもiPhone4では使えません。わたしのは3GSなので使えるわけです。
空港でレンタルして現地に到着したら、このUSB型スティックモデムからSIMカードを外し、自分のSIMフリーのスマホに入れます。でもってAPNのみ設定(事前に聞いてください)。これでつながります。初心者向けの「海外パケットし放題」と比較すると、アジアに1週間行ってる場合で17500円の差。
しかし注意するのは、これは「データ通信専用」ということです。SIMが違うので当たり前ですがいつも使ってる電話番号に電話がかかっても出られませんし、フツーの電話もかけられません。じゃどうするのかというと、Skype、もしくは050Plusを使うわけです。050 Plusについての詳細はこちらですが、とりあえず複数のスマホに同じ番号でインストール可能。
IP電話ですので日本にいるのと同じ状況で、日本からかけるならそのままの番号でかかりますし、日本の固定電話と話すのであれば、ほぼ無料みたいな値段。現地の人とのやりとりは日本から海外通話する感じになり、<010 +相手先の国番号 + 電話番号>でかけることになります。いつもの電話番号に出たいのなら、日本で使ってるスマホを「データローミング不可」にして2個持ちすれば、日本からの電話には出られます。
そんなわけで、由良さん、桜井さん、渡島さん、少しはお役に立てたでしょうか・・・