本日は仕事モード。実はここ数年、大きなECのシステムを構築していました。といってもあくまで使い慣れて検索エンジン対策にもよく、拡張性も高いWordPressベースで、他のカートやECのASPからの乗り換えが可能で、しかも数千万〜億単位の構築費用のECと同等の実店舗やAmazonとの在庫管理を連動させるものです。
3年ほど前までは日本製のWordPressのカートの某プラグインを使っていましたが、上級エンジニア複数でソースを検証したところ、信じられないほどのセキュリティホールがありまして驚愕しました。このプラグインは日本の数千単位のネットショップで使われており、今までも何度も公式に脆弱性が指摘されているものです。
「これは危ない」「これがわかったら世界中から徹底的に攻撃を受けて顧客情報なんて大流出する」という結論になり、仲間内で作っていこうということに。世界でもっとも使われているWooCommerceを基盤に日本語化と多数のプラグイン開発をこちらで行いました。世界のECの25%がWooCommerceで構築されているそうです。最初に構築したのがこちら。日本有数の規模のスマホケースやAndroidスマホNuAnsやウェラブルデバイスWearaのメーカー兼販売のトリニティさんです。
数千ページに渡る複数サイトを1つに統合してカートはイーストアからの移設。商品点数は凄い数でした。基本的な考え方は
シームレス
で、スマホファーストなのはもちろん、集客用のブログなどからカートにすぐに飛べます。この段階でAmazonや倉庫とのリアルタイムの在庫連動を装備し、在庫数がひとつだけでも売れると両方から落ちるようにしました。つまり空売りがないわけです。全体の在庫管理はファイルメーカーです。楽天との在庫連動もできます。
そしてリアル店舗とネットとの融合
このトリニティさんのサイトのシステムを基盤に、リアル店舗やネット接続をしないユーザーとの連動も考えたECが先日オープンしたラヴサーフです。welcartから移設しました。大多数のカートや楽天の商品データからも移せます(仕様が違う場合はそのまま流し込みにはなりませんが)
考え方は以下の通り。
1 webで獲得したポイントが実店舗でも使え、その逆も
2 Webと実店舗、Amazonの在庫がリアルタイムで連動
※空売りがありません
3 実店舗だけの会員のポイント制も導入
これ、実はBEAMSなどの会員システムと実質的に同じです。ああした大きなところでは実店舗で会員になると、ネットからログインするとそのデータが連結されてネットショップで実店舗で獲得したポイントが使え、逆にネットで獲得したポイントが実店舗でも使えます。実店舗で使う場合は各顧客に会員カードが付与されてそれで管理しますが、まったく仕組み的には同じです。顧客と商品データベースはファイルメーカーで管理しています。
実店舗でネット販売もしているところは実は在庫の連動や顧客情報の連動をしていないケースが多く、ネット用に別に在庫を持っているケースが多いわけですが、これでその悩みは解消されます。
で、実際にこれを搭載してリニューアルしたのがこちら。スマホ版がメインです。完全にスマホファーストで作りました。
こちらがPC版
この中に搭載した「友達紹介」というのがミソで、基本的にiHerbなどの仕組みと同じです。たとえば「https://www.luvsurf.co.jp/?raf=ref2561211」からはいって買い物してもらえると、その人は初回の買い物が5%安くなり、わたしに5%のポイントがもらえます。
BEAMSさんとかでは基幹システムとWebショップを合わせると何億円も使っているとは思いますが、我々の作ったこれですと、おそらく相当にカスタマイズしても1000万はいかないと思います。デザインにもあまりこだわらないというのであれば数百万の下の方レベル。ただしもともとのページが非常に多かったり、細かい注文があったりした場合はその限りではありません。納品後はエンジニアと保守契約を結んでいただく必要があります。
単体でネットショップ作る程度であればBASEで充分なわけですが、リアルの店舗やAmazon、楽天と連動したいとか、在庫管理をちゃんとデータベース作ってやりたいというケースではいままでは数千万単位の費用は必要だったと思いますが、かなりお安くは実装できるはずです。そんなわけで、ご興味のある企業はなるべく詳しい状況を添えてお問い合わせください。
昨日のインドネシアネタがバズりましたけど、お土産はいつもこれ。野菜炒めや肉や魚にかけたり付けて焼いたり、ラーメンに入れたり何にでも使えて美味しいよ。
