日本医師会、高齢者増の医療費負担をさらに現役層に負担させるべき恐るべき提言

日経より

横倉義武会長が同日の定例会見で発表した。日医は政府が近く初会合を開く「全世代型社会保障検討会議」のメンバーに入っていないが、患者負担を増やす議論をけん制した形だ。日医は健保組合の保険料率を2019年度の平均9.22%から10%に引き上げれば、保険料収入は約1兆円増えると試算した。また病気やケガで働けないときに健康保険から支給される「傷病手当金」を雇用保険で賄うことも提案した。新たな税財源について横倉会長は「賃上げや設備投資がない企業の内部留保への課税」を挙げ、政府の検討会でも議論するよう求めた。

あんたら、野党かっ!!!

いま、健保組合でいくら現役層が払ってるか、みんな自分の給料明細を見た方がいいよ。
健康保険の保険料率は、住む地域や組合に異なる。東京都で協会けんぽに加入の場合は9.9％。会社と折半すると、実際の負担は4.95％（2019年4月分から）。健康保険組合の場合は、加入している組合の規約によって異なるからざっとだが・・・年収500万だと社会保険料はボーナス分からも引かれるので70万以上!!!

内訳は
・厚生年金保険料：9.15％
・健康保険料：4.95％
・雇用保険料：0.3％

だから、健康保険料としては25万位払っているわけです。で、これを0.8%引き上げると年間で2000円のアップ。たかが2000円といいますが、今後、超少子高齢化で医療費は暴騰が間違いなく、この前例で「医療費は現役層に負担させろ」だとどんどん現役層の手取りが減ります。

で、日本の医療費はどのくらい高齢者に使われているのか。厚労省のデータを見てみてます。

年齢階級別にみると、0～14歳は2兆5,220億円（構成割合6.0％）、15～44 歳は5兆2,560億円（同12.5％）、45～64歳は9兆2,017億円（同21.8％）、65歳以上は25兆1,584 億円（同59.7％）となっている。人口一人当たり国民医療費をみると、65歳未満は18万3,900円、65歳以上は72万7,300円となっている。そのうち医科診療医療費では、65歳未満が12万5,000円、65歳以上が53万8,800円となっている。歯科診療医療費では、65歳未満が1万8,700円、65歳以上が3万2,600円となっている。薬局調剤医療費では、65歳未満が3万4,300円、65歳以上が12万7,700円となっている。（表５、統計表第５表、参考１）

65歳以上は25兆1,584億円で
医療費全体の59.7％を使用

ひとりあたりの医療費は
65歳未満は18万3,900円、以上は72万7,300円

65歳以上の人口は平成28年で3461万人、総人口に占める割合は27.3％ですから

３割に満たない高齢者が医療費の６割を使っている

ということになります。今後、高齢者の比率はどんどん上がり、あと４年もすると日本の最多人口層である段階の世代が後期高齢者に突入するので医療費は膨大になります。それを

みんな、現役層に負担させるのか??!

ってことなんですよ。コレはどう考えても世代間の公平な負担とは言えない。今の高齢者は現役層に比較して払って額より遥かにお得な金額の年金を貰っている。それでも「年金が少ない」とかブーブーいってるわけだが、自分たちが現役の時は上の層が少ないからこんなに負担していなかった。高度成長期やバブルなど景気もめちゃ良かった時代もあった。いまの若者はずっと不景気です。

国民年金の掛け金なんてこんなに上がってるんですよ。