わたしがやってる、Facebookページの運用基本方針5則について

2013年7月17日

いつもたいして役に立たない事を書いていますが、本日はちょっと本業系について。

Facebookページなるもので企業が「ソーシャル運用」とか言い出してまだ二年くらいしかたっていない。が、最初の頃こそ「ソーシャル運用が大切」と、それを商売にしようという方々が大声で叫んでいたものの、最近では尻つぼみ感が激しい。ほとんどのところではたいした成果が出せなかったのではないか。この間、ファン数がトップランクに君臨する有名Facebookページの企業でもマネタイズに全く繋がらないという話を聞いたばかりなのであった・・。

自分もクライアントにはFacebookページの運用をしてもらっている。当たり前だが、本気で徹底的にやるところと、そうでもないところでは差が大きく開く。最近ではサイトのリニューアル前にまずは本格的な運用を始めてもらい、2ヶ月でサイトの月間の問い合わせ数が20倍になったところがありました。さすがにここまでの例は稀ですが、メルマガでもたくさん質問をもらうため、以下にFacebookページでの運用についての5則をまとめてみました。まあさわりだけです。これ以上は有料(笑)

1 単なるファン数には意味が無い

これ、何度も書いてきました。ファン数ランキングにも意味はありません。上位の多くは有名企業だったり、ファンを買っていたり(平気で提案してくる大手代理店も知ってます)、ケンテイやゲームで集めただけだったりします。上位に情報商材屋がひしめいてるわけです。

楽天FBファン数100万人突破、規約違反の疑いでFB社が調査へ…無関係のアプリ経由か

これなんかが典型で、

上の人「Facebookのファン数で来月までに1位になれ」厳命
担当「あうあう・・・」激汗
代理店「だったらこういう手がありますよ」揉み手
担当「あうあう」・・・安堵

という感じだと思います。現状知らないオーナー社長がよく言いそうな・・・。が、こんなファン数に意味は無いのは誰でもわかる。ファンになっても投稿をファンのフィードに差し込んだ瞬間非表示にされるからです。プレゼントで釣った場合とかは、ファンのほうも慣れてますからすかさずこれ↓やってます。

stop

別にティーズ・ハウジングのは止めてませんから ww

必要なのは、「ファン数」ではなくて「アクティブなファン」なのです。アクティブ率を仮に「いいねが付く平均数/総ファン数」だとすると、0.1%を切ってるようなところはかなりファンが形骸化しているものと思われます。ファンが数百万いても数百とかしかいいねが付かない場合、ほとんどは見てない感じでしょう。

アクティブなファンをどうやって集めるのか、基本は「投稿内容」で興味のある人たちにアプローチするしか無いわけですよ。身も蓋もないですが・・。

2 中小企業に大企業や有名ブランドのFacebookページは参考にならない

よく、中小企業相手に超有名企業のFacebookページを挙げて「ここは参考になる」と力説している方がいますが、ほぼ全く参考にならないと思います。大企業は知名度が高いのでほっといてもファン数が増えます。TVCMだって打ってます。

中小の場合、そもそもブランド力がない。だからセルフブランディングにFacebookページを使うべきであって、大企業とはスタンスが違うのです。スタートラインが違うのに同じようにしてもしかたないです。

3 いまや新参はFacebook広告を効果的に使うしか無い

Facebookにも先行者利益というのがありまして・・昔からやってたところはたいした内容でなくてもファンがたくさんいます。ブログやTwitterのフォロワー数も同じです。いまから始めた場合、日本のFacebookのユーザー数自体が飽和して減少に向かっているわけで、無名のFacebookページのファン数を増やすのは大変です。

Facebookの場合、広告を巧く使うと効果的にファンを増やすことができます。基本的には「なるべくクリックされないほうがいい(セグメントされたファンだけがクリックする)けど、来てくれた方はファンになってくれる」というリスティング広告の手法をチューニングして行うわけですが、Googleと違ってすぐにバーンアウトしやすいため、かなり細かく管理者パネルを見ながらチューニングしていく必要があります。ここがノウハウ。
なるべく獲得コストを下げつつ、効果的な投稿と出稿方法はなにかを探っていくわけですね。毎日が試行錯誤。広告代理店に運用丸投げとかあり得ません!!

4 個人IDとFacebookページの運用は基本的に異なる

私の場合、顧客にはセルフブランディングをFacebookページの目的に運用させることが多いため、管理者の個人IDとFacebookページIDの両方を巧く使い分けることが重要になってきます。私の例を挙げると、私には個人ID(友人数299 フィード購読者数4645)、会社のFacebookページ(ファン数5250)があります。かなりかぶっていると思っていたのですが、実はそうでもない。名寄せはしてないですけども、同じ内容を投稿しても動きが全くことなるのです。同じくらいの母体なのに、全然違う。たとえば

FBK

FBP

同じ投稿で同じくらいの母数なのに、シェアされる数が全く異なる。個人の方は私という人間になんか知らないけれども興味がある人、会社のほうは少しでもためになる内容を求めてファンになっていただいている人。求めていることが決定的に違う。逆に個人の方がめちゃくちゃシェアされたのに、会社のほうは全くダメという場合もあります。こういう事例を分析して、ファンの好む情報の投稿の経験値を積みます。

5 やりっ放しではなく、データを収集して仮説を立てていく

マーケティングの基本、それは

1.仮説を立てる
2.仮説に則って試行する
3.分析してデータ化する
4.再仮説を立てる、の繰り返しです。いわゆる無限ループ。

ところが大半のところでは、2まではやるけど3をしない「あれやってみたけど失敗だった」「なんか良かった気がする」という感覚だけで、解析をしない。でもって失敗を繰り返して嫌になって止める。またはちょっと成功したからと言って同じ手ばかりを繰り返して飽きられるという、断片的なことで終わってます。かなり大きな会社でも話を聞くとこんな感じが多い。成功したならどうして成功なのか、失敗したならどうして失敗なのかを解析しないとノウハウがたまりません。

感覚の優れた担当者の場合、本人にはノウハウがなんとなく貯まるけど、その人が辞めたり移転になった瞬間に成功モデルが崩壊するというのを何度も見ました。

上にも書きましたが、ソーシャルの運用は本気になって、気合い十分で、興味を持って、楽しく、時間をかけて、ついでにお金もできる範囲でかければ、効果を出すことは十分できます。でもっていつものように、はい!

金が無いなら頭を使え
頭が無いなら手を動かせ

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