インフルエンサーマーケティングという言葉が語られて久しいです。わたしも何回か、いわるるタイアップのエントリーがあります。タイトルに【PR】と入れているのですぐに分かります。たとえばこういうやつ
たまに「コレはオススメしたくない」という依頼が来ますがそういう時はスルーしています。ww
これをPRと明示しないでやると、いわゆる「ステマ」になります。アフィカスのみなさんの根拠のないオススメランキングもステマです。Instagramではステマ防止のため、タイアップの時はこういう表示になりました。守ってないのもたくさんいますけどね。
で、一昨日のことですが、音喜多君のブログ見て驚きました。
電通に5000万払って謎のインフルエンサーを集めて豊洲市場のPRをやってもらったようです(会場費とかほかのPR予算も当然入ってるものと思いますが)。
電通で5000万というのは鼻くそですので、わたしの推測ではPR会社に丸投げしたものと思います。
音喜多君の事務所のスタッフがその成果について人力でまとめていました。一応、わたしソーシャル運用のコンサルティングでもお金を頂いているプロですので、実際にどのような効果があったのか、検証してみたいと思います。
どう見てもフォロワー買ってるとしか思えないインフルエンサー?
これがInstagramの成果表です。
わたしに言わせるとそもそもInstagramで豊洲のアピールをすること自体がおかしい。メインのユーザーは10〜20代のキラキラ女子ですよ。一番豊洲とかの世間に遠いところだし、写真で健康的で美味しそうで楽しそうな生活ぶりを投稿するソーシャルですよ。小池さんとの記者会見の様子を投稿させてどうすんの。せめて野菜とか果物の写真くらいにしとけ。総務省の2017年版大規模調査のデータ貼っておく。
豊洲市場で納得させたいのは一番うるさい40〜50代のおっさんだと思うが、ほとんどかすってもいない。
で、どこが仕切ったのかしらないが、このメンツ・・・・
InstagramもでもTwitterでもインフルエンサーといえるのはフォロワー10000人以上くらいが最低ラインだと思いますが、このメンツの17人のうち、7人しかいない。300人とか400人なら普通の人でしょ。で、一番おかしいのは
いいねやコメントが少なすぎてて変
ってことです。自分のInstagramのフォロワーは6000人強だが、いいねの平均は以下の通りで360くらいです。自分は相互フォローはしないけど、フォロワー数がずっと少なくても身内で相互フォローしていると互いにイイネを押し合うからもっと多くなります。証拠つけておくぜ。
しかしこのインフルエンサーたち、350以上のいいねが付いたのが2人しかいません。中には数万のフォロワーがいるのに、イイネ数が200とかもちらほら。これ、はっきり言うけど
フォロワーを買うか不正ソフトを使ってるだろ
不正ソフトっていうのは「自動でフォローしていって、しばらくするとそのフォローを外す」っていうやつ。定型コメントをつけるものもあります。1ヶ月でいくらみたいなサービスです。フォロー数が数千単位のアカウントはだいたいこれ。フォロワーが多い人がフォローしてくれた、嬉しいとフォローし返すと数日後にはフォローを外されています。また相互フォローを数千している相手と相互フォローしあっても相手のタイムラインに出る確率は非常に少ないのでイイネもコメントもつきません。
さらにひどいTwitterの効果
Twitterも実は40〜60代のおっさんらは少ない。「そんなことはない」という人も多いと思うがそれは自分がフォローしたりされたりのクラスタが偏ってるからだ。ただ、Instagramよりは母数が大きいから到達しやすい。一番いいのはFacebookだが、到達させるためにはフォロワーが一番到達しやすいクラスタでないといけないから、若い女子では無理っしょ。
つまり豊洲問題をアピールしたいのなら「30〜60代くらいのフォロワーが多いアカウントに依頼しろ」ということになり、若い女子とかは相当に圏外になるはず。w
で、音喜多君が調べた「Twitterでの効果は・・・・」
ちょっとまて。そもそも17人のうちアカウント持ってるのたったの7人??
しかも全員がフォロワー数4000人以下・・・
フツーのひとらやんけ!!! ww
なぜ本物のインフルエンサーに依頼しないのか
ええっと。当たり前の話をします。
はっきりいいますが、そもそもネットで発信力の強い「リアル・インフルエンサー」は、別にインフルエンサーになりたくてなった人はいないと思います。インフルエンサーになりたくて発言していたわけではなく、あれこれなんだかんだ言ってるうちに「あれ、この人、面白い」と思われてフォロワーが付いてきたわけです。よってこういう人たちは横並びを嫌います。ましてやフォロワーたかだか1000人の人とかと「人気ブロガーさんたちです」って紹介されるとすると勘弁してくれよとまで思います。また、こういう人たちは「自分は馬鹿じゃない」という自負がありますので、それを捨てて小池さんの応援はじめたらソーシャルで火だるまになります。ww
これに対し世の中には「インフルエンサーになりたい人」というのもたくさんいらっしゃいます。タレントになりたい人と同数くらいでしょうか。この人たちは「インフルエンサーになったらチヤホヤされたり、きっと美味しい事がある」と思っているわけですが、実はそんなことは全然ないのです。講演に呼ばれて適当なこと喋って数万円もらったら美味しいと思ってるのはそのレベルだからで、普通のインフルエンサーはそこそこ忙しいのでよほど面白いものでないと登壇しないはずです。しかしインフルエンサーに憧れる人たちは「インフルエンサーの皆さんです」と紹介されると嬉しくて胸が一杯になるんじゃないかと。
よって、この方たちにはなんの恨みもないですが(というよりひとりも知らない人だ)、都民の1人としていいます。
5000万ドブに捨てたのと同様だ!!フザケンナ!!
ということで「フザケンナ」と思った方はシェアお願いします。AKB呼んだっていってて地下アイドル呼んで5000万払ったな。
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