ウェラブルカメラの市場をGoPro4 Session使って考えてみた

2015年8月4日

先日、出たばかりのGoPro4 Sessionを買いましたと書きました。これです。わたしはGoProのサイトから買ったのでシンガポールから送られてきましたが、Amazonでもいまは買えます。

【国内正規品】 GoPro ウェアラブルカメラ HERO4 Session 1440p30/1080p60 CHDHS-101-JP
Amazonで見ると並行品のほうが高いという・・・www

これに別売りのアタッチメントを付けますと、こうなります。
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実際に使ってみてどうなのということもありまして、2週間ほどテスト。そして満を持して今回の渾身のエントリーです。いままでGoPro3個を水没させ、使えない国産メーカーのウェラブルビデオカメラ買った私がウェラブルカメラについて語り尽くします。

まず、GoPro4 Sessionは、いままでのモデルで最少、最軽量ですが、写真見るとそれほど小さくもない。www
ケースにはいると40〜45ミリ角の立方体。防水ケースがないので使いやすくいままでよりも質感が増しました。
使い方は非常に簡単で、電源ボタンを押すと2秒くらいで動画撮影開始。終わりはもう一回押すと、ピッピッと鳴って電源が切れます。静止画はボタンを長押しするとコマ撮りで撮影できます。撮影速度は一番短いので0.5秒ごとに1枚ですが細かいセッティングはスマホのアプリで設定できます。

それでは撮影してみました。まずはサーフィン。波が小さくてマジで苦労しましたが、普通にパドルもできます。実は初期の頃は板にマウントをつけて撮影が主流でしたが、どうにも動きのない動画になるので、現在では口にくわえてパドルして撮影は手に持ってというのが主流です。こんなのできるのマジでプロレベルという世界。
しかしこれなら手首に付けて自撮りができるわけ。まずはわたしのサーフィン動画を初公開。


GoPro4 Session 手に付けて自撮り。プロじゃないので愕然とするが、サーフィンというのは腕を振るわけですが、腕に付けているカメラを意識しながらだと体がガチガチで回らない・・・これで巧く撮れるようになるのはめちゃ修行が必要です。バッテリーは凄くもった。波が小さくて良くないので限界ですよ・・・涙


これは以前撮ったJVC スポーツカムをオンボードで装着したもの。乗っているのは私じゃなくてバリニーズのドリアン。オンボードだとこんな感じで動きが固くなる。でもって今のサーフボードって自分の身長より短かったりするから、顔をぶつけて痛い目を見る。このドリアンもかなり巧いサーファーだが、このあと顔をぶつけて切ってもうイヤだと・・www。

これの前の型です。ゴツゴツしすぎて危険です。マジで

で、次は

他撮り!!

実際、GoProの自撮り動画を見ると、そりゃもう凄いのが多くて思わず買う人もたくさんいると思うが、あれは「プロ中のプロ」が撮影しているから凄いのである。普通のアマチュアレベルなら、だっさーいものしか撮れません。わたしが証明です。

GoPro持って海に入ると、周囲の知り合いから「撮って」「撮って」と言われるわけで、実際には自分大好きの人は除いて、アマチュアレベルでは他撮りのニーズのほうが高いのではないかと思うわけです。で、実際にGoPro4 Session持って朝の愛犬とのランニングに出かけてみました。ウェラブルデバイスってこういう使い方が一番多いと思う次第です。朝のジョギングのときに目についた蝉とか花とか撮影するとかね。

ところがです・・GoProってデフォルトでは超広角なんです。もともと自撮り用ですからね。
2メートルくらい離れるとこんな感じ
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DCIM100GOPRO
ほぼ魚眼

10センチくらいに寄っても
DCIM100GOPRO
こんな感じに写ります。

スマホのアプリからデフォルトの「ウルトラワイド」から「ミディアム」に切り替えられることを発見したが、スマホ持ってないと切り替えられないので、撮影中に自撮りと他撮りには切り替えられない。また、ミディアムといってもかなりの広角の気が・・実際他撮りしてもらった画像です。かなり近くにいるのですが・・

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一番右でテイクオフしようとしているのが私。いい写真です。撮影は山岸ジュニアで機材はGoPro3
ばしっと広がる景色を撮影するにはいいんだけどね!

