昨日のエントリーの炸裂で、キーワード「増税」で1位ですが全然嬉しくない今朝。さてFacebookのフィードは4/1ということもあってエイプリルフールネタで溢れていますが、まさにどうでもいいです。
さて、昨日からこのニュースがソーシャル界隈でちょっと話題でした。
Facebookページリーチ激減り、ただ乗り終了のお知らせ GIZMODO
「Facebookはお金と目玉をもってる顧客にリーチする最善の方法です」と言って無数のセレブ、バンド、ブランドに公式ページを作らせてきたフェイスブックが、このところオーガニックリーチの範囲を大幅に狭めています。オーガニックリーチとは、無料でページに投稿した分の配信数のことですが、大体どれぐらい減ってるのか? デンマークのKomfoが行った調査では去年8月から11月で「42%減った」ようですし、米Ignite Social Mediaが大手21社のページを対象に行った調査では去年12月1日以降、平均で44.3%の減少が確認されています。職業柄フェイスブックのマーケティング戦略に詳しい筋が匿名でValleywagに教えてくれた話によると、現在同社は「投稿のオーガニックリーチ(無料投稿配信数)を1、2%まで下げる」途中みたいですよ?
世界的なマーケティング会社のオグルヴィの調査にもこんな出てるというので見に行った。
グラフ見ると平均リーチということですね。100社のリサーチの平均だからもっと少ないところもあるし、多いところもある。
この件について簡単に説明するとこういうことだ。Facebookページに投稿すると、全員のファンのフィードに挿入されると勘違いしている人が多いのだが、実際にはそんなことはない。実はごく一部のファンのフィードにしか出ないのである。それがピーク時は49%だったが2013年の10月には12%になり、いまは6.15%。大手だと2.11%だけ。そのうちそれが1〜2%になるということらしい。そうなると50万人のファンがいても、5000人にしか表示されない。3000人ならたった30人。www
この話が浸透すれば、ファン集めには意味が無くなる。誰もケンテイとか診断とかやらなくなるので万歳三唱したい気分。要するに、いままでよりずっとファンの数がいくら多くても役立たずになるわけ。つまりFacebookとしては、
ファンが多くてもファンに投稿見せたければ金払え
というモードに突入したわけです。いやごもっとも。やりますな。わたしは賛同します。儲けてください。
では、自分はどうなのよと言いますと・・・自分の会社のFacebookページのリーチは減るどころかかなり増えてまして・・
こんな感じ。3/31だけで23415です。3月の平均は
6145/6542(ファン数)= 93.9%!!
あまりに平均値と違いがあるので仰天しましたが、どっか違っていたら教えてください。ファン数が6542人なのにシェアされるのが50とか日によって100を超えるのでこんな感じなのです。はっきり言えることは
リーチ数は、ファン数と比例関係に無い
ということです。有名ブランドが名前だけで30万人のファンを集めても1%にしかリーチしないのではソーシャル運用する意味なんて無いし、コストも合わない。ましてやファンを買ったりケンテイや診断アプリで情弱を集めても全然意味ない。だってリーチしないんだもんね。
ではどうしてわたしの会社のFacebookページはリーチが異様に高いのか。もともと自分のクライアントのソーシャル運用の見本とするためにやってみせているのだが、ざっとクライアントのFacebookページ群をチェックしたところ、きちんと指示通りに運用してくれているところでは、少なくとも6%とかそういうレベルのは無かった。60%を超えているところもあった。
つまりソーシャルの運用の質によってリーチなんていくらでも変えられるってこと。ソーシャル運用におけるKPIは「ファン数の増加」ではなくて「リーチ数」なのです。そのために必須なのが「ネタ」ですよ。広告代理店に運用丸投げしたり、やる気の無い素人の社員が毎日のルーティーンワークとして投稿してもなんの意味も無いって事です。
企業で広報、マーケティングの責任者の方、たまにはFacebookページのリーチグラフ見て、10%切ってるようなら担当者を変えるか、丸投げしてるなら代理店は切っちゃったほうがいいですよ。ソーシャル運用がわかってないか、手を抜いているかどちらかです。
ずっと前に献本いただいて紹介したのですが、いままだ売れてるらしいです。著者の守屋さんはIBMのセキュリティの専門家ですよ〜