iPhone6s/6s Plusが9/9に発表で、iOS9が来る予定です。自分、Nexus6に変えてから半年ですが、バッテリーが急に弱ってきました。純正のを海外から取り寄せているので自分で交換してみます(Nexus6は分解が楽らしい)けど、またiPhone6s Plusになるかもしれないです・・・涙
で、知ってる人は知ってるけど、知らない人は知らない(たぶん世間一般の人は知らない)新しいiOS9の機能に、Safariブラウザで「コンテンツブロック機能」というのが拡張で許可されるというものがあります。拡張アプリをダウンロードしてSafariにアドオンすると、広告(主にGoogleのアドワーズ)が表示されなくなります。これがついにiOS9から搭載されるというわけ。
で、コレを使うとどうなるのかというと
これは感動するレベル。iOS 9の広告ブロック機能でインターネットが4倍速くなる?
iOS 9のSafariから利用可能になる、コンテンツブロッカー。広告に含まれる画像やスクリプトを制御することでインターネットを快適にするこの機能ですが、試作されたコンテンツブロッカーを利用するとインターネットが約4倍も高速になることが確認できたんです!
PCと比べて回線速度が安定していないモバイル、しかも格安スマホなどの低スペックな筐体では、この効果は特に顕著に出ると思いますが、iPhone6sのスペックで、しかもLTEがガンガン入る日本でどうなのかは不明。GIFアニメではWi-Fiでテストしているようですが・・。
そして、「広告消して表示速くするアプリ」がApp Storeに並びはじめると・・・
ブロガーやアフィリエーター全滅
と、言う人もたくさんいるわけです。ブロガーの多くは自分も含めてGoogleのAdSenseを貼っていて、自分もサーバ代などに充当しています。
アフィリエイトに特化したいわゆるアフィサイトを除くと、ブログなどで一番PVあたりの利益率が良いのは間違いなくGoogleのAdSenseですので、みんな使ってるわけですし、ウザいバイラルメディアや、まとめサイト、ウェブメディアもこの売り上げに大きく依存しています。たとえば東洋経済オンラインも
こんな感じで一番いい最上段の広告の場所にGoogleのAdSense(出稿側から見たらアドワーズ)を入れています。つまりパフォーマンスが一番いいのはAdSenseというわけですな。
で、実は広告ブロックの拡張は、MacのSafariとかChromeブラウザとかにはだいぶん前からあったんですよ。しかしChromeの拡張でPCで広告を見えなくしても、AndroidのスマホのChromeではいくら同期してもブロックされません。拡張機能がスマホ版にはないためです。MacとWindowsではMacでアドブロック入れるとWindowsでも同期されます。
で、このAppleの措置が、出稿している企業、Googleなどの広告配信サービス、広告を貼っているメディアにとって大打撃になるのか。従来のアドブロックの拡張だと、だいたいGoogleのアドワーズとYouTubeの広告のブロックくらいなのですが、作る気になればGoogleだけではなくて他のアフィリエイトの広告、Amazonのアソシエイト、なんなら間違い押し防止のためにソーシャルボタンなども全て見えなくすることができます。こういうアプリをiPhoneユーザーがみんな入れだしたらどうなるか。
まずこれには日本の特殊な事情があります。これは今年7月のデータですが、日本のOSのマーケットは
ということになっていて、Android54.4%、iOS42.2%です。実はアメリカは
日本よりもAndroid率が高いので、日本は世界で一番のiPhone大好きっ国なのです。でも日本でAndroidのほうがiPhoneより多いって絶対信じられませんよね。これって現在使っている比率ではなく、いままで売れた台数なんじゃないかなと。自分もいま持ってるのはiOS2機とAndroid2機だけど、Androidは2.×の時期から買っては捨て・・・を繰り返したもんね。で、このブログのアクセス見ますと
ブルーがiOS、グリーンがAndroidです。月間100万PVは確保しているので統計データとしてはけっこう意味あると思いますが、このブログはiPhone率の高い女性ユーザーが少ないので実際にはモバイルの60〜70%以上はiOSと考えられます。こんな国、世界にどこにもありません。
で、このブログの2013年9月のモバイル率は47.4%
それがいまではモバイル率56.5%です!!
ブログ的に長文なのと、内容的に会社で読む人が多いのでまだモバイル率はこれくらいで踏みとどまっていますが、女性サイトなどは70%超えてるところも多いでしょう。70%がモバイルで、そのまた70%がiOSだと全体の半数がiOSになります。なので
iOS9でみんながコンテンツブロックアプリ入れると業界が飛ぶ
という激汗かきまくりの人がたくさんいるわけです。言っとくけど日本だけね。全世界ではiOSは15%くらいだから。
本当にネット広告界隈は飛ぶのか、飛ばないのか
結論で言うと、わたくしめの予想ではたいした影響はないと思います。
いままでもアドブロックはPC用にはあったわけで、使ってる人は使ってました。ただし「かなり詳しい人」に限られるわけ。こういう「詳しい」「すれっからし」の方々は、
そもそも広告押さない!!
わけですので、影響はほとんど無かったです。全体から見たら数もそんなに多くない。
加えて、iPhoneにそのアプリがたくさんインストールされるためには、ランキング上位に出てこないといけないわけですが、現状では上位に出るためには何億もテレビ広告したり、ブーストしたりしないとならない。このアプリを有料にしてもそれほど儲かるわけでもないので多額のブーストのコストはかけられず、上位に常駐して数千万のiPhoneユーザーがインストールするまでは到底いかないものと見ます。
すでにiPhoneはほとんど行き渡っていて、買い換え需要はあるけれど、そのときはバックアップからセットするので、いま新しくアプリを入れてくれるのは、よほど広告でも打つか話題にならない限り、相当に厳しくなってますからね。加えてWebメディアとかブロガーが「広告ブロックアプリをいれよう」って自殺記事書くわけないので、それほどたいした騒ぎにはならない気がします。
影響を受けるのは、スマホとかに詳しい人とかITリテラシーの高い人が見るサイトじゃないかなぁ・・・女子なんてきっとそんなアプリの存在もしらないと思いますぜ。アフィリエイトの多くはそうした女子に支えられているわけです。美容ジャンルのアフィリエイト広告多すぎですよ!!
ホリエモンがこんな本書いてた。クラブ通ってたのか!! www