モスバーガーがマックの好調とは裏腹にボロボロです。
モスバーガーを運営するモスフードサービスは2月9日、2017年度第3四半期(2017年4~12月期)決算を発表した。売上高は544億円(前年同期比0.8%増)と横ばいながら、本業の儲けを示す営業利益は33億円(同19.6%減)と減益で着地した。
不思議な事にモスバーガーの不調を論じる記事はたくさんありますが
モス苦戦、消えた持ち味 「健康」埋没しマックと差
日本経済新聞
企業・業界 企業・業界モスバーガー、4年連続客数減の危機的状況…高級感崩れ中途半端、マックの復活が追い打ち
ビジネスジャーナル
どれもマクドナルドの業績回復に原因があるとしているが、3年前にマクドナルドが業績回復のために全面禁煙に踏み切ったのに、モスバーガーがいまだガラス張りの喫煙スペースで幼児がDQNママに強制受動喫煙させられている児童虐待を見ながら食べる店ということには触れていない。マクドナルドが全面禁煙に踏み切って大成功した訳だが、当時のクソ記事マイニングに成功しました!!!
マック完全禁煙に現場困惑「このままでは店が潰れる」
サンケイ
逆風が吹く中で店内完全禁煙はスタート。環境への配慮を打ち出すことでイメージ回復を狙ったとの見方もあるが、「数年前から店内全面禁煙へ移行しており、昨年までに既に9割の店舗で実施してきた」(日本マクドナルド広報担当)と既定路線だったとし、「愛煙家にはご迷惑をかけてしまうがきちんとコミュニケーションをとり、引き続きご愛顧願いたい」(同)と喫煙者の“排除”ではないことを強調する。しかし、反応は厳しかった。ビジネス街を中心に都内のマクドナルドをいくつか回ってみた。どの店舗も分煙時代にあったはずのアクリル板が取り払われ、スーツ姿を見かけることは極めて稀。代わりに周辺に点在する分煙で営業している大手チェーンの喫茶店などがにぎわっているように見受けられた。マクドナルドから徒歩1分ほどの場所に位置するカフェで、関西から出張で来たという喫煙中のビジネスマン2人に話を聞いてみたが「マクドはコーヒーが100円でありがたかったんだけど、夏から全然行ってません」。利用者はたばこが吸える店を選ぶことできるが、現場で働くマネージャーの悩みは深刻だ。品川区にある店舗からは「子供連れのお客様からは歓迎されているけれど、平日昼間のサラリーマン客が減って大打撃。本社の方針だから従うしかない」という、あきらめともとれる声が聞かれた。また、港区のオフィス街に位置する店舗のマネージャーは「長年通ってくれてた常連の喫煙客が周辺にあるタバコの吸えるコーヒー屋さんに流れてしまった」ことや「朝の時間帯のお客さんが目に見えて減ってしまった」ことを嘆いている。フードコンサルタントの白根智彦氏は「マクドナルドは気楽なカフェ的機能も担っているので、全店での実施には違和感を持つ。機能的には分煙でよかったはずであるが全席禁煙まで踏み切ったことはある意味謎である」と疑問を呈する。
このフードコンサルタント。全面阿呆!!!
JTは本当にステマとかロビー活動が巧いというか小汚い。先日も明らかにJTのステマと思われる記事がマイナビニュースに出ていた。
なんと「健康」→「ヘルスケア」のコーナー。しかも内容は「「どこでも気兼ねなく吸える」「周りの人に気兼ねなく吸えるようになってきているので、自分も喫煙にストレスを感じずにすむのが良い」など、われわれ非喫煙者からしたらストレスをめちゃくちゃ感じる内容で、しかもJTの宣伝文句そのまんま。これがステマじゃなくてなにがステマなのか。マイナビはメディアとしての矜持がないようです。
マクドナルドの全面禁煙のときは、明らかにJTの息がかかっているような人たちがさんざん「全面禁煙したら潰れる」みたいなことを言っていたが、マックの業績は
“ママ目線”で復活した日本マクドナルド「チキン事件」で客離れに苦しんだマックが見つけた原点
日経ビジネス
ここにも禁煙については全く触れられていない。経済誌のライターのおっさんらはもっとも喫煙率の高い層だからあえて避けているのかもしれないが、紙巻きタバコの消費量はいまや物凄いスピードでシュリンクしているのです。
日本たばこ協会が19日発表した紙巻きたばこの販売統計によると、平成29年の販売数量は1137億本で、前年比13%減少。減少幅は28年の9.5%から大きく広がり、過去30年間で最大。昨年12月単月でみると、減少幅は前年同月比18%まで拡大している。つまりこのペースで紙巻きタバコの消費が減ると2022年には今の紙巻きたばこの消費量の3割を切り、それでも吸うのはDQNばかりになる。
前にも書いたが
日本政策金融公庫の調査では、ほぼ全ての年代で女性の方が外食にかけるお金は高く、1回あたりの支出額が高いのは中高年の女性。もっとも支出額の高い60代以上の女性の喫煙率はたった6.3%!!!平均で8.5%!!!全体の6割がお店の禁煙を意識しており、世帯年収が高いほどその傾向が高い。特に女性に顕著
こちらがデータ。ちょっと文字が小さいが女性がいかに「禁煙を意識して飲食店を選ぶ」かがわかる。
20代女性 64.2%
30代女性 65.8%
40代女性 63%
50代女性 67.6%
60代以上 72.6%!!!
