というのを書いたんですが、これはそもそも最初から全店で完全禁煙(ただし本文では小さくアレコレ書く)という姑息な手段を取らず、「85%の店舗で完全禁煙に」とリリースしたらこんなことにはならなかった。喫煙者、非喫煙者の双方にいいイメージはない。東証に出したリリースにも本文だけ見ると全面禁煙となっているため株価もあがった。これは問題化しそうな気がする。しかもいまになって新規のTwitterアカウントを大量に作って援護まで始めるとなるといやはや・・・
勝手な想像ではあるが、4/13の株主総会を控え、好印象を醸そうと焦ったのかもしれない。だがリリースのタイトルは完全に虚偽であった。但し書きに書いてあるでは通用しないです。但し書きに書けばタイトルはなんでもいいというならいくらでもデタラメができる。
ちなみに「頑張ったけどできなかった」のでもない。いろいろググったら朝日新聞の取材には最初から「20店舗は喫煙になる」と回答しているようだ。つまり確信的なリリースのタイトルということ。
で、今日の朝日にも驚いた。おそらく削除か改訂されるからキャプチャで。
HPVワクチンの論文が撤回された!!??
と、タイトルと出だしの文を読むと普通はそう受け取る。しかし後が続く。
「論文は2016年11月に掲載された。HPVワクチン接種後に脳や神経に異常が起きるかを解明するため、ワクチンと百日ぜき毒素を注射したマウスと対照群を比較する試験を実施。脳の異常などを確認したとする結果をまとめた。」のが取り下げられたわけです。つまり取り消されたのは「ワクチンに薬害があるとする論文」です。
百日ぜき毒素を血液脳関門を開くのに使い、そこに大量のHPVワクチン投与って・・・素人が考えてもHPVワクチン単体では脳に侵入できないのを実証するようなものだ。最初から「HPVワクチンには害がある」と実証しようという意図がアリアリ。
朝日新聞はどうしてこういうタイトルをつけたのか
朝日新聞は「この論文はHPVワクチンについての論文に間違いはない」と言い訳するかもしれない。しかし、フツーの感覚の人がタイトルと内容をチラ見しただけでは「HPVワクチンの有効性が否定された」と受け取るのではないか。
HPVワクチンのあるはずのない薬害報道についてはこの記事が秀逸
「救えるはずの患者を救えない」 子宮頸がんワクチン副作用「問題」はなぜ起きた?
2013年3月に何があったのか。津田さんは朝日新聞の1本の記事をあげる。東京都内の女子中学生について報じた記事だ。
「(ワクチン接種後)接種した左腕がしびれ、腫れて痛む症状が出た。症状は脚や背中にも広がり入院。今年1月には通学できる状態になったが、割り算ができないなど症状が残っているという」
この記事を契機に、副作用を問題視する記事が次々と報道された。そのなかには、接種した後、発作のようなけいれんを引き起こすこと、あるいは歩くことすら困難な姿を強調するものもあった。副作用を訴える声は、全国各地に広がっていくことになる。
いまのヒステリックなHPVワクチンは怖い論は、ここから始まった。つまりは慰安婦問題と同じくHPVワクチンに重篤な副作用はないと様々な研究で明らかになった今、それを認めると自社が起こした「副作用騒ぎ」についても謝罪する必要があるわけです。だからってこのタイトルで誤認させるやり方はないだろう。
朝日新聞だけではない。2011年からネガティブなHPVワクチンに対するネガティブキャンペーンを行ってきた大手新聞。いったん報道したことを引っ込めて謝罪できないその古びた体制・・・読売新聞でHPVワクチン薬害は嘘と言い続けた岩永さんのエピソード・・・・
前職でHPVワクチンの特集をやって、社内外から攻撃を受け、大事な原稿を一つ削除され、地方異動を言い渡されて転職を決めました。明日6時からBuzz FeedでHPVワクチン特集を始めますが、最初の原稿が公開されたら泣きそうな気がします。それほど戦う案件になってしまった日本。
— 岩永直子 Naoko Iwanaga (@nonbeepanda) 2017年12月13日
いま、やっとのことで過ちを認めてきた大手メディア。
HPVワクチン「深刻な副反応の証拠なし」 毎日新聞
この流れの中で朝日新聞だけが自らの立場に固執してわざと誤認させるようなことをしているのであれば糾弾されるだろう。願わくば単なるケアレスミスである事を祈りたいです。これがわざとならあまりに情けないじゃないですか。
で、津川先生の本から毎日のように食べているこちら。マジで美味い。食塩未使用だから大根おろしとポン酢でめちゃくちゃいけます。これは本当におすすめ。