3年使ったiMac27″ 3.2GHz 1333Mhz i3から最新の27″ 3.2GHz 1600MHz i5のiMacに半日掛けて移行完了しました。めちゃくちゃ速い。いや当たり前なんですけどね。快適に仕事ができます。
以前書いたブログで、
【緊急】検索で出てくる中国人詐欺家電ショップを見分ける5つの方法
というのがありました。上海を拠点とすると言われる中国詐欺団が、世界各国の言語で偽サイトを作りまくる。最初は偽物を送ってきていたが、最近では商品を送ることもしない。楽天やYahoo!ショッピングや有名ネットショップのサイトの丸パクリをしてそっくりなものを作り、80%オフなどにすると疑われるのでアウトレット程度にするのがポイントで、支払いは事前振り込みのみ。リテラシーが低めの方はカードの記載があるのに振り込みだけなのをおかしいとも思わず、口座名が中国人名でも銀行が三菱東京UFJだったりするので振り込んでしまうのだ。
この口座は中国人留学生が帰国の時に売り払っていくもの。
日本で急増する詐欺販売サイト、振込先口座の9割が中国人=大半が留学生・技能実習生名義―日本メディア
大半がすでに出国済みで、いくら金になると言っても、犯罪に使われるのが明確なのに、自分の口座を売るという犯罪を平気でやる倫理観の無さが信じられない。世界的な犯罪組織を取り締まらない中国もマジで犯罪国家と言われても仕方が無い。サーバはほとんど中国にあるのにだ。警察と癒着してるんだろうな。
さて、わたしのメルマガに↑のエントリーで取り上げた「本物の」ショップの担当者さんから質問を頂いたのであります。概要はこんな感じでした。
詐欺サイトの存在には1年前くらいから気が付いており、警察、グーグル等には報告をしておりますが、ご存知の通り、いたちごっこで全く対応ができなかった。永江さんのブログでは、購入者としての防衛策について書かれていますが店舗側として何かできることはありますか?
実際どのくらいのかというと、
こちらが本物で
こちらが詐欺サイト
おそらく偽サイトは数百、数千はありそう。石橋楽器とかカメラのキタムラ、ニトリ、マップカメラ、コジマなどの大手をはじめ「偽サイト ご注意」のキーワードで検索すると、やられたお店がズラズラと出てきます。Googleに通報して検索から外されてもすぐに新しいのをどんどん作る。
こうやって対策したら撲滅できた
その質問者の方のお店がいままでやったことはみんな無駄だったとのこと。
◎警察に連絡 → 対策中だと言われるだけ
◎Googleに連絡 → Googleが違法だと判断したら検索から除外するとのこと。(なぜか除外されてないのも多々)
◎Yahoo!や楽天に相談 → ブランド維持グループで対応検討中とのこと
◎店舗ページで注意喚起 → 本物サイトに来ているお客様に注意喚起をしても意味がない。
わたしのメルマガでの回答は、「GoogleとかYahoo!とか楽天に期待しすぎ・・・」
というのを最初に書きました。楽天もGoogleもYahoo!も自分たちに被害が出ているわけではない。せいぜいロゴを勝手に使われた程度なので対応もたいしたことがない。しかし店舗にとってみるとクレームを入れてくる客は「お宅の店で買ったのに商品が来ない」と怒鳴り込んでくるわけで、信用失墜も甚だしい。日本政府から中国の警察機関に正式に取り締まりを申し入れるべきだと思うが、ちゃんと動くかどうかも怪しい。ただ実際に正式に申し入れてマスコミに流せばメンツを重んじる国だからなんかするとは思うんですけどね。
が、しかし・・・昨日報告をいだたきました。「GoogleとかYahoo!とか楽天に期待しすぎ」と書いた回答に発奮され、以下の対策をされたそうです。その前提となったのは1日100件にのぼる偽サイトについてのクレームと問い合わせ。これでは仕事にならないですよね。
「うちの会社が被害にあってるんだからできる限りのことはやろうと思いました。
全ての詐欺サイトから注文を何度も行い送られてくるすべての振込口座を凍結しました。
また、そのメールに対ししつこいくらい何度もメールで抗議文を送り続けました。銀行も迅速に対応してくださったおかげで結果として”振り込んでしまった”とお問合せを頂いた全てのお客様にお金をお戻しすることができたようでした。自分の会社を守るには、詐欺を行う人に対して、この会社はめんどくさいからやめておこう・・・と思わせることが必要なのだと思います。」
素晴らしい!!
相手は口座を買っているわけで、噂によると一つの口座が5万円とからしい。偽サイトにはこちらも偽注文をして、送られてくる銀行口座をどんどん銀行に通知して凍結してもらえばいいのだ。
偽サイトには偽注文!!!
ネットショップで団体を創り、その団体で担当者を置いて偽サイトを発見したら注文を入れてその口座を銀行に通報する仕組みをつくったらどうでしょう。こんなのはノウハウもなにもいらないから、それこそクラウドソーシングで「1件の口座凍結について500円!!」とかで募集すれば、主婦とか学生とかが応募してくるでしょう。ネットサーフして詐欺サイト見つけたらフリーアドレスで注文して口座を聞き出して銀行に通報するだけでいいんですからね。出来高払い制にすればみんな必死に探しまくるよ。1件500円なら10万円の予算で200口座を停止でき、相手には1000万円の損害を与えることができる。銀行口座を買ってもペイしないならやらなくなるでしょ。銀行協会でやるべきかなとも思うが。
いや。別にお金なんてどうでもいい。自分が偽サイト見つけたら人ごとのように「またこんなのがあった」といって放置するのではなく、捨てアド使って注文入れて口座を聞いて通報する運動が起きればいいのだ。なにも行動しない人が「ネットは怖い」だのあれこれいうのはおかしいよ。そういう自分もこれから見つけたらやりますわ。
あっ、ブロガーの皆さんは、実際にコレをやってブログに書くとけっこう回ると思いますよ。少なくともけっこうリツイートされてアクセスは来ますのでネタに困っている方は是非。タイトルは「詐欺サイト潰してやった」でいけます。
銀行も銀行で、留学生・技能実習生に口座を作るときは「転売したら日本の法律で罰せされる」ということをきっちりと最初に通告すべきだと思うんですが、いかが?