女性が子供やお孫さん連れて行くなら間違いなく禁煙店ということなんですよ。つまり店舗を完全禁煙にすることで
知的レベルが高く高学歴
世帯収入が多い
健康に配慮し、子供の将来にも気を配る
層がくるわけです。
上記のサンケイの馬鹿記事みたいに、当初はヤニ中毒のサラリーマンが減るので一時的に売上が下がるケースもあるが、そのあとで客層が入れ替わるのです。
飲食店“原則禁煙”に賛否、戸惑う店も…
ロイヤルホストの業績が禁煙で上がった(3ヶ月は一時的に下がった店もある)のは周知の通りだがこのニュースでは
一方、全席禁煙に踏み切った店もある。取れたての魚と、日本酒が楽しめる東京・新橋の居酒屋。以前は全席でタバコが吸えたが、2015年のリニューアルオープンを機に全席禁煙にした。当初は、全席禁煙で客足が遠のくことを心配していたそうだが―日本酒原価酒蔵・奥村さん「前の業態と比べて、毎月の売り上げが1.5倍に上がりました」「たばこの煙が気にならないというところが、お客様の来店動機になっている」
と、居酒屋でも禁煙で売上が画期的に上がったケースがたくさんある。だいたいミシュランで星が着いている店のほとんどが完全禁煙です。
業績を画期的に改善するためにひつようなのが「顧客層の入れ替え」
これ、自分がいつも心がけて実際に成功していることですが・・・そして上記の記事にはほとんど書かれていないことでもありますが・・・
業績回復の決定的な要因は顧客層の入れ替え
なのです。自分が手がけたリアルな店舗のビジネスでは、最初からコレを意識して、結果的に顧客を何倍にもすることに成功しています。代表的なのがコレでいくつかほかにもありますが・・・
マクドナルドの担当者に経済誌が細かく取材している内容は戦術であって戦略ではない。結局マクドナルドの業績の回復は
ニコ中の貧乏サラリーマンから
意識高い系の層に顧客を入れ換えた
ということに尽きるわけです。
ニコ中のサラリーマンはタバコ代に月に数万使うから、昼飯は贅沢できない。喫煙率の一番高いのは40代のオッサンだが、オッサンはハンバーガーはなかなか食わないだろうよ。ハンバーガーの最大の顧客は子供連れの主婦、若い世代、ファミリー層ですよね。
子供の健康や教育にしっかりお金を使える主婦層、ファミリー層は、子供を連れて行くなら食材などに毒物が付着する三次受動喫煙の心配がない完全禁煙の店に行く。結果、禁煙店は顧客単価が上がるし、ニコチンは食欲を抑制するから非喫煙者のほうがちゃんと食べる。さらに意識の高い人たちはガラス張りの分煙の喫煙室で他人の子供が受動喫煙させられて児童虐待されている様子は見たくないのです。
飲食店が業績を回復したいのなら、貧困層から裕福な層への顧客の切り替えは当たり前のことだし、喫煙率と貧困率、喫煙率と低学歴に明確な相関関係があることが分かっている今、業績を上げるためにはまず完全禁煙というのは、クレジットカード決済の導入と同じく良い顧客の獲得には非常に当たり前の戦術でもあるんですよ。
非喫煙者の前で平気でタバコを吸える人は「自分さえ良ければ他人がどんなに嫌だろうが問題ない」という思考だ。吸い殻を平気で道に捨てる人は「逮捕さえされなければなにしてもかまわない」という遵法意識を持ち合わせない層だ。何をしでかすかわからない犯罪予備軍でもある。我々は喫煙すること自体は違法性もないわけで何も否定しない。ただ、健康被害や迷惑をかけられるのはお断りしますと言っているに過ぎない。
飲食店で喫煙者が隣に来ると、その鼻の曲がりそうな体臭だけで食欲を無くす。特に卒煙した人たちはそう感じる。喫煙OKの店や分煙の店では「喫煙者は圧倒的多数の非喫煙者を駆逐する」というのは明白で、それさえわからない飲食店はどんどん衰退して行けばいいんですよ。自社でそれを選択しているわけですからね。
えっと、Amazonが在庫一掃セールしてまして・・・
2980円だったモルツのイチロー缶が大安売りで思わずゲットしてしまいましたがな・・・
まじでこんなに値下げ