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※ブログ執筆後に東大の統計の専門家五十嵐准教授と論文を精査したところ、日本のシミュレーションではなく独自で計算している模様です。移民はほとんど受け入れず、出生率は2017年から1.33が続くとしています。なのにどうして日本の高位予測と同じになるのか。かなり謎です。
驚いたアホみたいな報道
驚いたことにテレビでも放送されたようです。
アメリカのワシントン大学の研究者らは27日までに2100年に日本の人口は現在からほぼ半減するものの、GDP=国内総生産はアメリカ、中国、インドに次いで4位にとどまるとの推計結果を発表しました。世界のGDPは、2035年に中国がアメリカを抜くとしていますが、その後の中国の急激な人口減少に伴って2,100年までにはアメリカが再び1位に返り咲くとしています。
わたしのブログを読んでいただいている方なら「あれっ」と思われたと思います。
日本の人口は現在からほぼ半減するものの????
前にもエントリーに書きましたが
日本の人口予測は国立社会保障・人口問題研究所というところが出しているのですが、楽観的過ぎて妄想に近く、必ず外れて現実は予測より低くなります。中位どころかいままで低位でしかあたっていないし、あたらないものだからどんどん年代ごとに予想を下げていきます。詐欺みたいです。で、ここの予測ですと2100年の日本の人口は
上位予測6407万人
中位予測4771万人
低位予測3770万人
です。高位予測の前提は内閣府によると
合計特殊出生率は、2010年実績値1.39から2020(平成32)年1.61まで上昇し、2060年には1.60へと推移
という「お前、夢でも見てるんか」っていうレベルのものです。合計特殊出生率は「15~49歳までの女性の年齢別出生率を合計したもの」ですが、
と、だだ下がりにさがり、さらにコロナでとどめを刺しました。ちなみに
都道府県別で最も高かったのは、
▽沖縄県で1.80
▽鹿児島県が1.65
▽宮崎県が1.64
一方、最も低かったのは、
▽東京都で1.08
▽宮城県が1.15
▽北海道が1.20
1.60超えたのは沖縄と鹿児島だけで、いかに全国平均で1.60を超える計算が妄想であるかわかりますよね。
前述の通り、いままでずっとやっと低位くらいの予測で回ってきて、コロナではさらに下回るのが確実。となると、
2100年には人口がせいぜい3000万人くらいだろう
と容易に想像がつくわけです。
原文見たら理由が分かった
ワシントン大学のレポートでは「人口はほぼ半減」ということですので、突然出生率が1.60に上がるという妄想の高位予測を使用したことが分かります。
現実にはこの半分以下です。
探してみたところランセットに掲載されていました。グーグルさんに翻訳して貰いました。
特にTFRを直接モデル化する場合、交換レベルよりも低い出生率をモデル化することは、北欧諸国と比較してシンガポール、台湾(中国の州)、または日本などの国の現実が大きく異なることを考えると困難です。低出生率の経済的、社会的、環境的、地政学的な結果を考えると、持続的な低出生率への対応は、多くの国で最優先の政策懸念になる可能性があります。
つまりは・・・日本のように低出生率のまま放置するなんて事は世界ではなく、最優先になって当たり前なので出生率は低位では試算しない的な事が書いてあります。日本ではまったく最優先になってないんですが・・・w
で、どこの国も人口を頑張って増やすだろうからその基準に合わせました的な感じですね。コロナ対応と同じく日本は世界で台湾と並んでまともな少子化対策をしない国のようです。
世界では考えられない政治の国。高齢者に全振りで国の未来は全く考えない。残念ながらそんなことは世界の常識では考えられないようです。
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