昨日の続きである。
Facebookページを見渡して、これは凄い運用だ。と恐れ入ってるのが「丸亀製麺」です。丸亀製麺は讃岐うどんのチェーンですが、平成二年に設立。あっという間に全国489店舗!! いまでは渋谷の道玄坂にも店舗があります。
実はわたし、ここの結構ファンでして、木更津店と君津店には海の帰りによく行くのです。基本的に働いているのは主婦系のかたばかりで、きびきびとして店内は清潔。本場の讃岐うどん形式で、かなり美味しい。ここのFacebookページがやばいのである。
まずFacebookとの親和性であるが、あまり高いとは言えないと思う。都内にもあるが大半は郊外店。マス広告もやっているわけではないので知名度は高くない。しかしtwitter、Facebookなど、かなり「わかっている」人がやっているのは間違いない。
一例を挙げる
まずここのFacebookページに「いいね」を押すと・・・・1日10件以上の丸亀製麺のウォール投稿がある。凄いのはその時間帯・・・
12時半前後。お昼時を少し過ぎたかなという時間帯になると、次々と美味しそうな讃岐うどんの投稿写真でウォールが埋まってくるのだ。丸亀製麺自身の投稿もあるが、多くは丸亀製麺の店舗を訪れた客が写真を撮り「丸亀製麺なう」で投稿してくるのである。正直、めちゃくちゃ食欲そそられます。
企業のウォールでは大半が企業の告知を投稿するだけだが、丸亀製麺ではユーザー自身がウォールに次々と投稿し、丸亀製麺は律儀にコメントを付けていく。そのコメントの付け方が上手い。完全にユーザーとコミュニケーションが取れている。
「丸亀製麺できつねうどん」の投稿にはすかさず
「うちのおあげは大きいですよ」と付く
当然ながら、かなりの数の「いいね」がつく。 ページ的にはユニクロの「いいね」の数の1/72であるが、コメントの付く平均のいいねの数はユニクロより多い。結果、投稿数を考えるとページのインプレッションはユニクロと大差ないはずだ。ひょっとしたら上回ってるかもの勢いである。
実際にはここまでユーザーを動かし、ウォールに投稿してもらうのは生半可な努力ではできないはずだ。まだ日本のFacebookページでは、来訪者自身がウォールに投稿するという意識が無いから、かなりの動きを生み出さないとこんな風にはならない。
マス広告に何十億も使わなくても、頭次第、努力次第ではこうしたプロモーションができる。これがFacebookの最大の魅力だと思う。金を使わないなら頭を使えの典型である。「いいね」の増加率を見ても半端ではない。へたしたら1年後にはユニクロを抜いてるかも、とまで予想します。