というのが話題になってます。
インターネットの署名サイトで9月末、こんな呼びかけが始まった。今回の衆院選を「大義がなく、解散権の乱用」「民意を反映できる選択肢がない」と批判。最終的に投票に行くか、棄権するかは個々の判断だが、こうした声を署名によって可視化しようという運動だ。署名は衆院選後に国会議員に届ける。
ですがね。こんなのなんの効力にもならないし、政治も行政も変わらない。やるだけ無駄ですよ。届けられた国会議員も「はあ」っていう感じです。
諸外国では投票は義務になってる国も多いですが、日本国憲法では「公務員の選挙については、成年者による普通選挙を保障する」ですので、単に権利。権利なら放棄するのも自由なので、別に行きたくなければ行かなくても法律に反していません。よく「投票しないなんて国民の義務を果たしていない」という人がいるのですが、それ、間違った認識です。
どうして若い世代は投票率が低いのかのおさらい
いつもいつも書いてますが
【驚愕】50代以下の投票率が低いぶっちぎりの理由は「政治に興味がない」ではなかった!!
日本の投票率を激減させた張本人と60代以上投票率がまだしぶとい理由の推測
高齢者は、毎日が暇。昭和までは孫の世話で大変でしたけどいまや少子化でしかも同居してないからやることもない。年金でのんびり暮らして旅行したりお稽古事はしてますが、基本的に「ヒマ」です。旅行に行くなら「ゆこゆこ」使って安い平日。日曜日は混んでるし高いしで家にいます。選挙は暇な日曜だからイベントとして出かける。
しかし若者は金無し、暇無し。やっとの休みを潰したくない。期日前選挙といったって忙しい合間を縫って代休取ったりまでして行かないでしょう。
さらに小選挙区制の導入で、どこかの党に属して組織票がないと当選の確率が非常に低い。投票に行かなくてもだいたい当選者は決まってしまっている。せいぜいAかBかで、いきなり無名のCが当選とか滅多にナイ。またそのAかBかもテキ屋のクジみたいに最初からハズレでアタリになるわけない的な。これで投票に行けとか言われても困るという気持ちも分かりますよ。
誤解を恐れずにいうが
ほとんどの有権者は義務感で投票にいってるんじゃないの?
権利の行使の意味ではなくて、法的にはそうじゃないの義務感だから投票率は低くても当たり前。その証拠に「権利の行使」を意識する政権交代の時の投票率は高くなるでしょ!
だからいまの投票の仕組みでは画期的に投票率が上がるわけもないのです。ネット投票をエストニアみたいに導入できればわざわざ行く労力が不要になり、24時間投票できるので投票率は画期的に上がりますけどね。ただ高齢者の支持に依存するリベラル系の政党は猛烈に反発しそう。安保法案のときに日本が戦争を始めるという決めつけの勢いで「ネット選挙で誰が投票したかわかるので左派に投票すると逮捕される! 独裁だガー」というに決まってます。
自分的には「小選挙区制だけど、選挙区またいで投票しても良いよ。でもその場合は1/2票ね」みたいなことになれば、これは明らかに「権利の行使」的な考えですので、投票率は上がると思う。ただしこの場合、小泉進次郎が100万票くらい取るので対抗馬は誰もいなくなって最初から当確。ww
政治や行政を変えるには、投票よりも効果的な・・
さて、だからといって棄権するのはオススメしませんが、かくいうわたしも今回の衆院選では投票したい候補がいない。フィーリングカップル五対五で、どう見ても全員ハズレなのに強制的に1人を選ばないといけない時みたいな苦痛・・・
写真は吉本興業さんから借りました。
で、根本に戻ります。なんで投票に行くべきなのか。それを聞くと殆どの人は「政治を変えるため」とかいいますが、正直にいって何十万分の1程度なのでそんなに実感ないと思いますので、ちょっと別の方法とそのコツを説明しようかと思います。投票は当然行くけど、それ以上に行政や政治の方向性を変えられる時代なのです。
投票よりも政治を変える力があるのは棄権ではなく、影響力のあるブログを書くのもひとつの手段。調布市の受動喫煙対策の不備についてブログを書いたらバズって、市役所が大騒ぎになって市長から回答が来て、そのタイミングで公明党市議が出した受動喫煙防止案が可決された。投票より遙かに効果的でした
— Isseki Nagae/永江一石 (@Isseki3) 2017年10月12日
これの原本はこちら。
どうして調布市は喫煙可能飲食店を子供連れに推奨するのか。市長はなにしてる?
