若い世代はなんだか醒めている?熱量が少ない?って本当なのか。そしてその原因は?

2018年10月17日

本日はメルマガとnoteの日。noteは単体だと108円ですが年間のマガジンだと3980円なのでかなりお得になります。マガジンがオススメです。w

今週は大盛りです。

 1 不登校になった小6の娘への対処法
 2 わたしが食生活で気をつけていること
 3 会員制WordPressオンライン講座の可能性
 4 観葉植物の鉢のECビジネスに可能性はあるか
 5 大阪市の「成績連動型ボーナスシステム」についての考察
 6 子供とKindleアカウントを分けられないか
 7 東京オリンピックのサマータイム導入についてどう思う?
 8 わたしが大塚家具を立て直すならどうするか
 9 GoogleがAndroidOSを中国への無償提供で得ているもの

です。まぐまぐ!または、スマホで読む方はnoteでお買い上げいただけます。関係ないですがついでにInstagramもフォローしていただけると喜びます。

みんながそう感じているけど、なかなか口に出せない疑問のメルマガ質問を頂きましたので本日はこれを定量分析というか主観でなくていろいろ考えたいと思います。まずは質問はこれ。

下記のブログ読んでいて思ったのですが、

釣りが巧くなるために・・・・・他でも活用できるノウハウ


釣り師に限らずこれと全く同じ状況は、一部の人気スポーツ除いて、ほぼすべてのレジャーやスポーツ分野で起こっているように思います。
ブログでも書かれていたように、人口減少によって、ボリューム層の人口が減っていることが最も大きな原因だと納得できます。
しかし、もう一つ、当方30代で、若者論になって恐縮なのですが、「何事にも熱意をもって打ち込める人が減っているのでは」と感じています。

ブログの最後に「釣り(に限らず趣味全般)が上手になる身も蓋もない教え」とありました。その一つ目に、「可能な限り最大の時間と金を注ぎ込む」とあります。これは上達するには当然といえば当然のことです。これは感覚的なのですが、一回り以上先輩方=40代~60代くらいの方って、一時的にでももっと金も時間もつぎ込んで情熱や熱意があるように感じます。

将来不安から趣味にお金を使う人が減っているという背景もあると思いますが、その趣味に対する原動力とか熱意って若年者ほど減っているように感じています。(もちろん優秀な人もたくさんいます)特に、サーフィンみたいにある程度時間や金を要して、我慢する時期が必要なものって最近の若者は続かないように思います。この金も時間もつぎ込んでリスク取って何か成し遂げたい「情熱や熱意」が根底にありますよね、考えすぎかもしれませんが、これがなくなると趣味も仕事も別にそこそこでいいやってなってしまい、強烈なリーダーとかクリエイターとか減っていくことにも繋がりますよね。そして国として衰退していきますよね。これは私が歳をとっただけかもしれませんが、、この感覚って正しいですか?また、何故このような状況が生まれていると思われますか?

いまの若者は熱量が低下しているのではないか

ということですが、これはよく言われていますよね。こういうと「自分の周囲では熱い若者が多い」と、まるで「ウチの爺さんはスモーカーだったが80歳まで生きた」的な人を言ってくる人がいますが、そんな周囲のことを言われてもという感じです。統計的な話をしているのにちっさい個人の感想はお断りしますわ。

さて。若者の熱量については「昔の自分たちは残業100時間を超えたのにいまの若い奴は」とか「昔は弟子は殴って鍛えたもんだ」「自分は同性愛者だとか昔は口が腐っても言えなかったのにいまの若い奴は」みたいなことを言う人がいますが、これらは若者の熱量とは関係なく、時代による価値観の変化です。世代には関係ない。これが分からないのはマジで頭のOSがWindows98なのです。

データに見る若者の仕事に対する熱量低下

実際に若者の熱量が退化しているのではないかと思われるデータはたくさんあります。いろいろな調査がありますが母数が少なくて信頼性が低いものが多いので、まずは総理府の「平成30年版 子供・若者白書」から。対象はる全国の16歳から29歳までの男女(有効回答数10,000)をネットで行ったもの


働く理由としては「収入を得るため」と回答した者が84.6%と突出して多く、「仕事を通して達成感や生きがいを得るため」と回答した者が15.8%、「自分の能力を発揮するため」と回答した者が15.7%、「働くのがあたりまえだから」と回答した者が14.8%、「人の役に立つため」と回答した者が13.6%。要するに仕事に対する熱意よりは生活のためと回答しています。社会的な、そしてやりがいのためよりは金・・・・・。遡って見たのですが昔は同様の質問がないのでわからない。

そこで日本生産性本部の平成30年度の新入社員の意識調査(この新入社員の意識調査は、昭和44年度に実施して以来50回目を数え、この種の調査ではわが国で最も歴史のあるものだそうです)を見ます。新入社員だからバイトとかパートとか弟子入りとかははいってないわけで、正社員採用されているというだけで底上げはされています。

1 過去最高だった昨年より減少したものの「楽しい生活をしたい」(昨年度42.6%→今年度41.1%)が過去最高水準で最も多い
2 「経済的に豊かな生活を送りたい」が(26.7%→30.4%)で過去最高を更新。
3 「自分の能力をためす」は過去最低(10.9%→10.0%)
4 一時期増えていた「社会に役立つ」(9.2%→8.8%)は減少しっぱなし。

