昨日の記者会見で日本人の8割くらいが怒っている。自分も相当に怒っている。日大の広報の爺さんなんとかしろとか、そういうことは何千万人も言ってるので自分はなぜこの問題にみんな腹が立つのか、エビデンスを元に解説してみようと思う。www 初の試み。
まず
日大の内田前監督と井上コーチが緊急会見中。確かに大きな問題だが、国家を揺るがす問題ではない。内政では公文書改竄・破棄や官僚の忖度、外交では米朝首脳会談のほうが、国の命運を決める。しかし、NHK含めてアメフトがトップニュース。国民が関心があるからという理由だけで、これでよいのか。
— 舛添要一 (@MasuzoeYoichi) 2018年5月23日
と、舛添さんはいうが、やはりこの人まったく分かってない。最初に言っておくが
日大問題は日本の命運を決める重大問題
なんである。それを本能的に分かっているからみんな怒っている。米朝首脳会談が決裂しようがそもそも生活にはたいして影響しないし日本のデフレがインフレに変わることもない。しかしこの日大問題は日本の根本に関わる問題だからみんな腹を立て、これじゃ日本の将来は真っ暗だと思っている。
暴れまくる権力者のオッサン、オバハンらと一般人との乖離
最近でも
●谷岡 郁子 至学館学長64歳
高圧的な記者会見で「パワハラなんてない」と断言しておきながら、第三者機関の調査でパワハラがあったと認定されて栄コーチが解任されても、自分は全く責任を取らずにまだ学長で、まだ日本レスリング連盟の副会長のままです。言ったことが事実と違っていたのに謝罪もなし
●高橋都彦 狛江市長66歳
頭下げぬ謝罪会見「セクハラ認識ない」
四人もが実名で▽車内で手を握られた▽宴席でお尻を触られた▽市長の公用携帯電話から仕事と関係のない不愉快なメールを送られた▽随行先で1時間にわたり腰に手を回されたり、お尻を触られ続けた▽エレベーター内で腰を引き寄せられ、体をぴったりとつけられた、などのしつこいセクハラ被害を訴え、市役所中で総スカンなのに、「セクハラの認識はなかった」・・・・。
これってつまりは「自分はセクハラと思ってないのに女性職員が勝手にそう思ったのは女性職員たちの理解が乖離していた」と言ってるわけで、「自分は怪我させろと言ってないのに勝手に指示を取り違えた」と全く同じ思考経路。しかし周囲から見ると完全にセクハラで、日大は完全に傷害示唆。傷害罪の共謀共同正犯ですな。
この人たちは
1 絶対に認めない。謝らない
2 屁理屈こね回すして隠す
3 権威を笠に着て高圧的
で共通している。舛添さんも似たような感じだったから理解できないんだと思う。
安倍さんの加計の初動も、そもそも「自分が判断してこれは国民のメリットになるからと前向きに動くように指示した。たまたま友人案件ではあったが当然ながら友人でなくてもいいものは推挙する。いいアイデアがあればどんどん持ってきて欲しい」くらい言えば野党がガーガーいっても大多数の国民は支持した。それを隠そうとしてあれこれするから何年も浪費してるわけだ。
「後代の日本人の為により良い日本が造れる政策があるなら、いくらでも採用致します。そうでなくてどうして政治の責任を果たせるのでありますか」田中角栄
将来のある若い世代を搾取してる感
内田監督も谷岡学長も高橋市長もそれなりの地位と富があるだろう。
ここからがおもろいエビデンスです。
統計からみた我が国の高齢者(65 歳以上)総務省平成28年データ
ネットの利用率は50代まではそれほど差がないが、60代になると一気にリテラシーは落ちる。
ソーシャルの利用率はもっと若く、平成29年の総務省の大規模調査では
という感じで、60代でFacebookやTwitterやってるのは10人に1人しかいないわけで、世間一般はどのように自分を見ているのかほとんど分からなくなる。テレビの情報バラエティくらいでしかやらないから、帰宅してテレビ見てもこんなに大騒ぎになってるのか理解できない。世論の中心を占める30〜50代と乖離してしまうわけです。内田前監督もSNSで炎上してるって聞いたって怒ってたし。ww
で、高齢者は若い世代よりずっと裕福です。テレビで消費税の増税とかいうと「年金で生活できない」というおばあさんが必ず街頭インタビューで出てくるが・・・
高齢者の貯蓄は1世帯2430万円
でして、平成27年に少し下がったものの実は増えている傾向なのだ。
じゃあ、30〜50代はどうなのよというと、いつものとおりこちらに詳しいグラフがあったのでお借りします。
世帯主の年齢別貯蓄総額分布をグラフ化してみる(2017年)(最新)ガベージニュース
直近2016年においては「二人以上世帯の総貯蓄の7割近くは、60歳代以上の世帯だけで有する」「二人以上世帯の総貯蓄の約85%は、50歳代以上の世帯だけで有する」
ということになる。高齢世帯は長い期間働いてきたということももちろんあるが、バブルも経験してそのときに貯蓄もできた。が、若い世代はずっと景気が低迷している中で増加する高齢層の社会保障を負担するだけで苦しんでいる。
権力のある、60歳以上の層が自分の権力保持のため、または欲望のために若者を痛めつける様相は、若い世代から見ると世代間闘争とも思える。
デフレにならないのは「これから良くなる」というイメージが全くわかないデフレマインドのせいだといつも書いている。
自分が「投資するなら教育」と言いづけているのも、若い世代が十分な教育を受ければ将来に希望を感じることができ、デフレマインドから脱却できるのではないかという期待からです。
権力に居座る高齢者を見ると、本当にイラッとくるのはこういうことではないかと決めつけてみました。w
橋下さんのこの本はあまりにタイムリーで反射買いしてしまいました。ww