その前提で、反対派でもあまりにヒステリックで論理破綻しているものはかえってマイナスになると思うんです。なんでこんなに恐怖心を煽るようなことを撒いているのか。実はいまこの時期でさえ、世論調査では原発をすべてなくすべきという意見は12パーセントしかいません。
http://www.j-cast.com/2011/04/04092123.html
国民の意見としては現状維持、もしくは減らすべきだけど必要というのが3/4いるので、ある意味デマを撒いて恐怖心を煽るしか手が無いのかもしれません。わたしはこれでは全く逆効果だと思うんですが・・・どうしてかというと、ひとつがウソだったり誇張だったりすると、すべてが同じに見えてしまうからですその典型がこちら。南ドイツ新聞で原発の周囲には小児ガンが多いと報道されたということから、いくら放射能の値が低くても、原発には底知れぬ恐ろしさがある、放射能がきっと垂れ流されてるんだ的に言い回されています。
http://www.priee.org/modules/pico2/index.php?content_id=12
しかし、これこそが偏向的なものの典型で、こんなこと言ってるうちはだれも原発反対運動に賛同しません。これじゃ都市伝説でを撒いてるに過ぎないからです。まずドイツ語のページを訳してみましたが、母体などについての数字が全く明らかではありません。 統計的に白血病の発生率は、10万人あたりで5人です。医学の常識です。 「16基41市町村。ここでは5才以下の1592人の子どもがガンになり、その中の593人が白血病である」ということですが、逆算するとドイツのこの面 積で人口はどれだけいるのですか。子供だけで白血病が539人なら大人もいるでしょうから、こんな地域に人口が3000万人も4000万人もいるんでしょ うか。ドイツ全部の人口の半数ですよ。 ところが記事には、統計を取った総人口さえ書いてありません。
そして一番肝なことですが、原発のまわりにたとえ本当に小児癌の発生率が高かったとしても、それが放射能のせいなのかほかの要因なのかはこれだけでは全然特定できませ ん。わたしも実は原発のまわりは小児癌の発生率は確実に高いと思います。いえ、高くて当たり前です。なので子供がいる家庭は近くに住むべきではありません。原発に限らず、火力発電所や変電所の近く、放送局や風力発電所の近くにも住むべきではないです。これはもう常識で、親としては「知らなかった」では済みません。
エディ・マーフィが政治家になるコメディ映画の題材になった「高圧電線の通る地域に小児癌が多発する」という事実は、すでにWHOで認められている事実です。原発のまわりには当然ながら高圧電線がはりめぐらされているわけで、この電磁波で小児癌がでている可能性が高い。つまり本来は高圧電線や火力発電所のまわりはどうなのか、その比率と比較しないとなんとも言えないのですが、反対派なみなさんの場合はあえてこういう検証をしない。 不安だけを煽るのが目的だから。これでは逆効果です。だってこんな風に矛盾を突かれてしまうから。
【参考】高圧線から出る電磁波は、どの程度の健康リスクをもたらすのか、このほど日本の疫学調査で、磁界が強いと小児白血病の発生率が倍増するという中間結果が出ている。 電磁波被害を訴えてきた者にとって、やはりという結果が出た。 国立環境研究所と国立がんセンターが中心になって行なった疫学調査で、「高圧送電線や電気製品から出る超低周波の電磁波(平均磁界0.4マイクロテスラ以上)が及ぶ環境では子供の白血病の発症率が2倍以上」(2002年8月24日付『朝日新聞』)という中間解析がまとまったのだ。 曝露の影響は否定…
KiKKの話を持ち出した人も、このくらいの話は「当然」知っているはずです。しかしまったくそのことに触れないで無理矢理放射能がどうのと言う。こういうことで非常にわたしは胡散臭く感じてしまいます。政府とか東電が洗脳するという前に、そっちのほうが洗脳ではないか・・みたいな。
こういうことばかりするから、逆に12%の人しか原発停止しようにならないんですよ・・・ きちんとコストとか経済的な話を詰めて、理論で攻めないと・・・
あと、もうすぐ封切られる「東京原発」という映画もめちゃくちゃな事実誤認
まとめている方がいましたので参考まで。不安ばかり煽って金儲けしようとする根性が汚い!!
http://www.engy-sqr.com/watashinoiken/iken_htm/ogasawara_tokyogenpatu.htm