Facebookで就活マニュアル・・・その2「従来型の絨毯爆撃から精密誘導ミサイルの時代に」

2011年7月31日

前回は、まずFacebookで就職活動をしようと思ったら、きちんと環境を整え、準備期間が必要だということをメインに書きました。
よくわからないまま適当に始めて適当に企業担当者にメッセージでも出したら、下手したらアクセス拒否されて終了だ。そしてFacebookはある意味、一発勝負的な要素が強く、みんながこれで就職活動を始めたら担当者も対応できなくなって受け付けなくなる。本当に効果的なのは今年と来年あたりということもわかってくれたと思います。

さて、Facebookで就職がめちゃくちゃ有利になると、さもわかっているように書いてる人もいるが、きっぱり断言しよう

それは絶対に無い!

取り柄が無くてお馬鹿な学生は、たとえFacebook使おうが、どこでもドアを使おうが全く結果は同じだ。Facebookは「自分はこういうやつです」ということをアピールするのには向いているが、大学時代遊んでばかりでアピールすることありません、という場合は逆効果になるだけ。交友関係がヤンキーとギャルギャル一覧表みたいになっていたらそれで終わりです。
逆に大学自体、こういうことをやりました。これには自信があります的なことが言える場合が強い。面接ではアピールする時間が限られているが、自分のFacebookを見て貰えれば 自分というものをよりよくわかってもらえるからだ。

Facebookにはよく知られているが、「コネクションサーチ」という機能がある。これはFacebookとリクルートが共同開発したもので、どうも日本のユーザーに優先的についているらしい。海外の人はどうなってるか知らない。どんなものかというと、自分の大学の先輩を探し、見つけることができるのだ。その上、一覧には勤め先まで出てくるから、希望の企業に勤務している先輩を発見することが容易だ。余談だが、7/31現在、コネクションサーチは「同級生」とでますが同学年でも何​でも無くて単に「同窓生」です。就職のときにはいいかもしれませ​んが普通は卒業年度で検索できないと全く使えない。Face​bookらしくない仕様と誤訳だ・・・

でだ。ここ数年、普通は就職の時は信じられないことだが50社以上回るというではないか。 自分の時はリクルートが学生を選抜するために設定したバイトに応募して青田刈りされたので会社訪問の経験が無い! から、50社訪問がどれほど大変か実感が無いが、光通信の営業マンが飛び込み営業で50社回るんだって大変なんだから、どれだけ大変かくらいかはわかる。が、このトレンドをそのままFacebookに持ち込んだら憤死確実。
というのはFacebookではリテラシーの高いユーザーなら、自分の詳細は「友人のみ」にしか見せないセキュリティ設定にしている。 誰にでも公開としているだけで自分のリテラシーの低さをアピールするみたいなものだから、まずこれはきちんと設定しよう。しかし相手も同様なのである。つまり大学の先輩(でなくてもいいが)から企業のキーマンと思われる人を捜し当てたとしたら、「友達申請」をして、相手が受けてくれて初めてこちらの全てを見せることができる。この場合、基本的にはFacebookは知らない人からの友達申請は拒否するべきという運営方針(Facebookは、あくまでも日常生活の延長線。Facebook上で友達になる人は、「知っている人」というのが鉄則ですと公式ナビにも明記してある。無作為に出しまくるとID削除の可能性あり)だから、その際には相手が友人になってもいいかなと思うべきメッセージを書いて丁寧に申請する必要がある(詳細は中級以降で)。この場合でもたとえば超高望みのスーパーナショナル企業の担当者に通常なら門前払いの三流大学の学生が申請しても、最初の数名くらいなら間違って受けてくれるかもしれないが、度重なってくれば拒否されること間違いない。

そして、この部分で一番大切なのは、この時点で相手もあなたの友達が全部見える。ということなのだ。たとえ東大とか早慶上智ICUのブランド大学の学生であっても、企業担当者が見たときに・・友達一覧にライバル含めた有名企業の担当者がずらりと並んでいたら・・・自分なら笑い出してさっさと友達関係を切る。就職用にやってるのがバレバレだからだ。ライバル企業担当者の投稿に返信している部分も丸見えである。ごますってたりしたら余計おかしい。天秤にかけている様子も丸見えだ。Facebookで就職活動が変わるとか言ってる方が想像力が欠如しているととか思えないのは、まさにこの点である。

つまりFacebookでの就職活動は、精密誘導爆弾かトマホーク巡航ミサイルのように、狙いすました1点の目標にのみ突進して破壊するのにむいているのであって、ベトナム戦争のような無差別大量絨毯爆撃の戦略にはむかないのである。200社回って内定が一個も取れない学生は、70年代型の戦いをしているのだ。40年後の時代は無人戦闘機か精密誘導爆弾になってるのに、70年代型の兵器しか持ってないのなら勝つわけがない。逆に言えば精密誘導ミサイル(Facebookのことね)は、狙い澄ました目標に正確に命中させることに効果があるたわけで、広い範囲を絨毯爆撃するには全くもっと効果が無い。つまり従来型とは全く違う戦略、戦法をとらないと、Facebookでの就職活動は逆効果になるのだ。

このあたりで初級編(まだ初級です!!)は終わり、次の機会には中級編に行こうと思います

 

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