こんにちは。飯時とニュース以外、テレビをほとんど見ない私でございます。海に行ったらテレビの旅レポみたいなロケっぽいのやっていたのですが、この人はだれでしょうか。わかりません。別に誰でもいいんですけどね。
で、こんなニュースが・・・
西内まりや主演の「突然ですが、明日結婚します」で月9史上最低記録更新する6・2%
20日に放送された女優・西内まりや(23)主演のフジテレビ系「月9」ドラマ「突然ですが、明日結婚します」(月曜・後9時)第6話の平均視聴率が6・2%だったことが21日分かった。前回6・6%を記録。昨年4月から放送され、「月9」史上最低視聴率だった「ラヴソング」の最低聴率6・8%を“更新”した同ドラマだが、今回、さらに0・4ポイント下回り、月9ワースト記録となった。
テレビ見ないわたしがたまたま飯食っててこれの1話か2話の15分くらいを見たのですが、正直、頭痛が痛いくらいの設定で、これはつまらなすぎ!!と思いました。後出しじゃんけんですみません。w
局では「中でも14歳からF1層(20歳から34歳までの女性)にかかる女性人気が高く、リアルタイム視聴率以上に録画でじっくり見る女性視聴者が多い」と分析しているようだが、負け惜しみにしか見えない。
いまはテレビを見なくなったと言われるが、ガッキーの「逃げ恥」は大ヒットしたじゃないか。(すまん、こちらもメシの合間に10分くらいしか見てないけどストーリーは知っている。恋ダンスはYouTubeで見たぞ)
逃げ恥30%超!テレビ視聴率はこう変わったドラマは録画して見るのが多数派か?
10月に始まった民放各局のドラマ、中でも新垣結衣主演の「逃げるは恥だが役に立つ」(火曜22時・TBS系)が絶好調のうちに終了した。初回視聴率は10.2%だったが、回を追うごとに視聴率を伸ばし、12月20日放送の最終話は20.8%と、初回から倍増となる人気ぶりだった。
この「逃げ恥」は、録画を合わせると30%超え。つまり録画はリアルタイムの50%くらいはされていたことになる。が、「必ず見たいから」録画をするわけで、そもそも6.2%しかリアルタイムの視聴率がなければ、録画もたいしてされてないでしょう。「逃げ恥」の1/3くらいしか視聴率がないことになります。この差は何なのか。
現代社会に好感を持たれる設定とそうでない設定
ひとことでいうと、「逃げるは恥だが役に立つ」は視聴者に好感を持って迎えられ、「突然ですが、明日結婚します」はその逆であったんじゃないかと思うわけです。
面倒なので「突然ですが、明日結婚します」は突婚と略す
◆主人公の設定◆
逃げ恥 彼氏なし、院卒だけど内定ゼロ、派遣社員になるも派遣切り
突婚 いずみ銀行の法人営業課で働くエリート銀行員
◆主人公の女優◆
逃げ恥 ガッキーはほんわかと背が高いけど可愛い地味系
突婚 西内まりやは美人だがちょっとキツい感じ
◆彼氏◆
逃げ恥 疲れたエンジニア。奥手だが真面目で仕事はできる
突婚 イケメンのアナウンサー。最初は結婚したくない派
◆結婚観◆
逃げ恥 結婚が目的ではない。もともとは契約結婚
突婚 結婚自体が目標。なにがなんでも結婚。結婚して専業主婦になるのが夢
もうね、何が何でも専業主婦とか、いつの時代の話してんだよ、という感じ。女子高生じゃないんだよ、結婚が目標って・・・結婚したらそれで人生おしまいなのか的なくらいいまの時代感にマッチしていない。
でね、「銀行法人営業で働いてる女子」が茶髪でマキマキの髪型とかナイと思うんですよ。まあそれはテレビだからいいじゃんということにしても、相手が人気アナウンサーですよ、アナウンサー。アナウンサーといえば芸能人と同じですよ。
設定があまりに突飛で全然はいりこめない
と思うんです。原作はプチコミックっていう「20歳の女性をターゲットにした」小学館の漫画雑誌で・・・・。ゴールデンタイムに20歳の女子向けのドラマ持ってくるか??? フジテレビってマーケティングセンスは皆無なのか?
国立社会保障・人口問題研究所が2016年9月15日に公式サイトにて公開した内容をガベージニュースさんがまとめていました。
生データをグラフ化されているので拝借させてください。
すぐさま結婚したいっていうのは実は非常にマイノリティ。大多数は「いずれ理想的な相手がいれば」という感じ。つまり「なにがなんでも結婚してすぐに専業主婦になりたい」っていうのは実は現在ではかなりマイノリティ。その価値観に入り込める人は少ない。
しかもエリート銀行員という一流大学を出て、金融業界にはいり、一般職じゃなくて総合職でやってるんですよ。事務職じゃないのよ。その人たちにそんな願望があるの? いや、逆に半沢直樹読んでると銀行っていう職場がイヤすぎてあるのかもしれんが・・。つまり主人公もその相手も高学歴のエリート同士なんです。エリートなんて日本の人口の何%だよ。
逃げ恥の場合、設定的にはどこにもいそうな(容姿は別としてくれ)カップルで現実味があった。ガッキーも可愛いし、星野源も真面目っぽい。そこに「契約結婚」という非現実味を持ってくるから「この先はどうなるんですか」という期待感があった。平凡な男子高校生がある日、××に巻き込まれっていうパターンと同じです。
しかしそもそもエリート同士があり得ない出会いから、「すぐさま結婚して専業主婦になる」というあり得ない願望を満たすためのラブストーリーって、誰が考えても親近感が得られないと思うのよ。テレビ局に全く関係自分だってそれくらいのことはわかる。もうね・・・
誰に見せるつもりなんだよ。このドラマ
です。女子高生や短大生くらいなら「早く素敵なお嫁さんになりたい」願望で生きているのはたくさんいると思う。社会に出て「男ってどうしようもない生き物だわ」的な事が分かってきて、亭主の悪口いう友達や、泣きわめいてるガキに手を焼く母親とかを見て、なにがなんでもすぐに専業主婦という意識が薄れていくと思うのだが、すでにリタイヤした年齢層が見ているゴールデンタイムにこれをぶつけて来るとか恐れ知らずにもほどがある。
ガッキーなら「こんな娘がいたら良いな」とか思うが、エリート銀行員なのに専業主婦になりたがる娘はあんまりいらんのであります。学費マジで返せ。いい大学にやって損した。
そんなわけでフジテレビが衰退して久しいが、ヒットするドラマなんて簡単なのです。視聴者の心線に触れるもの。好感をもっと迎えられる主人公像。リアリティはなくても現実感がある設定。これが大事なんですよ。と、素人ながらに申し伝えたいと思います。
「パクられたときの削除申請と賠償請求」つけて完売してしまったアサヒカメラ。ご希望にお応えして今月号にもついてます。これ、いろんな雑誌でみんなやればいいのに。というかここだけ電子書籍にして販売しなさい。
検索したらあったけど、高杉晋作でした・・