ニュースクール系IT業界の台風の目になるか、Gunosy

毎日管理しているサイト(けっこうある)のWebマスターツールと、アナリスティックスはチェックするのが日課だが、ここ最近、自分のブログのアクセスで異変に気づいた。

こちら、ある日の「参考元」つまりリンク先の一覧ですが・・・「gunosy.com」という見慣れないサイトが７位にランクインしています。この日に限らずここ最近はずっと10位前後にはランクインしており、Google+やmixiより上にいます。

どんなサービスでも、価値が出るのはそれが広く使われるようになってからだ(永江一石語録より/いま作った　w)

ということを考えると、これは素晴らしいことだ。いくら「面白い」といわれるサービスでも、利用されなければ単に制作者のマスターベーション。しかしこれはそのレベルじゃ無い。わたしのブログはdisってばっかりじゃない。誉めるときはちゃんと誉めるのだ。アクセスログから発見して、わたしもさっそく使い始めました。

サービスを簡単に言うと、TwitterかFacebookのIDでログインすると、自分が興味ある分野が分析され、自分が読むべき記事の一覧が毎朝メールで送られてくる。こんな感じ

一見、HTMLメールに見えるがそうじゃなくてサーバが書き出してます。この精度がかなり高く、自分が興味ある記事がピンポイントで並んでますよ。なのでわたくしも毎朝チェックしています。この日のには自分が書いたブログも差し込まれていたのはご愛敬。そりゃ興味あるわ。w

どこの会社が作ったんや、と思ってサイト見ますと・・なんと東大の大学院の学生さんたちらしい。で、ググるとブログが出てきた。

この度、福島良典を代表としてGunosy, Inc.を設立しましたので本エントリにて報告させて頂きます。
今のGunosyの主要開発メンバーである吉田と関を誘って、2011年10月25日にサービスをリリースし約1年間運営をしてきました。

おおー!!
昨年末に会社になっている!! 学生が起業したんだ。
ブログを読むと、驚いたことに現在の登録者数はまだ３万人しかいないのである。Facebookページのファン数も2000人そこそこ。それでもはてブと匹敵する誘導数をたたき出している。これはユーザーの大半がアクティブであることを示している。まじ、スゲー!!

３万人でこれならユーザー数30万人になった時はFacebookと匹敵するようになり、300万人になったら・・・Googleなんて目じゃないくらいの凄いアクセスをたたき出すはずだ。SEOじゃなくて「Gunosy対策」しないとダメかも。まあこんな単純計算では無いと思うけど、それくらいの破壊力はある!!
ヒントを言うと、ソーシャル運用と連動してはじめて効果を発揮する　←ここ重要

まとめサイトや単なるリンク集のようなアフィサイトは一気に力を失うだろう。リンク集は作っているヤツの主観が入るが、Gunosyは自分の好みで内容が生成される。たくさんのリンクから自分の好みを掘り出すのと、自分の好みばかりの中からピックアップでは手間が全く違う。ちなみに現在では配信時間は自分で決められるが、配信の中身は最大25本。これを増やすにはサーバを強化しないとダメなんではないか。DBチューニングの専門技術も必要なんじゃないか。世の中の投資家の皆さま、これは狙い目ですよ。久々の実力派のサービスです。

惜しむらくはエンジニアの学生集団なので、マーケティング見地があまりないこと。たとえば「Gunosy」という名前も非常に覚えづらい。Facebookやmixiみたいにサービスが一目でばしっと浸透する名称で無いと辛いと思う。また、サイトもサービスの説明がほとんどなく、現在は知る人ぞ知るという内容だ。リリースが出た形跡も探したけど無い。しかしそれでも３万人が利用するというのはそれだけ使えると言うことです。

「上場させて儲けよう」「乗っ取ってからM&Aで高値で売ろう」的な変なインベストメントの食い物にならず、真のサービスに育つことを心から祈りますぞ、わたくし。あとは金を儲ける部分は急がず、じっくりとユーザーにもメリットのある方法を考えてください。単純にメールの一番上を広告枠にするだけでそこそこ儲かりそうだが、それでもメリットのある内容だけを配信してよね。偽物のブランド品とか情報商材の広告が配信してされてきたらその日で利用止めるからさ。

サービスはこちら。ぜひ
http://gunosy.com/