Instagramについて書いてるのもこれで5回目になり、検索エンジンでも2ページ目まで上がってきました(変動はしてるけど)。本日はみなさんがけっこう気になるはずの
Instagramってビジネス(集客やブランディング)には使えるの?
という点について実例を挙げて説明してみたいと思います。
日本の企業でInstagram使って実際にやっている事例は
にも出てくる。書いている方はネット広告のオプトの人で、出てくるのはBEAMSとかHISみたいな有名企業例ばかり。Amazonでは新刊も出されていたが紙のしかないので買ってない。
有名企業の場合、いわば有名人と同じでファンが検索して探してくれるわけで、フツーに頑張ればそこそこフォロワーはついてくれる。無名の会社とかサービス、店舗などではそうはいかないのであります。またマスに多額の広告費用を使える大企業にとっては、Instagramはじめソーシャルでの集客とかブランディングは「誤差程度」といえますが、スモールビジネスにとっては非常に重要になります。
ただ、海外の有名どころの企業アカウントは、ブランドのタグを付けて投稿するとあとで公式コンテンツがいいね押しに来たりしてビビります。何人体制で運用してるのかと思うくらいです。
なぜInstagramがこれから重要になるのか
ネットショップや飲食店、宿泊、自動車販売店の現況でいうと、急激なスマホ化の波もあり、オリジナルドメインのネットショップは昔のように「Web検索」から訪問する客が大幅に減少しています。ネットショップなら多くの客はAmazonや楽天にいきなりいって、そこの検索で商品を探すためです。
飲食店なら食べログやRetty、宿泊はじゃらんと楽天、車はgooとかカーセンサー、など、鵜飼いビジネスが浸透している場合、検索上位には膨大なページ数の鵜飼いサイトがでますし、利用者も直で申し込むより比較ができる鵜飼いサイト経由のほうが便利なので、自社のサイトをいくら頑張っても検索上位に表示されるのがとっても厳しくなります。たとえば「飛騨高山 旅館」で検索して1ページ目に出る旅館は一軒だけです。
そんなわけで、オリジナルドメインのサイトの場合、ソーシャル経由で流入される重要性が非常に高くなっているわけですが、「面白いブログを書き続ける」のも非常に大変です(でもやるべきだが)。そこで「テキスト」で集客するブログなど以外に「画像」「動画」で集客するということでInstagramを使えるのであれば、やらない手はないわけですよ。
Instagramで勝負できる商売は「ビジュアルで戦える」業種に限られます。そういう意味では万能ではないし、他と差別化できないサービスでは非常に難しい。が、ことインバウンドを狙うのであればこれほど強力な武器はなく、今後の日本がスイスみたいに観光立国として豊かになるにはとっても大事です。
小さくても頑張っている具体例
実際に成功しているだろうなと思う事例を見つけて、メールでいろいろ聞いてみました。まずはこれ
ロシアでハンドメイドでGoProの革のケースとレンズのセットを作って世界中に販売しています。販売サイトのリンクもきちんとはいっていてロシア語と英語対応。写真の使用許可をもらったので商品紹介。Instagramのアカウントはこちら
GoPro3〜4のシリーズに対応し、革のケースとショルダーストラップにレンズもついて、これが木箱にはいってなんと55ドルというリーズナブルな価格。支払いはPaypalだから安心。日本の神奈川の人から注文あったそうです。日本へは8ドルの送料で送ってくれます。ウラルの山の麓で手作りで作っているそうで、Instagramには制作風景も投稿されています。自分のGoProは4 Sessionなので対応するのがないが、このケースのためにGpPro4買おうかと思うレベル。Instagram経由でどれくらい売れるのか聞いたら「企業秘密」だそう。www
実際、コメント欄を見ても
「すっげー、これ欲しい」
「いくら!!買えるの?」
「55ドルで販売してます」
みたいなやりとりがあり、けっこう繁盛している気がします。
スモールビジネスでInstagramで気をつける点
個人のアカウントでは前にも書いたが「フォロワー数 − フォロー数」がその人の戦闘力になる。やたらフォローしまくるとフォロワーが付きにくくなるわけ。しかしビジネスで使うならこの法則はたいして当てはまらないのです。