これを公開したのが8/22で・・・・
9/14に調布市議会で公明党の内藤市議が提出したこの議案が通りました。
国に対して「健康増進法をもっと受動喫煙防止よりに改正しろ」という塩崎さんが聞いたら泣いて喜んでくれる内容を市議会が突きつけたわけですね。小規模飲食店に配慮することとありますが、本題がWHOのガイドラインを考慮しろなので、「小規模飲食店が不利にならないようにせーので全部禁煙」ということになっちゃいますな。w
そうしましたら。
これとかどうですか?
本当ならひどい上積みされてることに…
●自民党広報のツイートに物申す~みんなこのインチキに気付いてくれ~ – モノシリンの3分でまとめるモノシリ話 https://t.co/DLt3mbCEvq#衆院選 #衆院選2017— ひろすけ (@hrskksrh) 2017年10月13日
というのが寄せられましたけど、これでは動きませんのよ。
そこで本日は「政治や世論を動かすブログの書き方」を偉そうに伝授したいと思います。
誰宛かを明記する
ひとは自分の責任ではないと当然他人事としてスルーします。よって、相手を動かしたいのなら指名します。
たとえば
下の方のFacebookのシェア数見てください。このブログを読んだ国会議員からメールは来るわ、「党首に知らせた」って某党の議員がツイートしてるわで、たぶん周囲のブレーンには届いたような気がします。その結果かどうかまったく不明ですが、国立競技場は「和のテイスト」「木のイメージ」のものになりました。少なくとも前の宇宙船よりずっと良い。50年後もかっこいいと思えるデザインです。
わたしのブログで検索してもらうと、タイトルが安倍さん宛のものもけっこう書いています。
総務省調査で日本のGoogle+利用率がLINEについで2位という謎を解く
これとかもあとで総務省が修正に応じたのが報道されました。つまり大事なことの一番は
誰に読んで欲しいかをタイトルに明記
だと思います。でないとみんなスルーされます。
内容は丁寧にしかも自分が相手の顧客であると示す
基本的なクレームの付け方はこちらでも書きましたが
ジェットスターにも勝利した、正しいクレームの付け方(秘)をこっそり伝授
新都知事が圧勝した理由が分からない自民都議会議員は来年に失職確実(と、電話して言ってみた)
※本当に失職しちゃった・・・電話したときに言うこと聞いていれば良かったのに・・・
基本的に相手を動かしたいのであれば、こちらは相手の客だったり、支持者だったり、税金を払ってる身でないと相手はスルーします。相手になんの恩恵もあたえてないのに文句だけ言うのは保育園に怒鳴り込むジジイと同じです。
議員になにかいいたいなら、「自分はあなたの支持者である」を最初に言わないといけないし、調布市長はわたしが調布市に税金を納めているから動いてくれたのです。
例外は沖縄だけで、東京からいった活動家が沖縄県庁を動かしてます。ww
また、相手を動かしたいのであれば、丁寧な言葉できっちりと理詰めにする。いきなり「インチキ」というのは単なるクレーマーです。たとえば自分が上の自民党のTwitterに改善してもらいたいのなら、インチキなんて絶対いいません。その時点で相手は「こんな人たちに負けない」になっちゃう。w
自民党のツイートが盛りすぎで修正して欲しいなら(というよりみんな気づけって反自民に訴えてるので趣旨は違うと思うし、そもそも左系の人たちはデータに全く弱くて「安保怖い」みたいな感情で動くからから全く響かないよ・・・・)
「自民党はなんだかんだよくやってる。ちゃんと成果も出してるわけだから、数値を盛ったりしない方があとで突っ込まれないし信頼関係も築けますよ。自民党だけは嘘を言ってはいけない」って党本部にいえば、「そうかな」になるかもしれない。(ならんとは思う)。このとき、冷静に客観的データをつけ、けっして感情論で書かないことがポイント。
ともあれ、政治を変えたい、行政を変えたいのであれば、投票はもちろん、ブログを毎日書くだけでだいぶん変わってくると思いますよ。自分だってテレビも出てない一般人だけど、そこそこ影響力だせるようになってきたもんね。入れたい人がいないから棄権とかいうなら、自分でブログくらい書いてみろと。
自分は時代小説が好きで、中でも藤沢周平はイチオシで、すべての作品を読んでいるがハズレというものがない。Kindleのイチオシにもなっていたので読んだことないひとは天気も悪いのでぜひどうぞ。