既存のウェラブルカメラを比べてみる

いまけっこう広告を目にするのはソニーのアクションカム

波情報サイトに記事広告が出ていた。

【Surftrip Journalが提案】帰ってきた後も見返して楽しくなる~マイ・サーフトリップ・ムービーの撮り方~

これを見ますと主に他撮りのカメラのようです。手に付けるリモコンキットでかすぎ。これだけでGoPro4 Sessionくらいある。しかもオンボードにしか装着できない。リストマウントストラップはあるが、GoPro4 Sessionみたいに一体感がなくてちょっと不安だし細かな角度調節ができない。

角度調節のできるアタッチメントもあったけど

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これは激しいスポーツ無理だろ。いやジョギングでもめちゃ邪魔・・・プレデターのレーザーガン

もうひとつはPanasonicのウェラブルカメラ

これはもう他撮りと言うより完全に目線カメラ。目線の動画を撮りたいってニーズはそんなにあるのかな・・試しにネイマールの目線の動画見たけど目が回る。水深3m/30分までの撮影が可能な・・って言われてもこれじゃ本格的なウォータースポーツは無理。なおかつ、こんな事いうのはどうかと思うが・・かっこ悪いです。とくにリモコン部分と有線でつながっていて・・・これなら単体でGoPro使うんじゃないでしょうか。アタッチメントもあるし・・。

ウェラブルカメラの2大マーケティング軸

以上のように、ウェラブルカメラには「自撮りか他撮りか」という大きな要素があります。が、もうひとつ大きな要素があると自分はユーザーとして確信します。それは

スポーツが主か、撮影が主か

という軸です。スポーツを楽しみたくて撮影はその合間というのがGoProですが、大きなリモコンモニターがある場合は撮影がメインですよね。でかいリモコン付けたら身動きが取れません。また、気になってスポーツに熱中できません。
Panasonicのウェラブルカメラつけてランニングは恥ずかしいし(自分のランキングの目線を撮りたいかというと謎ですけど)、けっこう邪魔。しかし撮影がメインだとどのように写っているかその場で確認しないといけないのでモニタが必須になる訳っすよ。

で、大きくこの2軸で分類しますとこんな感じになるのではないかと

スクリーンショット 2015-08-04 11.24.44

で、わたくしが一番ニーズがあると前々から言っておりますのは「スポーツを中心に楽しみながら、気になったときだけ撮影」というデバイスです。腕に装着していて小型で邪魔にならず、しかも手元で「広角」と「標準」が切り替えられ、カメラレンズを自分側と、他人側に切り替えられるタイプ。当然モニタはいらないです。そんなの見ていたらスポーツできない。あとでスマホで見れば良い。

具体的に言うと、ベゼルにレンズがついていて、ベゼルを回すことによってレンズ方向を変えられるのがよろしい。軽くて邪魔にならず、ランニングやサーフィンや、釣りや、クライミングや、自転車や、サッカーの試合最中にも、ふと気になったシーンがあったら動画や静止画が撮れる感じのもの。解像度はスマホ程度で十分。だって投稿するのSNSくらいだもん!

これはMOTO360ですが
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この矢印部分がレンズになっていて、360度回転する感じです。そうすると右腕にも左腕にも付けられます。液晶部分はコントローラーで、自撮りか他撮りはレンズを「広角」か「標準」かをコントローラーで切り替えてからレンズベゼルを回します。防水は必須。スマートウォッチはいろんな機能がありすぎてカメラまでいれるのは難しいと思うから、カメラメインでよいです。

いかがでしょう、カシオさんとかあたりで作られては。ということで本日は不肖、わたくしの「こういうの作ったら売れる」ウェラブルカメラのプレゼンテーションでございました。もうちょっと若かったらクラウドファンディングでメーカー立ち上げるんだけど気力ありません。どこかでやりたい企業さんがありましたらご連絡くださいね。

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