しかし明らかにビジネス目的の海外アカウントの多くは、フォローしてきてもこちらがフォローバックしないとすぐにフォロー解除していく。これ初級編で書いたけどアプリですぐわかります。こういう人たちはフォロワーも多いけどフォロー数も多い場合がほとんど。正直「分かってないんだなぁ」と思います。
誰だってフォローされてこちらがフォロー返ししないとすぐに外されたら「こいつ、単に相互フォローが目的かよ」と感じて気分悪い。そこの商品なんて買うかって思う。懐いてきてコメントとかくれるなら「よーしよし、サイトでも見てやるか」っていう気になるわけですよ。こういう人たちは「なにが目的なのかわかんなくなってる」気がします。変な情報商材でも買ったんだろうか・・・
で、わたしのアカウントはこちらなんですが・・・けっこうな方がフォローしてくれたので、だいたいのかたの投稿は見に行っているのですが、ビジネスでトライしていると思われるのに、なんか中途半端な人が多い。たとえば・・・
1 単に商品写真を並べているだけ
上のGoProカメラケースもそうですが、楽天じゃあるまいし、商品写真をずらずら並べただけでは誰も惹かれません。ではどうすればいいのかというと
その商品やサービスがある生活
という、感触が必要だと思うんですよ。Instagramってグーグルの商品検索と違って「ライフスタイル」の写真や映像なわけで、商品だけを並べてもしかたないの。手間かもしれないが、きちんとスタイリングして撮影しないといけない。日本でもわかっていらっしゃる人がいまして
単に着物を並べるんじゃなくてちゃんとモデルさんが着付けて撮影しているから、物凄いいいねの数がついてます。海外からもコメント多数だから集客できてるんじゃないかな。
(わたしのフォロワーさんだったのでFacebookでコメントいただきました。海外からのメッセージ、多いそうです)
美容師さんで、自分のカットしたお客さんの写真をだーーーっとあげてる人もいるんですが、ここは一手間掛けて、そのヘアスタイリングで街の中で撮影しないとダメだと思うんですよ。どういうシーンにマッチするのかを見ているほうは知りたいわけ。
2 質感の差がありすぎる投稿
で、ビジネスで使うんなら、あくまでも顧客の夢はぶちこわしちゃダメだと思うんですよ。たとえば高額なファッションの商品を売っているとして、途中で焼き鳥とかラーメンとかおっさんの酔顔が出てくるタイプね。なんのためにやってるのかわかんなくなっている感じで。笑
3 英語のサイトを用意してない
数ページでもいいから英語版作ってアカウントから貼ればいいと思うんですよね。ただしダッサーイのは逆効果なので、WordPressなどの海外のテーマを使うと良いと思います。マルチ言語対応とかすると大がかりだから、とりあえず英語サイト別に作ればいいと思うんですよね。日本人と感覚が違うからそこ注意。間違っても楽天みたいなのは絶対×。
Airbnbやってる方で、自分の部屋と周辺の風景など、この部屋借りたらどんなライフスタイルをおくれるか、みたいな投稿をしている方もいて、インバウンドにはかなり効果あるそうです。タグで検索してくれるからね。
ビジネス探しにも使えるInstagram
みんなわかってないけど、一番使えるのはここかも。
Instagram見てると、欧米女子は何とかお尻をぷりっとさせようと必死にジムで筋トレしてる。セレブとかみんなやってるっぽい。小尻がいいとされる日本女子には想像もつかないレベル。自分のジムでも筋トレしてる女子はみたことないよ。
日本もこれからこういうブームくるかなぁ。筋トレでヒップを上げようトレーニングメニューが売れるかも、とか、世界の流行に敏感になれる。
また上のGoProケースみたいに、「ここの商品の代理店になろう」みたいなこともできるわけ。仕入れてAmazonで売ったらけっこう売れると思います。ただ、Amazonに出すとすぐに他が真似するけどね。
ほかにも「こういうデザインのものを自分でも作ってみよう」とか(パクリじゃなくてインスパイアでお願いします)、この料理、めちゃくちゃ美味そうだからうちでも出してみようとか、いろいろなビジネスアイデアの宝庫だと思うんです。そういう目でInstagramを見られる人は、すでに勝ち組に一歩足を踏み出していると思います。
自分がけっこう重宝してるのがこの前のモデルのTG-3です。Wi-Fiですぐにスマホに画像を取り込めるし、防水だからGoProみたいに水中に持ち込めるし、GoProみたいに広角すぎないから他撮りにも使えます。顕微鏡モードもついてるから虫とか花とかジュエリーの超接近写真も撮れる。1台だけでInstagramやれと言われたらこれにします。