昨日、知人が「自分がFacebookで知らない人に友人申請を知らない間にしまくっている。怖い。知らない人から友人申請ありがとうって続々来るんです」と、電話をかけてきました。知ってる人に友人申請しまくりなら、登録時にスマホからFacebookにアドレス帳を抜かれ、勝手にFacebookが招待しまくってるという可能性もある。しかしぜんぶ知らない人だという。となると、変なアプリを通じてウイルス感染したか、またはIDを乗っ取られているかなわけだが、アプリはやっていないそうで、どうも後者っぽい。
あまりに怖がっているので、とりあえずFacebookってこんな事が実際にいま、起こっているんですよということでまとめてみました。知ってる人は別にどってことないのですが、はじめたばかりの人や疎い人に教えてあげてください。
1 悪意を持った架空IDからのアプローチ
散々書いております。書き飽きました。大別すると二種あり、ひとつは出会い系サイトのバイトのみなさん(大半はリストラされたオッサンとかオレオレ詐欺で食えなくなったような方)が獲物を探しての巡回。同じ写真や名前のIDを大量に創る手抜きぶりで、友人になるとメッセージで出会いサイトに誘導しようとする。最近は男性キャラもいて、友人リストを見ると痛々しい・・どんどん削除されてはまた大量に増殖していて減る気配が全く無い。参考エントリー
で、もうひとつ。たぶんこっちのほうがさらに悪質。個人情報収集のためのアカウントだ。作り込まれていて個人IDからアカウントを乗っ取るためのデータ収集にいそしんでいると思われる。主に中国産。誕生日や会社名や子供やペットの名前がわかればそれ系のパスワードを設定してる人には侵入はわけない。侵入したあとはよくあるのは広告やアプリの課金のために登録しているクレジットカードを勝手に使って、中国の偽物販売サイトで課金したり、中国・韓国のアプリに数十万の課金をしてくる。被害例多数・・・参考エントリー
両方とも横の連携が良く取れているので、つながってるのが明らか。というのはしょっちゅうブログに書いている自分にはいままで1回もこういうIDから友人申請が来たことないからだ。多い人だと毎日のようにくるというのに、こちらには1回も来ないというのは連携が取れていて同じ方々だということを示している。体感的には数十万〜百万単位のこうした架空アカウントがあると思う。最近では知能指数があがってきて、「みんなで友達をたくさん作ろう」系のコミュを運営・管理している架空IDまでいます。養殖かい。
2 偽物販売サイトの広告に騙される
上記の参考エントリーにも書いたが、いままで100以上の広告を止めてFacebookに報告しているのに、いまだに毎日数件出てくる。広告を止める前に確認するので「こういう種類の広告に興味あるんだな」とターゲティングされて物凄い勢いで出てくるわけだ。いくら止めても違うドメインを取りまくって広告を出せるだけ出しているわけだが、最近ではエルメスやプラダのようなわかりやすいものは陰をひそめ、もっぱらレイバンとオークリー。騙された人もいるんじゃない?
この中国人偽物詐欺ショップは、前出の通り広告費用は乗っ取ったアカウントのクレジットカードで払いまくり、しかもそのカードで高額な買い物をしたことにして課金してくる。一石二鳥の凄さなのだがFacebookの審査は完全に素通りである。たぶんカード決済なんてしたらそのカード、勝手に使われると思います。
3 ウイルスアプリに情報を抜かれてさらに友人を巻き込む
ちょっと前まではマイカレンダーとかのスパムアプリが趨勢を極めたが、ある意味あんなのはたいしたことなかった。実害もたいしてなかったわけだが最近の流行はそんなものじゃない。友人からグループへの招待が来る → クリックすると自動参加 、と思ったらページを見るだけで感染して自分の友達を招待してしまうという凄いのが現れました。ころがそのグループはあっという間に数万人規模になってるのに事務局は放置。管理者は全部架空IDで1のとよく似た名前なので同じグループかも。共同購入という名を借りて詐欺商法をするなり、個人情報を集めて1につなぐのでは無いかと。
4 いい話を流しまくってフォロワーやファンを集めてマルチ商法
これ、最近多いです。基本は「本当」「でっち上げ」「パクリ」を含めたとにかくいい話をあたかも自分が書いたか体験したようにして回す。この間のバスの話も、以前ブログで書いた話も同じです。そういえば震災で姉妹が生き埋めになったというガセ話もありました。他人の書籍からいい話だけをパクって引用では無くて盗作で毎日掲載して多数のファンを集めている人もいます。なんでみんなこんな事をしているのか・・・
はい。答えは簡単。ほとんどの場合、情報商材のアフィリエイターです。翼系の方も同じ手をよく使っています。つまり、「いい話に騙される人種は情報商材のマルチ商法にも騙される」という素晴らしいターゲティングをしているわけです。ソーシャルというのはそもそもマルチ商法の場としては非常に向いている。抵抗力の無い人は気をつけましょう。自分がシェアしたりすると、詐欺師の片棒を担ぐことになる可能性がある事を忘れずに。
5 ちょっと病気の皆さまに瘴気を吹きかけられる
「画家だといって友人申請をして、絵をプレゼントするといって住所を聞いて次に自分の局部の写真を送ってくる」「片っ端から有料のイベントに申し込んで全てをブッチして、問い合わせるとブロックする」「アップした写真に霊が付いているとメッセする」という、どうも頭の一部が不自由な方も多くいらっしゃるようです。こういうのに当たりますとこちらも病みそうになりますので、くれぐれも知らない方とはつながらない方がいいと思います。
いくら書いてもまだあと10くらいはありそうですが、とりあえずこれくらいは知っていればなんとか生き延びることは出来そうですので、初心者の方はプリントアウトして壁にでも貼っておいてください。で
ヤバイと思ったら、とにかくパスワードを即時変更!!
これでたぶん70%くらいは生き延びる可能性が上がります。
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