ひと言でまとめると

仕事はどうでも良いから金が欲しい。楽しく暮らしたい

ということになります。オレオレ詐欺の出し子かいと突っ込みたくなります。
確かにこの調査を見ますと、昔は「自分の力を試したい」というマインドが強く、お金はその結果という認識だったように見えますが、今の若者は仕事に対しての熱意が薄まり、結果だけを求めているようには確かに見えます。

プライベートの熱量はどうか

サーフィンやテニスやゴルフやスキーなど、お金がかかるスポーツは若者はいまや薬にするほどしかいないとはいつも言っておりますが、もっと単純に

「若者の酒離れ」、本当の理由とは?

ただこの記事もスカタコで、使ってる表は厚労省のサイトにあるこういうやつ。これで分かるのは若者のほうが酒量が少ないと言うことだけで、離れているかどうかは言えない。自分も正直20代の時はほとんど飲まなかった。飲酒の習慣ができたのは実は40歳過ぎてからだ。これ↓にもあるけど昔からそうですよ。

そして若者の酒離れはお金が無いからという結論にしているが、考えたらわかる。戦後の五木寛之の青春の門の時代は、金なんか無くても、生活するのがやっとでも本を質に入れてまで仲間と酒ばっか飲んでいる。単に金の問題だけではないでしょう。酒より優先すべき支出があるということならわかるんだが。

実は国税庁の資料では成人1人あたりの飲酒量は若者に限らず非常に減っているのである。

こちらのブログに年代別に週3日以上で1日1合以上飲酒する者の比率の推移をグラフにされていたものをお借りする。

このグラフを見ると全ての年代で飲酒習慣は減っている。そして昔から20代は酒は全世代でもっとも飲まない。しかし特に飲酒習慣が減っているのが若者と70歳以上で、喫煙習慣とまるで同じだ。あまり変わらないのが40〜50代。喫煙と同じく70代以上はおそらく医者に止められるからだろう。

喫煙率が若い層で激減している理由は、お金がモッタイナイのほか、「かっこ悪い」「馬鹿に見える」という要素が大きいと思う。田舎のヤンキーに見えることを嫌うわけです。暴走族が死に絶えて土建屋の昔に暴走族だった親父が旧車族になってるのと似た感じです。喫煙率と低学歴、貧困率が相関関係にあることが広く知れ渡ってきた。厚労省のサイトにも載ってるよ。

同様に飲酒も、若者が酔っ払って大声で夜中に道を歩いたり、一気飲みでゲロ吐いてぶっ倒れたりするのは、今の時代は馬鹿っぽく見えるのかもしれない。金使ってまであんなことしたくない的な。

恋愛の熱量はどうか

明治安田生命の2017年調査を見ると愕然とします。



と、結論づけています・・・

面白いのが

男性は高収入ほど恋愛に積極的
女性は逆 ww

男性は高収入ほど恋愛したいという傾向が強くなる。前澤さん見ていたらわかるわ〜

逆に女性は収入が少ないほど「結婚して養って貰いたい」と思うからか恋愛願望が増す。高収入の男性と低収入の女性は恋愛としてマッチするのかも(他人事)と一瞬見えるが、高収入の男性は相手の収入はあまり関係なく、年齢や容姿を重視するようです(前澤さんと和歌山のドンファンの例しか見てないけど ww)。

なぜ若者の熱量が減ったのか、わたしなりの結論

ここからは単なる個人の推測です。

若者のお財布は非常に厳しい。が、それだけが熱量低下の原因かと言えばそうではないと考えてます。だって戦後の厳しいときのほうがよほど貧困だったけど熱量は高かった。


こういう世界です。お金は無くても夢があって熱い恋もして、大声で怒鳴り合ったり下手したら殴り合ったりもしております。自分は半村良が好きなんですが

この本に出てくるドカチンは、進学もスポーツもできずにイヤイヤやってるドカチンとは違います。誇りを持ってダムを造ってます。こういう人たちが戦後の日本を躍進させたのです。この熱量は今は無い。

で、自分はどうしてこんなになったというと、

経済の建て直しには、デフレマインドの解消しかないという永江理論を吹くよ


デフレが続いているからだ!!
と考えるのであります。

インフレの高度成長期は貧乏でも明日は良くなるという確信があったから、金も使うし恋愛もするし子供も作った。しかし今の子達はデフレしか知らない。バブルの時くらい景気が良いと言われても給料がバブルの時みたいにあがってないから、「なにいっちゃってんの」です。先が暗いと思えば金は使わないし労働意欲も湧かない。

理屈ではなく、田中角栄みたいな国民のマインドを根底から変えるような政治家でないと無理なのでは無いかと思っている。SFでいうとある日、善人の宇宙人(オーバーロード)が舞い降りて地球人全員のマインドリセットを行うアレよ。読みたい人はこれ。

このデフレマインドを解消しないことには若者の熱量低下は阻止できない。日産の復活もゴーンのマインドリセットが鍵だった。でも日本だと小泉ジュニアくらいしかカリスマ性がないんだよね〜

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