先月末あたりに、保育園に落ちたお義母さんたちがTwitterに多数の投稿をしていた。
保育園落ちた。働けない
保育園無償化より、希望したらみんなはいれるようにするべき
おっしゃることはもっともだし、怒りも分かります。以前書いたエントリーですが・・・・
保育園が足りないのは、東京、埼玉、千葉、大阪、沖縄の5県。特に東京が壊滅的です。東京だけで日本の待機児童の34%を占めます。東京の次は沖縄でここは少子化にもっとも遠いが逆に3世代で生活するようなケースが多く、家族で面倒を見るケースも多いはず。
この統計にはつじつまを合わせるために本当は待機児童がもっているのにいないことにしてる市町村などもあるという話だが、どうしても保育園に入れたいのなら東京都下よりは神奈川のほうがマシ。または山手線内は若い夫婦が少ないため保育園はわりと入りやすいと聞きました。子供を育てるなら引っ越し含めて住環境から考えないといけない時代なわけで、こういう政治はどれだけ控えめに言っても
クッソ!!
なのは言うまでもない。
日経にこんな記事が・・・
軽くみた少子化、対策の好機を逃す 平成の30年 高齢化先進国(6)
将来推計人口では出生率の見通しが甘く、00年代前半まで下方修正を繰り返す。甘い期待は外れ、平成に入って間もなく、バブル経済が崩壊。経営難に陥った企業は新卒採用を絞った。学校を卒業しても正社員になれず、若者世代の非正規化が進んだ。団塊ジュニアはそのあおりを真正面から受けた。中京大学教授の松田茂樹氏は「非正規雇用だったり正社員であっても収入が低かったりした男性は結婚できなかった。雇用劣化が未婚化を促し少子化に拍車をかけると当時の政府は見抜けなかった」と説明する。出生率低下に歯止めがかからず、政府も90年代後半にようやく本腰を入れる。保育サービスの拡充や仕事と子育ての両立支援などを柱とする少子化対策推進基本方針を99年12月にまとめる。
日本の少子化対策は、とにかくピントが外れていて遅い。とにかく遅い。少子化はいつから始まったかというと
バブルの頃からです。
そして日本人の高学歴化とともに、学費の負担に耐えかねて子供の数がぐんと減った。実際、大学進学率のもっとも低い沖縄や鹿児島では出生率は高い。わたくしが常々言ってるように、多くの成績優秀者の大学の学費を無償化する(Fラン除く)制度を創れば少子化はかなり止まるはずだ。保育園なんか無償にしたってそのあとの負担がでかいんだから子供なんて増えるわけないと思うんですよ。
でね。なんでこんなに日本って子供に対しての政治がダメダメなのかって言うと、これはもう
政治を司る官僚とか政治家が
子育て経験ないオッサンだから
に尽きると思うんですよ。いまだに「女性は家庭にいるべき」なんていう頭の爺議員が、保育園のことなんて考えるわけないじゃないの。理解さえできない。子供なんて家で妻が面倒見てればいいんだくらいに考えてますよ。奴らは政治をやるのに夢中で家にもろくに帰ってないわけで育児なんてしたこともないでしょ。
「保育園は洗脳施設」とか妄想を叫んで右翼の爺さんに支持された杉田水脈だって子供は1人。しかもまだ自民党にいる。官僚だっていい大学出て官庁にはいって出世街道まっしぐらなら育児休暇なんてとるべくもなく、育児はみんな奥さんに任せっぱなしだったオッサンばかりだろう。こんな人たちにとって育児なんて想像もできない遠い他人事の世界ですよ。
しかし・・・・
こういうオッサンに政治を任せているのは誰か
っていうことを文句いってる人たちは忘れてはいないだろうか。こちらもなんどか書いています。
2013年の参院選では、投票率の一番低い順に
1 20〜24歳男性 30.23%
2 20〜24歳女性 32.19%
3 25〜29歳男性 34.39%
4 25〜29歳女性 36.54%
となっていて、いま子供が生まれる層はこの世代だろう。つまり
政治に興味ない。投票にも行かない
わけで、あなたは権利を放棄して、ジジイ政治家に一任してきたわけですよ。それであとから「政治がよくない」ってどういうこと?
期日前投票もできるのに、はなから行く気もなくて買い物に行ったりライブにいったりしてたわけでしょう?
で、「保育園落ちた、クソ」とツイートしてる人たちに「あなたは選挙に行っているの? 行ってなくてそれ言うのはおかしくない?」と引用リツイートしても誰も返事が来なかった。やっぱりいってないんだよね・・・・・。
政治に興味を持たないなら、そのツケは自分に返る
とにかく若い世代は選挙に行かない。政治に興味もない。オシャレと恋バナとスイーツとダイエット・・・・。それで結婚していざとなって保育園にはいれないと怒っても仕方ないでしょ。
そうすると
選挙にいってもいれる人がいない!
という人もいる。確かにそうだ。特に田舎は1人の土建屋爺さん市長が何期もやっていて、子育てもへったくれもないようなところもある。しかしこうした市町村でも地元の議員には1人くらい子育てに熱心な人もいるだろう。そういう人に投票すれば良い。地方自治なら別に党派はなんでもいいとさえ思う。たとえその議員が自民党でなくても、両親が保守で自民党一徹でも「孫のため」と言えば党派に関係なく投票してくれるかもしれない。
そんなわけで、われわれ政治に関心があり、投票にもちゃんといってるクラスタはいいとして、全く政治に関心もなくて選挙にもいってないのは文句だけ言うなといいたいわけです。要するに
やることやってから怒りなさい
と、若い世代に檄を飛ばしていまから筋トレ行ってきます。
この映画、昨日見たけどめちゃくちゃ面白かった。ブルース・ウィルスもサミュエル・L・ジャクソンもCGでめちゃ若い。